No,205 【谷山浩子:今日の1曲】  「かくしんぼ」



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (4:06)

【ポイント】
 ・ 民謡的ではなく、劇中歌らしい作りになっています。


漫画家:楠桂さんのコミック:「楠劇場」(1988年)のイメージアルバムに収録した作品をアルバム収録したものになります。
昔ばなし的な怖さを持った、谷山ワールドでは黒っぽい作品ですね。
おどろおどろしくも、どこか温かさのある歌詞です。

浩子さんのデビュー期には、ずいぶん日本の民話や民謡を取り上げたり、テーマに歌を作ったりしていましたが、その世界観が通じるものがあったからなのでしょうか。次の曲の「鬼こごめ」はこの楠桂さんの1987年の作品にもありますね。

「かくしんぼ」は、栃木県に伝わる隠れ神の「隠しん坊」から材を取ったのでしょうか。この“かくしんぼ”は「外にいていつまでも家に帰らない子供をさらって行くという夕暮れに出没する怪物」なのだそうですが、歌詞の内容にもほど近いようです。

曲はピアノの低音部を使っているせいもあって、その演出だけでも雰囲気がよく出ています。
意外かもしれませんが、この曲も合唱曲にアレンジしても面白いかもしれません。高校生以上の男女混成なんかでパート分けしてみると、舞台映えしそうな印象があるのですが。。。。



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Date: 2017.09.20 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編!  『谷山浩子・猫森集会2017』 Bプログラム ~ギターに恋する日曜日~ @新宿 全労済ホール/スペース・ゼロ

台風が着実に接近していて、前日よりも天候が悪化してきた日曜日。
新宿を歩く足も傘が風に少し煽られながらの道行です。

今日も開場時間くらいに全労済ホールに着きましたが、やはり雨による安全上の配慮の為か、既に開場していて列にほとんど並ぶことなく入場できました。

本日の座席は正面のブロック。前方の列の中央付近だったので、ゲストのブースや石井AQさんのポジションにもほど近い席。今回の猫森集会2017で最も期待していたBプログラムなので、場所的には大変満足な位置取りです。

そのBプログラムは、超絶技巧でおなじみのギタリスト:押尾コータローさんがゲスト。
開演時間に周囲を見渡しましたが、この日も客席は98%は埋まっていたと思います。

このコンサート、「猫森集会の“伝説”の回」になったのではないでしょうか。
(この日のアンケートにも書きました。)
異例なことも多かったのですが、それが浩子さんの“また違う一面”が存分に引き出された素晴らしいコンサートになりました。そして、笑いも満ちてリラックスした楽しい非日常の空間が広がっていたように思います。そういう意味でも、45周年という記念yearらしいプログラムになったのではないかとも思います。とても楽しかった!

そんなコンサートの模様です。
(いつもの通り、メモと記憶が頼りなので、抜け漏れ&誤解はご容赦。。。)


今日は最初から、中央ステージに浩子さんとAQさんが登場。

この日の浩子さんは、「猫森集会2017」のパンフレットの冒頭のロングインタビューで着ていたワンピースを着ています。濃いグレー地の小さい黒色の水玉が全体に入っているので、見かけは黒いワンピースに見えます。それにチャコールグレーのタイツ、紐付きパンプスというのが、今日の衣装です。

#1 『ひとりでお帰り』

終わったところで正面を向いてご挨拶。
・・・・を始めたところで、遅れて到着したお客様が係員に誘導されて目の前を通過。
浩子さん: 『いらっしゃいませ~♪』
場が和みます。
浩子さん: 『最初の曲は「ひとりでお帰り」でした。昨日の最初の曲紹介を忘れたとアンケートに書いてあったので、昨日の1曲目は「旅立ちの歌」でした!』
客席は爆笑!

AQさんの紹介をしたところで、今日もAQさんの衣装の話に。
この日は文字入りTシャツにCAPを被っているAQさん。
浩子さん: 『今日のは甲子園にいるオジサンみたいだね。』
AQさん: 「文字が“龍”だから、名古屋ですかね。」
浩子さん: 『そう、“龍”なんだよね。』
AQさん: 「でも、これ、スペインの美術館に行った時に買ってきたものなんです。これも有名な方ので・・・・」
浩子さん: 『昨日も「スペインの美術館で買ってきた」って言ってなかったっけ?」
AQさん: 「そうですが、昨日のはバスク。今日のはカタロニアです。」
・・・・お土産の選択方法としては面白いですね。見習わないと。

浩子さん: 『今日は押尾コータローさんをゲストに迎える回なので、“爽やかめ”なものを選びました。何を以って爽やかかというのはありますが・・・・“当社比”です。』

#2 『冷たい水の中をきみと歩いていく』
#3 『鳥籠姫』
#4 『ポプラ・ポプラ』


今回はこのパートで6年ぶりのオリジナルアルバム:『月に聞いた11の物語』のお話をするようです。
浩子さん: 『毎年何らかの形で出してはきたのですが、オリジナルアルバムはなかなか出させてもらえず、皆さんからは「まだか、まだか」と言われて辛い思いをしてきました。(笑)』
浩子さん: 『その中から2曲。「押尾さんが来てくれたので爽やかなものを」と言った舌の根が乾かぬうちに・・・・』
選曲を聞いて客席は更に爆笑!

#5 『無限マトリョーシカ』
#6 『螺旋人形』


この2曲はAQさんが間奏でハリキッテいる感じが。特に、ご自分が作曲した「螺旋人形」の間奏は環境音楽的な要素も入っているようで、いかにもAQアレンジな感じです。アルバムでは他の方がアレンジしているので、この辺りの差は面白かったですね。

浩子さん: 『新アルバムの“問題作”の2つ、割とDEEPな2つをお送りしたところで、今日のゲストをお呼びしたいと思います。押尾コータローさん、ですっ!!』

今日のゲストの押尾コータローさんが登場。
四方の客席へご挨拶して、まずは浩子さん、そしてAQさんと握手。スマートな応対です。

センターで改めてご紹介です。
浩子さん: 『今日は大阪から来てくださいました!』
押尾さん: 「台風が近づいてきてましてね。新幹線が停まるんじゃいないかと。広島は停まっているようです。」
ここからひとしきり「お天気」のお話に。
共通の話題から入るという“大人の会話”ですが、浩子さんが気づきます。
浩子さん: 『“近所のお兄さん”みたいな感じになっていますが・・・・』

そもそも何でキャスティングできたのか?というキッカケについて浩子さんがお話を始めます。
浩子さん: 『押尾さんのことはもちろん知っていたんですが、今回初めてお会いしたんです。これまで仕事でもプライベートでも初めてです。押尾さんの師匠は、岡崎倫典さんです。』
押尾さん: 「“しっぽ”のヤツでしたっけ? 倫典さんから“今日は谷山浩子さんのレコーディングしてきた。重ねたんだよ~”とか聞いて、“すごいですね~”とか言ってたんですよ。」
その後も押尾さんがドンドン持ち上げます。
ふと、浩子さんが気づきます。
浩子さん: 『すごい有名な人と演るスタンスになってます?』
押尾さん: 「有名じゃないですか! 皆さんもよく知っている。ちがいます?」
浩子さん: 『ちょっとは知られているとは思いますが・・・・』
浩子さん: 『でも、押尾さんは“1人で世界を作れる人”・・・・ベースもドラムもギターで出来てしまうから、一緒に演るのは難しいかな、と思っていました。』

そして、この日のキッカケとなったツイッターのお話に。
浩子さん: 『それが、私の45周年のツイートを押尾さんがリツイートしてくれて、「あれ? これならお願いしても大丈夫かな?」と思ってお声掛けしました。』
押尾さん: 「あの谷山浩子さんが45周年なんだ。リツイート、ポチッ、と。」
・・・・というところで、ようやく音楽に戻ります。

浩子さん: 『押尾さんのギターを聴きたいと思います。すごいギターですっ! ・・・・あっ、ゴメン! ハードル上げたかも?!』
押尾さん: 「では、谷山さんとAQさんの3人で化学反応したらどうなるか?」
押尾さん: 「中学生の時に大島渚監督の、坂本龍一さんや北野武さん、亡くなったデヴィット・ボウイが出演していた“戦場のメリークリスマス”のテーマ曲が好きで。あのシンセサイザーの音をいつかギターでやりたいと思っていたんです。」

#7 『Merry Christmas, Mr. Lawrence』 (インスツルメンタル) 

期待していた通りのすごい演奏が展開していきます。
ギターから重低音、シンセのような音、パーカッションやドラムの音がしてきます。
目と鼻の先で見て聴いてをしていても、その指の動きはよくわかりません。
とにかく出てくる音がすごい。師匠の倫典さんのギターのすごさともまた違うすごさがありました。
演奏しながら押尾さんは四方の客席に順に正対していきます。お客さんへのサービス精神にも富んでいる方ですね。
ふと見ると、すっかり聴き入っていた浩子さんとAQさんでした。

浩子さん: 『陶酔していました。押尾さん、動きもきれいですね。』

次は、CM提供曲からの選曲。
押尾さん: 「三菱電機の“DIATONE SOUND. NAVI ”というカーナビのCMの為に作った曲です。」
実は、私の車に搭載しているのがこのシリーズ。(モデルは数年前のものですが。)
とにかくカーナビというよりは“高級オーディオ”というのが相応しい製品です。最近はカーオーディオが後付けできない車も多くなっていますが、是非試聴してみてください。付けてみたくなりますから! (試聴場所は製品のHPを参照)

#8 『Together!!!』 (インスツルメンタル) 

AQさんが手拍子を取り始めると、お客さんもそれに合わせて。
浩子さんも聴きながら足でリズムを取っていましたが、次第に全身の動きになっていましたね。
演奏を聴いていて気付いたのですが、押尾さんの演奏はうまく“裏拍”を音にしているような感じがします。“裏拍”と言えばJAZZですが、これでリズムを取ることで“JAZZの気持ち良い成分”も入ってきて、より楽しくなってくるのかもしれませんね。

この作品は、押尾さんの公式YouTubeで一部が公開されているので、ご参考。


浩子さん: 『ギターから出るリズムがシャープですよね。これだとドラムも入れないんじゃないかな。その上で、あれだけ手数が多いのにちゃんと弾いている。』
押尾さん: 「汗かいてますけどね。あっ、ティッシュ!」
・・・・といいつつ、新アルバムの会場購入特典になっているBOXティッシュを取って、
押尾さん: 「これは何ですか?」
浩子さん: 『新アルバムの会場購入の特典で。』
押尾さん: 「CDを買うともらえるんですね。今日だけですね! あ、違うんですか?」
軽いボケをかましながらCD購入促進の宣伝をしてくれます。
浩子さん: 『通販番組、出てましたぁ?』
AQさん: 「ジャパネット・オシオですねぇ。。。」

次の曲は3人で。
押尾さん: 「バンドの人って他の人が弾いている時は休めるじゃないですか。私はいつも1人なので、ギターが止まると無音。4秒も止まるとザワザワする。」
浩子さん: 『お邪魔しないようにしながら・・・・あぁ、ものすごい緊張してる。』

押尾さん: 「タイトルは“Mother”・・・・オカンですよ。」
ここでオカントークへ。AQさんは早くにお母さんを亡くされたというエピソードを話したと思ったら、、
AQさん: 「お燗つけて!」 (とダジャレ)
押尾さん: 「???」
浩子さん: 『放っておいてください。。。』 (詫び)
押尾さんは母子家庭だったそうで
押尾さん: 「27才の時に弟に言われるまで、ウチが貧乏だってわからなかった。それを思わせなかったオカンがすごいと思った。」

#9 『Mother』 (インスツルメンタル)
#10 『桜・咲くころ』 (インスツルメンタル) 


浩子さんのピアノ、AQさんのシンセも入って豊かな広がりを見せた2作品でした。
浩子さん: 『あぁ、キンチョーした。』
押尾さん: 「今回はおふたりがいたので単音で弾けました。おかげで周囲のお客さんを見ることができました。」
浩子さん: 『演歌歌手みたい。』(笑)

ここからは押尾さんの選曲で、浩子さんの曲を一緒にやっていきます。
浩子さん: 『すごい意外な・・・・これ、やるんですよね?』
・・・・と浩子さんも確認しています。

#11 『銀河系はやっぱりまわってる』
#12 『てんぷら★さんらいず』


まさかのデビュー曲!
浩子さん: 『理科の時間に宇宙の話を聞いてものすごく感動して、それで作りました。』
押尾さん: 「15才の時のですか。もうその年で悟ってますよね。“どうせ人間ってこの程度のものだ”って。(笑)」

この「銀河系はやっぱりまわってる」が、実は意外にグルービー! バンドっぽいアレンジにすると、かなりカッコいいんです。浩子さんもJAZZっぽい唄い方をしていたのですが、これがまた良いんです。ちょっと“目から鱗”みたいな瞬間でした。

一方の“てんぷら★さんらいず”は、AQさんの見せ場でしたね!
押尾さんと1対1で対決しているような間奏は、お客さんをしっかり引き込んでいましたね。
浩子さん: 『この曲を(シンセの)打込みなしでやったの、初めて!』
・・・・と、ライブ感を楽しんでいる浩子さんでありました。

浩子さん: 『次が、懸案の・・・・』
押尾さん: 「伊勢正三さんの甥っ子が私のファンだそうで、私の曲に“詞を書いた”と言って頂いたものです。」
押尾さん: 「普段はインストでやっています。押尾の歌を聴きたいという人もあまりいないでしょうし・・・・」
押尾さん: 「この歌、爽やかじゃない。(笑) “大人の女の唄”です。 そこで、今回は谷山さんに唄ってもらいたいと。」
・・・・客席からも大拍手!
浩子さん: 『これ、難しい。。。』
押尾さん: 「正三さん、インスト・ソロの部分にも歌詞を付けています。」
浩子さん: 『どこだか、わかった! そこだけ唄いにくいと思った。』
押尾さん: 「わかるでしょ!」
浩子さん: 『くそっ!』
・・・・客席は爆笑です。

演奏の準備に入っていて、押尾さんがAQさんのアコーディオンに気づきます。
押尾さん: 「何で、(鍵盤とか)光るんですか?」
AQさん: 「作ってもらったんです。わかるように。」
押尾さん: 「まさか、次の音は・・・・みたいなんじゃないですよね?」
AQさん: 「さすがにそれは。。。。」
浩子さん: 『AQさんは、隙あらば、これを弾こうとしますから。』
・・・・客席には笑いがこぼれます。

#13 『誰そ彼』(たそがれ)
#14 『Christmas Rose』


浩子さん: 『この“Christmas Rose”のオリジナルの歌手の方は・・・・』
押尾さん: 「JAZZシンガーですね。megさんという。」
浩子さん: 『やっぱり。』
押尾さん: 「谷山さんは、前の“誰そ彼”は大人の女、“Christmas Rose”では少女になっていましたよ。」
浩子さん: 『いま1歳です! 還暦で消えたので。(笑)』
押尾さん: 「1歳だと、また違うような・・・・」

次の曲に行く間に、この日のギターについて。
押尾さん: 「1曲ごとにギターを変えているのは、ギターを自慢している訳ではないですよ!」
浩子さん: 『同じギターを使っているんですよね?』
押尾さん: 「ギターにはコードがありますが、1曲ごとにそれをチューニングしているんです。裏でそれをやっていて、その曲に合ったチューニングにしています。」

浩子さん: 『爽やかな曲ということで、青い曲を2曲。』
#15 『Big Blue Ocean』 (インスツルメンタル)
浩子さん: 『爽やかで、ここまで爽やかなのないなぁ。私ので爽やかなので・・・・』
#16 『BLUE BLUE BLUE』

押尾さん: 「コードがDだったので同じギターで行けます。Dフラットだったらどーしよ、って思った。」(笑)
浩子さん: 『Dフラットだったら、私も困ります。』(笑)
押尾さん: 「Waveやりたいですねぇ。」
浩子さん: 『ここでWaveやる?! 初めて!』
ここから押尾さんとAQさんのWave指導が入りました。
AQさんからの提案で、演奏では正面・左ブロック・向正面・右ブロックの時計回りでWaveをやっていくことに。
浩子さん: 『それぞれの端の人が“責任者”ね!』
押尾さん: 「円形ならでは、ですよね。」
浩子さん: 『押尾さんが、ここからって言ったらね。ENDも。』

演奏では、Waveは3周まわりました。
浩子さん: 『3周目、速かったよね! あっという間に周ってきた。』(笑)

浩子さん: 『そろそろ終わりの時間に・・・・といっても、実はいつもより曲数が多いんです。最後の曲も押尾さんの選曲です。』
押尾さん: 「テレビを見ながらCMでやってたヤツで、何のCMでしたかね。この透明感が谷山浩子さんだなぁって思った。」
浩子さん: 『胃薬です。「緑の胃薬、新サクロン」。 あれ、倫典さんのギターですよ。師匠を超えるんだよ~』(笑)
押尾さん: 「わぁ~~~」

#17 『風になれ~みどりのために~』

大きな拍手で3人が下がります。
そして、アンコールに応えて再登場。

お礼のご挨拶の後、
浩子さん: 『宣伝タイム♪』
押尾さん: 「じゃ、僕から。」
浩子さん: 『そちらから行きます?』
ちょっと面食らった感じの浩子さん。
押尾さん: 「このBOXティッシュが、本日ここでCDを買うと付いてきます。2つ使うと2個付いてきます! 是非お買い求めいただいて・・・・」
AQさん: 「ジャパネット・オシオ!」
・・・・客席は大爆笑!

真面目に戻って、12月に行なう押尾さんのデビュー15周年コンサートの告知。
12/14が東京)オーチャードホール、12/24が大阪)フェスティバルホール、という大きな会場でのコンサートのお知らせでした。
浩子さん: 『他には誰か出る?』
押尾さん: 「ひとりで・・・・」
浩子さん: 『でも、その時期って・・・・すごく早く(予約を)取った?』
・・・・と浩子さんが素っ頓狂な質問をして、自分でウケてました。

猫森集会グッズの紹介のパートでは
押尾さん: 「アシスタントしますっ!」
すかさず押尾さんが登場!
モバイルバッテリーやUSBケーブルを持ちながら
押尾さん: 「見えないかもしれないけど、ここにかわいらしいイラストが入っているんですよ!」
などなど、各商品にチョットしたコメントを添えて紹介していきます。本当にサービス精神が旺盛な人です。

そんな訳で、最後の「お礼の歌」も一緒にやるということで、AQさん作曲の作品を。

#En 『ドッペル玄関』

大拍手でステージを下がる御三方でした。

最後の最後まですごいギターの演奏と、ピアノ&シンセの音がコラボる展開に楽しませてもらった一夜でした。本当に良いものを見せてもらったという充実感に満ちています。
(・・・・ということで、ものすごい長文レポートになりました。)

この押尾コータローさんとのコラボアルバムを作っても良いのではないでしょうか。
からくり人形楽団、栗コーダーとも違う“雰囲気”がそこに生まれるようで、聴いてみたいですね。


猫森集会2017_Bプロ セトリ


Date: 2017.09.19 Category: 谷山浩子   

No,204 【谷山浩子:今日の1曲】  「天の貝殻」



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:山川恵津子   (3:42)

【ポイント】
 ・ 和をイメージするようなサウンド


アジアンな曲調の作品です。
そのメロディーラインがそう聴かせるのか、前半はあたかも浩子さんの歌がア・カペラのようにも感じられるような印象が残ります。

アジアンと言っても、この作品はかなり「和」のイメージでしょうか。
前奏と伴奏はシンセサイザーが後ろでわずか流れているという程度で、間奏・後奏は笙のような音色でアジアのイメージを膨らませてくれます。



Date: 2017.09.19 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編!  『谷山浩子・猫森集会2017』 Aプログラム(1日目) ~魔女のいる風景~ @新宿 全労済ホール/スペース・ゼロ

今年も恒例の浩子さんの「猫森集会」が、いつもの新宿全労済ホール/スペース・ゼロで始まりました。

今年も昨年と同じ変則スタイルです。Aプログラムが飛び石で、その間にBプログラムが1日だけ入って、Cプログラムの2日間は演者違いでオールリクエスト。そして、Dプログラムが2日間というスケジュールになっています。
ネタバレしないように日曜にはレポートしませんでしたが、Aプログラムの終了にあわせて、スタッフブログで実況されなかった初日の模様をお知らせしたいと思います。

9/16(土)は大型の台風が接近してくるという良からぬ天気。
まだ台風までの距離があるので、昼間から小雨程度でシトシトと降っています。
コンサートの様子を記録していたメモ帳を前回のFCイベントで1冊使い切ったので、今回のコンサートにあわせて新調すべく買い物です。新宿駅に着いたところで小田急デパートの10Fに入っている文具の伊東屋さんへ向かいます。そして、同じタイプの色違いを今回は購入。近所の文具店で取扱いを止めたようなものも伊東屋さんに来れば大概見つかりますから、本当に助かります。
買い物が終わると時刻は18時。この日はブランチで10時半頃に食べたきりだったので、コンサート会場に向かう前にマクドナルドで少しお腹に入れておきます。

会場の全労済ホールに着いたのは開場時間の数分前でしたが、雨降りながら大勢の方が列をなしたせいでしょうか、既に開場されて入場が始まっていました。

猫森集会2017_初日

今回の座席は左のブロック。後方の列ですが、ピアノに座った浩子さんと5mほどの距離なので、普段は見られない歌詞カードの中が遠目にも見える席なので、比較的満足度は高い場所です。

Aプログラムは、80年代前半から浩子さんの作品を聴き始めた人には馴染み深い、橋本一子さんがゲスト。
客席を見渡すと既にびっしり入っていて、開演時には座席は99%以上埋まっていました。

コンサート全体の感想を先に言えば、「ジャズピアニストの凄さを見せつけられた」という印象が強く残るコンサートでした。とにかくダイナミックでアヴァンギャルドな演奏を堪能したという感じです。昨年の渡辺等さんのAプロでもそうでしたが、高い技巧の中に「驚きと感動」があるんですよね。これがとても興味深く、そして楽しかった。
そんなコンサートの模様です。
(いつもの通り、メモと記憶が頼りなので、抜け漏れ&誤解はご容赦。。。)


中央ステージに浩子さんがひとりで登場。

この日の浩子さんは、黒地のAラインのワンピース。小さめのグレー&白系の柄が入っています。袖の折返しに当たる部分と、左右のポケットのところには赤く光るラインストーンを配して明るい感じに見える工夫も入っています。そして、黒タイツに黒の紐付きパンプス。髪はパンフレットに映るものと同じで、ロングで髪を編み込んだような形のカチューシャをしているというのが、本日の姿です。
このワンピースの柄ですが、おそらく「スカル(しゃれこうべ)」がデザインされたものではないでしょうか。線状に繋ぐような形に見えたのですが、実際はどうだったのでしょう。この日のサブタイトルの「魔女のいる風景」、そして、新アルバムに収録された「サンタクロースを待っていた」の一節にもつながるデザインですし。

簡単なご挨拶からピアノに向かいます。

#1 『旅立ちの歌』

終わったところで曲名の紹介がないまま、石井AQさんを呼び込みます。
AQさんのこの日の衣装を見て
浩子さん: 『そのTシャツ、いいよね。スタバっぽい。』
AQさん: 「ありがとうございます。これ、スペインの美術館に行った時に買ってきたものです。でも、有名な人のものなんですよ。」
・・・・いつものように軽妙なトークもスタートしていきます。

浩子さん: 『次は、最近の曲の中から・・・・といっても、最近とは90年代以降ですが・・・・自分が好きな歌から3曲。』

#2 『パラソル天動説』
#3 『さよならDINO』
#4 『空からマリカが』


ここで3日前に発売された6年ぶりの新アルバム:『月に聞いた11の物語』のお話に。
浩子さん: 『エゴサーチとかして、皆さんがいろいろ言ってくださるのを見て喜んでいます。』

そこで、新アルバムから新曲を2曲。
#5 『きつね』
#6 『白雪姫と七人のダイジョーブ』


「きつね」では間奏部の浩子さんのピアノも美しく、客席の雰囲気も幻想的なものに変わっていったのが大変よかったです。今回の新アルバムはコンピューター(DTM)で音源のほとんどを作ったそうなのですが、ここではAQさんはシンセ使いだけでなく、アコーディオンを弾いての演奏でした。

そして、ここで本日のゲスト、橋本一子さんのが登場です。

一子さんを今回初めて見たのですが、まず 『身体がすっごく細い!』 ことに驚き。
(このあと演奏を聴いて更に驚くことになるのですが。。。)
そのお姿は、ショート丈のワンピース、網タイツ、そして高いヒールのパンプス・・・・これが全部“黒”。それに茶髪でした。

80年代前半の経緯を知らないお客様の為に、まずは“馴れ初め話”から。
浩子さん: 『(ジャズの)坂田明さんツアーで仕事しているのは知っていた。』
そして、初対面なのにアレンジを依頼したというタクシー車中のエピソードを紹介。

浩子さん: 『「まず、曲を聴かせて」と言われて、“それもそうだな”と思って、持っていたデモテープを十何曲かまとめて送った。』
一子さん: 「なんか日本のフォークとかあまり聴かないんだけど、聴きはじめたら自分と何か合うんだよね。ソファーに浅く腰掛けて聴いていたら“何だ、これは?”とだんだんなってきて、ずり落ちたのよ。だから、よく言うこの“ずり落ちた話”って本当のことなのよ。」
浩子さん: 『でも、それですべり落ちるって、「バナナの皮で滑る」くらいにすごいね。(笑)』

このあたりから、完全に“女子トーク”のモードに入って2人でしゃべる、しゃべる。
AQさん: 「(あぁ、始まっちゃったぁ。。。)」
という感じで、客席を観たり、汗を拭いたりと、自由な時間を過ごしています。

ひとしきり“女子トーク”が済んだところで浩子さんが軌道修正。
ここで、橋本一子さんのナンバーから一緒にやるコーナーになりました。
ピアノには一子さんが座り、浩子さんはコーラス席に移動します。

一子さんから観客の皆さんにリクエスト。
一子さん: 「私のライブではよくやるんですが、皆さんに声を出して参加してもらいたいと思います。これから2つやりますが、1曲はちゃんと唄います。」
一子さん: 「1つめは好きに声を出してください。出来るだけ長く。音の高さとか関係ないです。息が切れたら、また続けるでも止めるでも良いです。好きな音を声に出してください。」
浩子さん: 『出入り自由!』
一子さん: 「これだけのお客さんがいると“不協和音”に必ずなるので、その“気持ちよさ”を感じてほしいんです。」
浩子さん: 『呪文がかけられるみたい・・・・サブタイトルが「魔女のいる風景」だからね。(笑)』

#7 『Planet』
#8 『すこしときどき』


これが大変美しい。しかもライブ感がハンパないんです。
歌というか囁き、ピアノも人を吸い寄せ引き込むような音色に満ちていて、皆さんが聴き入ってしまう世界が広がっていきました。

浩子さん: 『今のも、リハーサルの時のと違うんだよね。』
一子さん: 「リハーサルって嫌いなのよ。同じことをやっていると飽きるのよ。」
浩子さん: 『貴女に紹介してもらった“斎藤ネコさん”という方が全く同じで・・・・』
客席から笑いが。
一子さん: 「ネコと一緒にしないでぇ~~~」
客席は爆笑!

ここからは一子さんのピアノ、浩子さんはヴォーカルという分担で進行します。

#9 『街』
#10 『ポンピイ・クラウンの片想い』


この「ポンピイ・クラウンの片想い」のピアノ演奏が実にダイナミックで、そのメリハリの効かせ方にも感心してしまいます。演奏がおわると、
浩子さん: 『うまいねぇ。』
一子さん: 「今回やることになって、当時はシンセや他の楽器でやったことをピアノで演ることを選曲の時に考えてきました。」
客席から拍手!!
浩子さん: 『たぶん、この2曲を自分がピアノを演奏しないで唄ったの、初めてだと思う。』
・・・・今日のお客さんは、この日、35年にして初めてのことに立ち会ったという訳ですね。

ここで、浩子さんがピアノに戻ります。

浩子さん: 『次の曲も、コンサートではほとんどやらないものなんだよね。』
AQさん: 「確かに、そうですねぇ。」
浩子さん: 『たまにリクエストをもらっても、「しばらく聴いていないので」とか、そんな感じだよね。』
一子さん: 「あの時は浩子ちゃんにチェンバロを弾いてもらったんだよね。デモテープをもらって聴いた時に“これはタブラとチェンバロだ”って思ったんだよね。今日は、一子が子馬を走らせます。」
・・・・と、ボンゴを鳴らし始める一子さんです。

#11 『ガラスの子馬』

なるほど、一子さんは打楽器もこなす才女だったんですね。
再び、一子さんがピアノに移動します。

#12 『パセリ パセリ』
#13 『SEAGULL』


この「SEAGULL」の終わりには謎の“囁き”があるのですが、ここでも一子さんが“呪文”のように囁きました。

浩子さん: 『客席の60人くらいが“石”になっていると思う。結構、コワイ系の呪文だよね。』
一子さん: 「呪おうと思っている訳じゃないよ。」
一子さん: 「浩子ちゃんも他人のこと言えないじゃない。~魔女のいる風景~って、“魔女”って誰のこと?」
浩子さん: 『ゲストに決まってるじゃないっ!』
・・・・このやりとりに客席は爆笑!!

一子さん: 「最近、こんなにしゃべる面白いひとだったんだ、とよく言われる。」
浩子さん: 『何かやっているの?』
一子さん: 「ハイキングじゃないけど、“森”を歩くようにしている。それから。」
浩子さん: 『それでしゃべるように? ・・・・何か“連れてきた”んじゃないの?!』
再び笑いに包まれます。

次は、35周年記念で作ったアルバム:「フィンランドはどこですか?」で、再び浩子さんが一子さんと組んだ作品から2曲ということで、
#14 『放課後』
#15 『タイタニア 恋をしよう』


この「タイタニア 恋をしよう」では、一子さんのピアノ技巧が炸裂したような演奏でした。
まさにダイナミズムを感じさせる、迫ってくる音の響きが聴き手の心を突き動かすようです。
そして、ここでも最後に“呪文”が・・・・
浩子さん: 『今ので、230人くらいが“石”になったと思う。』

時間が経つのはあっという間で、もう終わりの時間が。
浩子さん: 『次が最後の曲です。元のコードと全く変わってしまった曲なのですが・・・・』
一子さん: 「あれは同じなのよ。私がシンセで1つ押すと、4つ音が出るっていう設定をやってみたくて・・・・」
浩子さん: 『結局、変わっている、と。』
一子さん: 「うん。」

浩子さんはステージのセンターに立って唄います。
#16 『地上の星座』

大きな拍手に送られてステージを去る3人です。
・・・・しかし、退場するや否や、スタッフがセッティングをアンコール用に直し始めたので、セッティング終了と同時にステージに皆さんが戻ってきました。

浩子さん: 『今日は代表曲がほとんどなかったね。』
AQさん: 「そうでしたね。あっ、“DINO”がありました!」
浩子さん: 『ファンの皆さんが言う代表曲は、それとはちょっと違うような・・・・“妙な歌”ばかりでゴメンナサイ。』
一子さん: 「私のせい?」
浩子さん: 『若干。。。。(笑)』

今年の猫森集会にあわせて新たに制作したグッズの紹介がありました。
今回はモバイルバッテリー(4,000mAh)&充電用USBケーブルが加わったのが特徴です。
浩子さん: 『充電は在宅時にするようにしてくださいね。』
防火安全の啓蒙活動もちゃんとする浩子さん、さすがです。

そして、アンコール曲の話題に。
浩子さん: 『やはり新アルバムからということで、2人でやるなら、これしかない。』
昨年の猫森集会2016~Seazon15~で初披露された時は共作者(ゲスト)である新井昭乃さんとのデュエットでしたが、今回は“魔女”である一子さんとの歌になりました。一子さんが昭乃さんのパートを唄います。

浩子さん: 『そういえば、中島みゆきさんの新アルバムの1曲目も「秘密の花園」なんだって?! 間違える人とか出ちゃうんじゃない?』
AQさん: 「i-Tuneなんか、特に間違えそうですね。まとめて全部買って頂いてもありがたいです。」

#En 『秘密の花園』

とても美しい幻想的な空間を作り出していて、気持ちの良い余韻を残しての終演でした。

今回はダブルアンコールなしだったので、これでお開き。
雨が止んでいた新宿の街を歩いて帰途につきました。


猫森集会2017_初日セトリ

Date: 2017.09.18 Category: 谷山浩子   

No,203 【谷山浩子:今日の1曲】  「ただ風のために」



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:58)

【ポイント】
 ・ 穏やかな心象風景を聴き手に描かせます。


この作品はフォークソングのテイストです。
舞台向きなアレンジになっていて、ピアノとSAXのアコースティックな楽器がメインですが、シンセサイザーなどは控えめに“景色を作っている”感じですね。

歌詞は文学的な表現が散りばめられていて、難しい言葉は全然ないのに、不思議と広く深く穏やかな心象風景を聴き手に描かせてくれます。

素敵な作品です。


Date: 2017.09.18 Category: 谷山浩子   

No,202 【谷山浩子:今日の1曲】  「手品師の夜」



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:山川恵津子   (3:34)

【ポイント】
 ・ 歌詞に沿った楽器づかいがユニークなところです。


一転して、ニューミュージック系の作品になります。
その歌詞にあった楽器がそのパートや前後に出てくるというのは面白いところ。
特に、“手品師の切り札”に充てられている伴奏は、 「どうしてこの楽器がいつもこういうところに出てくるのかわからないけど、イメージに合っている」 と思ってしまう、あの楽器の音です。



Date: 2017.09.16 Category: 谷山浩子   

No,201 【谷山浩子:今日の1曲】  「お昼寝宮・お散歩宮」 ①



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子、ストリングス編曲:斉藤ネコ  【ゆめ谷山】  (4:50)

【ポイント】
 ・ 谷山ワールドの「ふんわり」感
 ・ 唱歌のアレンジにも向いたメロディー


アルバムタイトル曲、すなわち、浩子さんが出版した小説のタイトルです。
“夢セレクト”されている作品なので、ライフベスト盤:「花とゆめ」にも収録されています。

“花の種”という妖精の少女が耳元で起こす声から始まります。
オルゴールの音で流れる曲の主題部から、美しいピアノの前奏に入っていきます。
シンセサイザーも入っていますが、ピアノ曲というイメージが強い歌になっているような印象が残ります。

この曲には輪唱の要素があるので、合唱Ver.にアレンジしても面白い作品になると思います。


Date: 2017.09.15 Category: 谷山浩子   

No,200 【谷山浩子:今日の1曲】  「夢の逆流」 ①



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:山川恵津子   (4:15)

【ポイント】
 ・ 暗く重たい世界を感じさせる歌詞が響きます。


前曲の終わりがこの作品の導入部のナレーションとなり、シチュエーションがわかるようになっています。
前奏なしに歌が始まる作品です。

深い闇から宇宙という壮大な空間を1つに出来るのも“夢”の成せる業ですが、ここでの夢は「苦しさ」があるようです。
間奏と後奏が明るい曲調に変わるので、そこが救いになって「夢」とわからせてくれる一編になっているような印象が残ります。



Date: 2017.09.14 Category: 谷山浩子   

No,199 【谷山浩子:今日の1曲】  「猫のみた夢」 ①



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:山川恵津子   (5:44)

【ポイント】
 ・ とてもユニークでかわいらしい歌詞を持つこの作品は、唱歌としても良い作品です。


ネコの鳴き声で始まる作品です。
音楽劇の組曲の1つではありますが、ユニークな歌詞と、そこから来る不思議な世界を感じることが出来る歌です。動物の鳴き声の擬音は各言語で異なることは知っていても、実際なんて言うのかは案外と知らないものですね。そんなことも唄われている楽しい歌詞です。

音楽もシンセサイザーがメインなので、間奏のストリングスのところも吹奏楽で置き換えもできそうな感じなので、小学生向けの唱歌としても良いのではないでしょうか。少女合唱団向けにアレンジしてみても面白そうです。

後半は次の曲に向けたナレーションになるので、4分強の作品です。


Date: 2017.09.13 Category: 谷山浩子   

No,198 【谷山浩子:今日の1曲】  「第5の夢・そっくり人形展覧会」 ①



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子  【黒谷山】  (3:30)

【ポイント】
 ・ 出演者の“声優”ぶりも聴きどころ


「本物は誰でショー!」のナレーションで始まるこの曲。
初めて聴く方でも 「あれっ?どこかで聴いた声だけど。」 って思う方は多いのではないでしょうか。
そうです。声の主は木原実さん。
いまではもう「ベテランの気象予報士」としてご紹介すべきでしょうね。1987年10月からまもなく30年、日本テレビの夕方のニュース番組の天気予報を担当されているあの方です。元々は俳優さんで、劇団「花組芝居」を篠井英介さんなどと立ち上げられた演劇青年でした。この当時は夕方の天気予報のお仕事も始まっていた中で、こういうお仕事もされていたんですね。ここ数年で、また俳優の仕事も少しはされるようになったようですが、まだ若かりし20代の木原さんの声を聴いてみたいファンの方は是非どうぞ!

さて、この作品ですが、バラエティーショーの設定になっていて、ナレーションの雰囲気通り、前曲から一転して大変コミカルでかわいい曲です。“声優・谷山浩子”もますますイイ感じで、とっても面白い曲に仕上がっています。

この作品は“黒セレクト”されています。
「かわいい曲ほど黒っぽい」というのが当てはまる、そんなこの作品はライフベスト盤:「白と黒」にも収録されています。

いろいろと話題性もあるこの曲は、必聴です!



Date: 2017.09.12 Category: 谷山浩子   

No,197 【谷山浩子:今日の1曲】  「第2の夢・骨の駅」 ①



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子  【ゆめ谷山】  (4:42)

【ポイント】
 ・ 怪しく、おどろどろしく、そして黒っぽい


「こんな寂しいところに駅がある。」
そんなナレーションで始まる物語の中の怪しい駅が舞台です。
谷山ワールドの“黒い面”が早速顔を覗かせるおどろどろしさを感じさせてくれる歌詞です。いまではあまり聞かなくなってしまいましたが、駅員さんの笛の音も入っていて怪しい駅の雰囲気が演出されています。
曲は音楽劇らしい作りで、ストリングスでバックを固めながら、フリーJAZZのようなSAXなどいろんな楽器が入っています。そんな自由な雰囲気も浩子さんのボーカルで引っ張って1つにまとまって聴こえる音楽的に面白い曲になっていますよ。

この作品は、谷山作品の「駅 三部作」の“その1”と言われます。
実際に鉄道に乗っていて作られたそうで、コンサートでも 『この曲は仙山線に乗っていて書いたんです。』(2016年4月@府中)と浩子さんも語っています。
尚、ライフベスト盤:「花とゆめ」に再録されており、“ゆめセレクト”されていてます。
・・・・なぜ“黒セレクト”でないところも興味深いですね。



Date: 2017.09.11 Category: 谷山浩子   

No,196 【谷山浩子:今日の1曲】  「お昼寝宮」



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:50)

【ポイント】
 ・ 歌詞にしてわずか8行ですが、物語の不可思議な世界へ誘います。


この音楽劇のようなアルバムは、この物語の始まりとして女の子との会話ナレーションから始まります。
3分50秒ほどの曲ですが、前後にストーリーを展開するナレーションが1分くらいずつ入るので、実質は2分弱の曲です。

ピアノとシンセサイザーの伴奏でふんわりとした空間が作られていて、この物語の世界へいざなっています。


Date: 2017.09.09 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:Album】  『お昼寝宮・お散歩宮』



アルバム 1989年1月21日発売

80年代のアルバムはこれが最後。
そして、LP盤、つまり「レコード」で発売された最後のアルバムでもあります。

アルバムタイトルは、浩子さん作の同名小説によるものです。
本人曰く、「小説のサウンドトラックのようなイメージ」とのこと。同時進行で曲が出来ていったのだそうです。

初期の頃から「組曲は売れない」とスタッフに言われ続けてもなお「テーマ性」に拘ったアルバムで、周囲にお願いしてまで作ったこの作品で「組曲はやりきった感がある」というくらい、深い妖しい世界が描かれています。アルバム収録曲の全11曲全体が音楽劇になっている感覚がしっかり伝わってきます。

アルバムジャケット、歌詞カードともイラストの表紙・裏表紙になっていて、そのイラストもかなりポエジーな印象です。歌詞カードの中も浩子さんの手書きに戻っていますが、“色つき”で書いてあるのは初めてですね。


Date: 2017.09.08 Category: 谷山浩子   

No,195 【谷山浩子:今日の1曲】  「花時計」



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子・岡崎倫典   (3:31)

【ポイント】
 ・ 大人に変わっていく女の子を見守る心温まるフォークソングです。


このアルバムの終曲です。
「子供向け」の中でも「対象年齢が一番高い」と思われる作品が収められています。
「少女から大人に変わる頃」をテーマに「中学生~高校生の女の子」と「そのお母さん」に向けて書かれた歌詞になっています。

この「花時計」は、花王(株)が当時行なっていた「母と子の教育フィルム」の主題歌として書かれました。
花王は昔から教育にも積極的な企業なので、おそらく「女子教育プログラム」の関連ではないかと思われます。

明るいフォークソングに仕立てられたアレンジは、アコースティック・ギターがいかにも「花時計」のよう。音の粒がキラキラと明るく美しく鳴っています。
“唱歌”として、とても良い作品ですね。
アルバムを聴き終えて残る余韻の温かさがとても心地よい印象に繋がっています。


Date: 2017.09.07 Category: 谷山浩子   

No,194 【谷山浩子:今日の1曲】  「ほうき星の歌」 ②



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:倉田信雄   (3:56)

【ポイント】
 ・ 夢を忘れない大切さのメッセージです。


1983年3月発売のシングル盤:「たんぽぽ」のB面収録曲です。
浩子さんの作品ではよくあるのですが、結果的にB面収録曲が先に再録されるという形になりました。

元はコンサートでやっていた小さな劇のオープニング曲として生まれた作品です。
この「子供向けの歌」のアルバムという枠で考えると、中学生~高校生が対象でしょうか。
ナイーブな世代の気持ちに寄り沿うような歌。そして、穏やかに時間が流れていきます。

大人が聴くと全く違って聴こえる歌詞ですが、それぞれにシミジミと心に入ってくるようです。

静かな夜に聴いてもらいたい作品です。


〔これまでの収録は〕
 No,103 【谷山浩子:今日の1曲】  「ほうき星の歌」 ①


Date: 2017.09.06 Category: 谷山浩子   

No,193 【谷山浩子:今日の1曲】  「恋のタマゴ」



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:57)

【ポイント】
 ・ アニソンらしいアニソンです。メロディーの“脳内感染度”は高めですよ!


吾妻ひでおさん原作のTVアニメ:「ななこSOS」(1983年4月~@フジテレビ系)の挿入歌として書かれた作品で、高橋みゆきさんへの提供曲のセルフカバーになります。吾妻ひでおさんはオールナイトニッポンの中でも名前が度々出ていて、そのつながりで依頼されたお仕事でしょうね。フジテレビでの放送ということもありますし。

この作品ですが、いかにも“アニソン”の作りです。
80年代のアイドルソングっぽいエッセンスも少し入っています。
途中から伴奏に入ってくるスチールドラムの音がクセになります。脳内感染度の高い作品ですよ。


Date: 2017.09.05 Category: 谷山浩子   

No,192 【谷山浩子:今日の1曲】  「愛をもういちど」



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (2:33)

【ポイント】
 ・ 映画のオープニングテーマらしくシンプルなアレンジ


この作品は研ナオコさんへ提供した曲のセルフカバーになります。
NHKで放送されていたTVアニメ:「未来少年コナン」を映画化した時(1979年9月公開)の挿入歌として書かれたもので、オープニングテーマ曲として使われました。
アレンジは、シンセサイザーを極力減らして、バンジョー(?)やクラリネットの楽器を使うことで、原作の持つ世界観に合わせているような印象があります。


TV版のアニメ:「未来少年コナン」は宮崎駿さんの初監督作品ですね。
こちらの「映画版:未来少年コナン」ですが、当初は総監督に宮崎駿さんが就任することで雑誌にも発表されていたのですが、「TVシリーズの再編集」という内容に反対して映画会社とぶつかったようで、結果的に宮崎駿さんは映画版には一切関わらなかったそうです。

ただ、息子の吾朗さんは世代的に見ても「未来少年コナン」は見ていたでしょうから、おそらく浩子さんをこの頃から知っていたと思います。これが直接的に宮崎吾朗作品への楽曲提供につながった訳ではないとは思いますが、後の“ジブリ”は実はこの頃から浩子さんの身近なところにいたのかもしれませんね。
浩子さんが選ぶ本の嗜好が宮崎駿さんやジブリの方々と近いこともあるかもしれませんが、同じ本に材を取って作品を作ったりもしていたりします。そんな作品は、またその折に・・・


Date: 2017.09.04 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編! 「頂いたご質問について」


いつもこのブログに来て頂いてありがとうございます!
速いもので、あと2週間ほどでこのブログを書き始めて4年になります。
既に延べ49,000を超える方々に遊びに来て頂き、ライターの励みになっております。
毎日チェックして頂く方も増えてきて、以前から拍手&コメントをくださる“phm202さん”だけでなく、最近は少しずつですが皆さんから拍手コメントを残して頂けるようにもなりました。ありがとうございます。

そんな中、よく訪ねて頂いている「kotonacocoさん」から以下のご質問を頂きました。

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【 kotonacocoさんからのメッセージ】 (※一部抜粋)
以前書かれたブログの「恋人の種」のページを拝見したいと思ったのですが、1ページずつ戻るしかないのでしょうか。
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サービスレベルがまだまだ低くて、申し訳ありませんっ! m(_ _)m

今回、「今日の1曲」が2周目に入るにあたって、再録回数が多いものは過去の収録回に飛べるようにリンクを貼るようにしたのですが、索引機能は準備していない状態です。

そこで、「索引ページ」を準備することにしました。
方法を少し検討しますが、何しろ浩子さんの600曲以上の収録作品の索引なので、少々お時間を頂きながら準備させて頂きます。
私の勝手な応援文(布教活動?)ですが、更に使いやすくして読んで頂けるようにしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

最後になりましたが、“kotonacocoさん”からのお問合せのお答えを書いて、本日のブログを終わりたいと思います。
「恋人の種」の過去の収録分は、以下のリンク先になります。

 【谷山浩子:今日の1曲】  「恋人の種」
(尚、この文は来月:10月3日に更新予定(No,215)です。ご了解ください。)

引続き、よろしくお願い致します!!



Date: 2017.09.03 Category: 谷山浩子   

No,191 【谷山浩子:今日の1曲】  「はじめてのピュンタ」



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (4:06)

【ポイント】
 ・ この作品自体が1つの「音楽劇」。絵本的で、続きが見たくなるようなお話の歌詞


ひらがな・カタカナでほとんど書かれた歌詞からも、幼稚園~小学校低学年向けですね。
「語り」で『場面』を説明するところから始まります。
歌詞カードを見るとわかるのですが、「会話」とナレーションで表現されていて、まるで『脚本』のようです。歌の背後にも実際のお芝居が展開されていたり、と子供たちのイメージを膨らませる材料がいっぱいに詰まっている作品です。

この歌は、1979年創刊の「MOE」という絵本とキャラクターを扱う月刊誌の谷山浩子特集に向けて書かれたものだそうです。この当時は「偕成社」の発行でしたが、1992年4月号から“花とゆめ”を出している「白泉社」からの発刊になっているようです。今も続く歴史の長い雑誌ですね。


Date: 2017.09.02 Category: 谷山浩子   

No,190 【谷山浩子:今日の1曲】  「ニャコとニャンピ」



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (2:58)

【ポイント】
 ・ 子供が踊りだしちゃうスピード感です。


“サッポロ一番”でお馴染みの「サンヨー食品」のイベント用に作られた曲だそうです。
よく知らなかったので調べてみましたが、どうやらキャラクターたち(いわゆる「ゆるキャラ」)のイメージソングみたいな仕立てになっています。そんな訳で、歌詞カードには書かれていませんが、歌の途中には掛け合いのセリフが出てきます。そこを演じる「声優・谷山浩子」がなかなかです!

曲は明るくスピード感のあるもの。谷山作品ではかなり速いテンポに入ると思います。
“ゆるキャラ”系のイベントソングとなると、やはり幼稚園~小学生向けの作品でしょうね。まさに子供たちが踊りだしてしまうようなアレンジになっています。3分という演奏時間も良いバランスですね。


Date: 2017.09.01 Category: 谷山浩子   

No,189 【谷山浩子:今日の1曲】  「恋するニワトリ」 ②



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:岡崎倫典   (2:50)

【ポイント】
 ・ ファンタジーの世界を明るくコミカルに描いています。


NHK:「みんなのうた」で1985年2月~3月に放映された作品です。
保育園・幼稚園でお遊戯などでこの曲を使うのがちょっとしたブームになったので、踊った経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。「みんなのうた」からスマッシュヒットにつながった浩子さんの代表曲です。
「みんなのうた」では、こんなアニメーションと一緒に放送されていました。

NHK:「みんなのうた」-恋するニワトリ

浩子さんのオリジナルアルバムへ最初収録したのは1985年10月発売の「空飛ぶ日曜日」でしたが、この時のアレンジは「みんなのうた」Ver.とは異なって“遊び”の要素が多く織り込まれていて、人の声がメインになる仕立てになっていました。
そして、2度目のアルバム収録となる今回は「みんなのうた」Ver.がベースになっています。
「みんなのうた」は2分半以内に収める必要があるので前奏・間奏が短くなりますが、このアルバムでは岡崎倫典さんのアコースティック・ギターの美しい演奏が楽しめるアレンジに変わっています。

そんな「大代表曲」ですから、ライフベストアルバム:『白と黒』では“白セレクト”されています。


〔これまでの収録は〕
 No,152 【谷山浩子:今日の1曲】  「恋するニワトリ」 ①


Date: 2017.08.31 Category: 谷山浩子   

No,188 【谷山浩子:今日の1曲】  「エッグムーン」 ②



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:藤本敦夫   (2:02)

【ポイント】
 ・ シンプルで素直なボーカルに変化しています。


このアルバムの中では最も短い作品です。
選んでいる言葉からすると、小学生向けの作品のイメージですね。

7年半に発売されたアルバム:「ここは春の国」に初回収録された曲ですが、この再録Ver.では浩子さんのボーカルが“肩の力が抜けた感じ”で脚色感がなくてシンプル&スマートな感じです。


〔これまでの収録は〕
 No,77 【谷山浩子:今日の1曲】  「エッグムーン」 ①


Date: 2017.08.30 Category: 谷山浩子   

No,187 【谷山浩子:今日の1曲】  「まっくら森の歌」 ②



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:乾裕樹・石井AQ  【白谷山】  (2:57)

【ポイント】
 ・ NHK:「みんなのうた」の放送版に前奏など加えて谷山Ver.になっています。


NHK:「みんなのうた」で1985年8月~9月に放送された作品です。
これを聴いて怖がった子供も多かったという話題曲になります。「みんなのうた」では、こんなアニメーションと一緒に放送されました。

NHK:「みんなのうた」-まっくら森の歌

このアルバムVer.は、「みんなのうた」で流れたVer.に前奏を加え、間奏も厚いストリングスになっています。放送されたアニメから来る世界観も音だけで導くように、ストリングスの音色が森の深さや怪しさを増してくれているようです。

もちろん「代表曲」ですので、ライフベストアルバム:『白と黒』で“白セレクト”されていますが、このVer.はベスト盤の“'80s”にも収録されています。


〔これまでの収録は〕
 No,169 【谷山浩子:今日の1曲】  「まっくら森の歌」 ①


Date: 2017.08.29 Category: 谷山浩子   

No,186 【谷山浩子:今日の1曲】  「キャロットスープの歌」 ②



アルバム 1988年5月21日発売
作詞:谷山浩子・垣内一浩・作曲:谷山浩子、編曲:藤本敦夫   (3:49)

【ポイント】
 ・ アコースティック感を抑えたアレンジ


このアルバム発売のちょうど4年前の同じ日に出したアルバム:「水の中のライオン」に入っていた作品ですが、その時のタイトルは「キャロットスープの“唄”」でした。なぜか当てた字が変わりました。

再録にあたり、ミキシングを変更してシンセサイザーの“鍋の煮えるような音”を強めにしたようで、アコースティック感よりも歌が前面に出るようなアレンジに変わっているようです。


それにしても、「ぼくニンジン あかいニンジン たとえれば やさいのプリンセス」の不思議は未だに解決しない“?”な私です。。。


〔これまでの収録は〕
 No,122 【谷山浩子:今日の1曲】  「キャロットスープの唄」 ①


Date: 2017.08.28 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編!  『ねこ森集会リミテッド2017』 (1日目) @目黒 ヤマハ音楽振興会 スペースM

8月26日・27日に目黒で開催されたファンクラブイベント:「ねこ森集会リミテッド2017」。
昨年は夏に「還暦Birthdayパーティー」を品川で行なった関係で開催されなかったので2年ぶりになります。
そんな経緯もあり、実は恒例のファンクラブイベントには初参加となりました。
ファンクラブの会報で詳細内容が公開されると思うので、そのネタバレにならないよう、今回は出来るだけシンプルにまとめるよういにしますね。

目黒駅に着いたのは14:45頃でした。駅を降りると、とにかく大変な蒸し暑さ。
「カフェで休憩でも」と思うのは全員同じだったようで、どこも満席状態なので諦めて権之助坂を下っていきます。どこか暑さをしのげる場所を探して歩いていくと、10分ほどで大鳥神社の交差点まで着いてしまいました。
しかし、そこに「ガラスに新幹線のシールを貼った店」が交差点の角に救世主のごとく現れます!!
そうです。鉄道模型メーカーのカツミ(KTM)の目黒店です。
迷わず店内に入り、最近のカツミやエンドウの製品を観ながらしばらく涼ませてもらいました。
ここにあることをスッカリ忘れていました。

開場時間の15:45が近づいてきたので、再び暑い外へ。道路の反対側にあるヤマハ音楽振興会の敷地へ向かいます。既に参加者が多数並んでいて玄関から道路にまで列が届いていましたが、すぐに列は動き始めて建屋の中に入れました。今日の開催場所の「スペースM」は3階にあるので、そこまで階段で登っていきます。3階に上がってから「スペースM」への入場待ちでしばらくロビーにある廊下で待機。私は後方だったので、結局、受付を終えるまでに20分くらいかかったような気がします。

「スペースM」は、大き目のスタジオです。
今回はステージ上の左手にピアノ(もちろんYAMAHA製)、真ん中にはプロジェクターのスクリーンがあるというレイアウトになっていました。
入ってすぐのところで、物販コーナーが設けられていて、今年新たに加わった2点の新商品も含めてグッズが売られています。この今年の新商品を購入すると、この日のイベント終了後に行なう浩子さんのサイン会に参加できるというシステムになっています。もちろん私も購入。入場が遅かったのでサイン順も同じく後半です。

ここまで準備を行なったところで、ロビーでようやく一息。脱水症状寸前の身体に水分を補給して、早々にイベント会場に戻りました。

定刻の16:30にスタートです。
ステージ上にマネージャーのユカリンこと中村由佳さんが司会・進行役として登場。
まずは諸注意を連絡した後、早速、浩子さんと石井AQさんを呼び込みます。

今日の浩子さんの衣装は、白地に弧を模ったような黒の柄が入った感じのワンピース。
それに黒タイツと黒のスニーカーです。(かなりの冷え性ですね。)
入場してご挨拶が終わるなり、とにかくこの日の暑さもあり、「熱中症」のお話に。

浩子さん: 『いきなりくるらしいですから、まだ大丈夫と思っている時から水分を摂りましょうね。』

ここでユカリンから本日の進行について説明があり、「ゲームコーナー」「ミニコンサート」「プレゼントコーナー」「写真撮影」の順で進むことが周知されました。

1)ゲームコーナー

全体で約110人いる本日の参加者を5チームに分けました。
それぞれのチーム名は面白いものでしたが、ここは会報の発行時のお楽しみにしますね。
今日は2つのゲームをするということで、まず1つ目は・・・・

【作詞でポン!!】
浩子さんから指定された文字数の言葉を考えて、リレー形式で歌詞にしていくというもの。そして、浩子さんが曲に乗せて最後に唄います。これが結構難しくて、頭を使うんです。すごい“頭の体操”って感じです。

浩子さん: 『初めて来た人にこんなことさせて、「ファンクラブイベントって、こんなもの?!」って思うよね。』
AQさん: 「こんなものです。(笑)」

問題&回答は、会報での紹介やその後の皆さんの発信に譲りますので、悪しからず。
5チームの対抗戦でしたので時間は結構かかりましたが、面白かったです。文化祭や学園祭のテイストでやっても楽しいゲームですよ。

【イントロでポン!!】
言わずと知れたイントロ当て。谷山作品を石井AQさんが出題するというスタイルです。
これは1列2名単位の5チーム対抗戦でしたが、私はたまたま隣が欠席だったので、ひとりで答えることに。
無事に正解することが出来ました。 (お題は「僕は帰る。きっと帰る。」)

こうして2つのゲームをやった結果、我がチームは何と最下位。。。。
「もっと頑張りましょう。」のロゴの入った“ノコちゃんシール”を頂きました。(泣)

罰ゲームは浩子さんたちは3位のチームにしようと決めていたらしいのですが、3位・4位が同点に。すると、なぜか
浩子さん・AQさん: 『じゃぁ、2位のチームで!』
ほとんどトバッチリみたいな決まり方に、会場は爆笑!
その罰ゲームは、「9/13発売の新アルバムに収録された“無限マトリョーシカ”の音源に乗せて、石井AQさん振付によるダンスを踊る」というもの。早速、AQさんからの振り付け指導がスタート!
AQさん: 「このチームはよくお見掛けする方々はたくさん入っているので、私としてもやりやすいです。」
・・・・と言ったくらい、実はコンサートでお見掛けする常連さんが多数入っていたチームだったのでした。

その後、実際の音に乗せて皆さんが踊りましたが、浩子さんも脇で踊っていました。
これを見ていたユカリンが終わって一言。
ユカリン: 「浩子さんも一緒に踊っていましたが、かなり珍しいことかと思いますが。」
浩子さん: 『20年に一度くらい。』(苦笑)

ここで第1部のゲームコーナーが終了です。
休憩でトイレに向かおうとすると、同じ廊下を我々と浩子さん・AQさんが一緒に歩いているという状態に。スタジオでやっているからこそですが、こういう“近さ”がまたFCイベントの良さなのでしょうね。


15分程度の休憩の後、第2部のスタートです。
第1部のゲームコーナーでだいぶ時間が押してしまった為、
浩子さん: 『ミニ・コンサートではなく、超ミニ・コンサートという感じになりますが、3曲唄います。新アルバムのから唄うのは最後にして、2曲は引きます。歌詞カードファイルから。』
・・・・と言ってセレクトしたのが

#1 ポンピイ・クラウンの片想い
#2 恋人の種


そして、3曲目が新アルバムから初公開となる作品でした。
浩子さん: 『初公開だけじゃなく、今回は音はコンピューターで作ったので、弾き語りで演るのも初めてです。先ほど2回ほど弾いてみましたが、なかなか難しいです。』

#3 きつね

ここで、ちょっとハプニング。
喉の調子が悪くてブレイク。軽い発声練習をして仕切り直しになりました。
秋~冬のソロコンサートで唄いながら更に工夫されていくのではないかと思いますが、まだ荒削りな感じの弾き語りを聴けるのも今のうちなのかもしれないですね。

次は、『課題曲の“合唱”』のコーナーです。お題は:「月と恋人」です。
この日のために歌詞カードが準備されていましたが、事前にコーラス用の楽譜がネット販売されていたので、私はそちらを持参。練習をしないと下のパートは難しくてとても唄えないのですが、ネットでコーラスのパートを公開してくれた女性のおかげでしっかりチャレンジできました。 (この女性はこの初日に参加されていました。ありがとうございました!)

浩子さん: 『初めての人にもこんなことさせて、「ファンクラブイベントって、こんなもの?!」って思うよね。』
・・・・と再び言いますが、
浩子さん: 『また次回も難しい曲を・・・・(笑)』

ここで、新アルバムのダイジェスト版のお披露目です。
近日中にYouTubeにUPされる予定の映像音楽ファイルを一足早く皆さんで観よう!というものです。みんなで見ると間違いに気づくフィルターも細かくなるもので、映像内の人名に誤字があるとの指摘が。 ネットにUPするまでにはもちろん修正されると思います。この前に唄った「きつね」もアルバムVer.で紹介されましたが、アルバムの1曲目らしい雰囲気をまとった作品になっていましたよ。

ラスト前のコーナーは『ガラクタ プレゼント』。
谷山家・石井家から供出されたものを配りまくるものです。初日は「ポイントが溜まって交換した景品」(浩子さん)が多数。そして、「レーザーディスクやVHSのソフトウェア」(AQさん)や、何年か前のコンサートで使っていた浩子さんの衣装(ワンピース)というのもありました。私は残念ながら何も当たりませんでした。

最後は記念写真を撮るコーナーでした。
3班に分けて撮り、写真は後日郵送されてくるのだそうです。
果たしてどんな写り方になっているやら・・・・どうも撮られるのは苦手です。

これでFCイベントは終了ですが、グッズ購入者の特典であるサイン会がこの後に。
100人近い人に順番でサインしていくのですから浩子さんも大変です。
自分の番が来た時、少しだけ声を掛けさせてもらいました。
ツイッターで「45周年記念大感謝祭」のコンサートリポートをこのブログに書いたという発信をしたら、浩子さんが「いいね」してくれて、そのおかげでブログに遊びに来てくれる人が大きく増えたので、そのお礼を直接伝えることが出来ました。
そして、次は「3週間後、猫森集会にまた伺います。」と伝えて、イベント会場をあとに。

・・・・時刻は既に20時前。約3時間半という長丁場でしたが、楽しいイベントでした。

ねこ森集会リミテッド2017



Date: 2017.08.27 Category: 谷山浩子   

No,185 【谷山浩子:今日の1曲】  「秋ぎつね」



アルバム 1988年5月21日発売
作詞:栗田美幸、作曲:谷山浩子、編曲:岡崎倫典   (3:21)

【ポイント】
 ・ とても切ない歌詞にヴァイオリンが泣かせます。


この作品は、アルバム発売の6年前、1982年に行なわれた日本動物愛護協会:主催、ニッポン放送:協賛で行なった音楽コンテストの優秀曲です。このコンテストの入賞曲のうち、この曲だけが浩子さんのアルバムに収録されました。

このコンテストは『動物にまつわる歌詞を募集して、その選ばれた詞に浩子さんが曲を付ける』というものです。「入賞曲発表」は浩子さんがコンサート形式で唄って発表するというスタイルで行なわれた為、ライブ音源も残っています。この模様は「オールナイトニッポン」で放送されました。

谷山浩子のオールナイトニッポン 1982年9月23日放送分

中学~高校生をイメージするような歌詞で、浩子さんもそんな印象で曲を付けたようです。
作詞者の栗田美幸さんは、当時は浩子さんの「オールナイトニッポン」のリスナーで、埼玉県狭山市の中学2年生でした。このアルバムが出た時には20才になっていた訳なので、レコード化は大変うれしかったでしょうね。

“実らない片想い”という切ない歌詞をアコースティックなメロディーに乗せて、とてもかわいらしい歌に仕上げています。ヴァイオリンとフルートが聴き手を泣かせにいくようなアレンジです。

良い唱歌です。
「子供用に・・・」と思って聴くと、思わずお母さんが泣いてしまうかもしれませんね。
再録されていませんが、私もお気に入りです。


Date: 2017.08.26 Category: 谷山浩子   

No,184 【谷山浩子:今日の1曲】  「おはようクレヨン」 ①



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:藤本敦夫   (2:25)

【ポイント】
 ・ 色見本のようで、モノを覚えるのに良い歌詞ですよ。


これもNHK:「みんなのうた」で1987年6月~7月に放送されました。
まさに「みんなのうた」サイズに仕上げられた作品です。放送はこんなアニメーションと一緒に放送されました。

NHK:「みんなのうた」-おはようクレヨン

保育園や幼稚園の子供たちに向けて作られていますね。
谷山ワールドの怪しい感じがするような始まり方をする曲ですが、マリンバの演奏をメインに、金管楽器やドラムが入ってきて明るい音づくりになっています。


Date: 2017.08.25 Category: 谷山浩子   

No,183 【谷山浩子:今日の1曲】  「しっぽのきもち」 ①



アルバム 1988年5月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:岡崎倫典  【花谷山】  (3:08)

【ポイント】
 ・ 浩子ワールド! かわいい女の子の歌です。


NHK:「みんなのうた」で1986年8月~9月に放送された作品です。
テレビではこんなかわいいアニメーションと一緒に放送されていました。

NHK:「みんなのうた」-しっぽのきもち

浩子ワールドらしいファンタジーがあふれています。
「みんなのうた」ではこのかわいいアニメーションの相乗効果もあって、スマッシュヒットになりました。おそらく1970年代後半生まれの方にはストライクゾーンですよね。

音は、岡崎倫典さんの弾くアコースティック・ギターをメインに、ピアノ・管楽器の伴奏という構成です。「みんなのうた」では2分半に収めないといけないですが、アルバムでは自由に出来るので間奏を含めてイイ感じにデコっていますね。

ちなみに、このVer.をライフベストアルバム:『花とゆめ』へ収録しています。


Date: 2017.08.24 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:Album】  『しっぽのきもち』



アルバム 1988年5月21日発売

これまでに発表してきた作品の中から「子供向け」の歌を集めたアルバムです。
ディレクターから 『「子どもの歌」を集めたのを出しても良いのではないか』 と提案されたのが、そのキッカケだそうです。

NHK:「みんなのうた」へ提供した「しっぽのきもち」・「おはようクレヨン」・「まっくら森の歌」・「恋するニワトリ」も収録されています。“唱歌”として再放送されることを通して時代・世代を超える代表曲になったと言ってよいかもしれません。
他のアーティストがカバーしたものも多く、アイドルグループのCOCOは「恋するニワトリ」と「しっぽのきもち」を、声優の豊崎愛生さんも「恋するニワトリ」をカバーしていますね。この他、ラジオ:「オールナイトニッポン」のコーナーでも触れた「動物愛護キャンペーン」のコンテストの入賞曲やアニメ主題歌も入っているというバラエティーに富んだアルバムです。音源は全部新しく録音し直しているので、“華やかさ”も加えられて子供たちがより楽しくなるような仕立てになっています。

このアルバムでもう1つの聴きどころは、“声優・谷山浩子”の部分ですね。
「オールナイトニッポン」の「マンガ予告編」のコーナーで上手になったからなのか、この中ではアイドル声優みたいなお芝居をしております。それも、結構ロリータ多め、の感じで。。。
(ちなみに、この次のアルバムでもお芝居が入りますが、いまでは大変有名な方が無名時代に参加されています。)


幼稚園以下のお子さんのいるお母さん、これは一家に1枚、必携のアルバムですよ!


Date: 2017.08.23 Category: 谷山浩子   

No,182 【谷山浩子:今日の1曲】  「MAY」 ②



アルバム 1987年9月5日発売
作詞:谷山浩子、作曲:MAYUMI、編曲:崎谷健次郎   (4:59)

【ポイント】
 ・ 完全なア・カペラVer.


このアルバムの前に発売されたシングルのアルバムVer.です。
アルバムVer.は崎谷健次郎アレンジで、完全なア・カペラVer.となっていて、彼自身もコーラスで参加しています。そういう変化もあって斉藤由貴Ver.、谷山シングルVer.とも全く違う雰囲気になっています。

静かに聴き終えるという感じで、アルバムの終曲にふさわしいアレンジになっていますね。


〔これまでの収録は〕
 No,170 【谷山浩子:今日の1曲】  「MAY」 ①


Date: 2017.08.22 Category: 谷山浩子   

No,181 【谷山浩子:今日の1曲】  「MOON SONG」 ①



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子 【白谷山】 (4:29)

【ポイント】
 ・ 人間関係に悩む方には必聴の「励ましソング」です。


最初に聴いた時に、まず「良い歌、書くなぁ。」と感動した作品です。
人間関係で心が折れることがあっても、そんな時にこそ聴いてほしい歌です。
アルバム紹介でも触れましたが、NHK-FMのラジオドラマ:『不思議の国のヒロコのふしぎ』では三田寛子さんが唄い、そしてエンディング曲として使われた作品です。

何しろ、月の満ち欠けになぞらえた、その歌詞が素晴らしい。
とても納得感があって、聴くほどに励まされる本当の「励ましソング」。

曲は、最初はキズを労わるようなピアノのやさしい弾き語りから入りますが、間奏からSAXが切ない気持ちを癒すような温かさを持って入ってきます。最後はSAXのソロで終わる曲です。

出色の出来栄えのこの作品は、もちろん“白セレクト”。このVer.が収録されています。
これは是非聴いて頂きたいし、持っていて頂きたい作品です。


Date: 2017.08.21 Category: 谷山浩子   

No,180 【谷山浩子:今日の1曲】  「遺跡散歩」 ①



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (4:11)

【ポイント】
 ・ 明け方の街をとても文学的に例えた歌詞


ピアノの弾き語りに重ねてくるSAXの音色が何とも心地よい曲です。
この曲も“明け方”の街の様子を描いたもので、まだ人気のない街を「遺跡」に例えた歌詞になっています。彼女のファンタジーにかかれば「街のイタズラ書き」ですら“古代語”と同じように扱われてしまう、面白い歌詞だと思います。

演奏は、先のピアノ・SAXにフルートが重なるだけのアコースティックな編成ですが、電子楽器を使わないことで逆に「現代の遺跡」を描いていた印象が残ります。

実際の演奏時間より、ずっと短く感じる作品です。


Date: 2017.08.19 Category: 谷山浩子   

No,179 【谷山浩子:今日の1曲】  「ヒスイ」



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:32)

【ポイント】
 ・ 前衛音楽的でチャレンジングなアレンジ


この曲は、浩子さんお得意の“明け方”が舞台の歌ですね。
伴奏ではなく「効果音」をまとったような形で始まる曲です。前衛度から言えば、かなり高い部類に入るチャレンジをしているような印象です。ア・カペラのような唄い方がより効果的にファンタジーの世界を演出しています。

現代音楽や前衛音楽に関心のある方には、是非聴いてもらいたい作品ですね。


Date: 2017.08.18 Category: 谷山浩子   

No,178 【谷山浩子:今日の1曲】  「影ふみ」



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (2:56)

【ポイント】
 ・ 思春期あたりの子供心あふれる歌詞


「どこか子供っぽさを残している歌詞は、特に“中学生・高校生の文系女子”に受けが良さそうです」といった表現をしたくなるようなファンタジー色が強い作品です。かわいらしい歌だと思います。
・・・・でも、大人になってもこういう人がいたら、かなり“振り回す”タイプでしょうね。(笑)

アコースティック・ギター中心でアレンジされているこの曲ですが、ハンドクラップや柱時計のなる音などサンプリング音が効果的に使われています。この先、シンセサイザーの進化が更に“谷山ワールド”を広く豊かにしていく訳ですね。


Date: 2017.08.17 Category: 谷山浩子   

No,177 【谷山浩子:今日の1曲】  「ひまわり」



アルバム 1987年9月5日発売
作詞:谷山浩子、作曲:崎谷健次郎、編曲:石井AQ・谷山浩子   (4:02)

【ポイント】
 ・ 男性から見ると、嫌な感じの歌詞かもしれません。


「機械音」という感じの効果音サウンドの前奏で始まります。
“ほぼア・カペラ”で始まって、効果音が足されつつ、いろいろな楽器が入ってくるという構成です。かなり現代音楽的な仕立てになっています。演奏の中にテルミンのような電子音が入っていんですよね。(もちろんテルミンは使われていませんが。) 音楽的にはかなりチャレンジしているのではないでしょうか。

歌詞は、「如何にも女性的」と思ってしまう心情の移り変わりを映していますね。
自分が仕掛ける割に、結局は誰もHappyにならないお話です。
どちらかと言えば迷惑な存在かもしれず、一歩引いて見れば、自分勝手な人かも。
でも、「こんな話を聴いたことがある」という“心当たり”がある人も少なくないと思われる、そんな作品です。


Date: 2017.08.16 Category: 谷山浩子   

No,176 【谷山浩子:今日の1曲】  「時の回廊」



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:53)

【ポイント】
 ・ 長い歌詞を長く感じさせない巧みな演出が施されています。


回廊のある建物。
やはり西洋か古代のイメージを持ってしまいます。
時間の回廊をめぐる、そんなファンタジーの世界が歌詞になっています。
歌詞は長いですが、聴きこんでしまいます。

シンセサイザーのサウンドが実に効果的で、幻想感タップリのイメージを作ってくれています。サンプリングしている水滴の落ちる音とか実に巧みな使い方です。
そして、その電子音と共に流れているオーボエが良い音を聴かせてくれています。管楽器の中でオーボエはその音色で“不思議感”や“怪しさ”を醸し出すのに向いている楽器だと思っていたのですが、そんな私のイメージにはピッタリでした。


Date: 2017.08.15 Category: 谷山浩子   

No,175 【谷山浩子:今日の1曲】  「逃げる」



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (2:13)

【ポイント】
 ・ ビート感があり、そのインパクトが印象に残ります。


わずか2分強の短い曲ですが、ビート感があるロックテイストのアレンジになっています。
シンセサイザーで怪しい幻想的な間奏が入るので、ロック一辺倒ではないのですが。

歌詞にはストーリー性が感じられて、「夢」と「現実」が入り混じるような世界を描きます。
・・・・そして、そのまま次の「時の回廊」へとつながっていくのです。


Date: 2017.08.14 Category: 谷山浩子   

No,174 【谷山浩子:今日の1曲】  「お人形畑」



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子
ギターアレンジ:岡崎倫典、木管アレンジ:藤本敦夫   (3:36)

【ポイント】
 ・ 木管楽器の音が柔らかくて温かい


キラキラした感じの音づくりになっています。
いろいろな木管楽器が出てきますが、クラリネットとファゴットが奏でる音が何とも温かい雰囲気を作っています。そして、アコースティック・ギターもまた温かみのある音を鳴らしています。

女の子の成長をお人形を通したファンタジーで表現したような歌詞で、聴く世代ごとにいろいろに受け止め方が変わると思います。
発表されて30年。
長く聴いてきた人たちもいま改めて聴くと、違う感慨を得るかもしれませんね。

アルバム曲らしい仕立てですが、かわいらしい作品です。


Date: 2017.08.12 Category: 谷山浩子   

No,173 【谷山浩子:今日の1曲】  「さかなの言葉」 ①



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (4:02)

【ポイント】
 ・ まさにファンタジーの世界です。


とても幻想的な歌詞です。
理解するというより、まさに“感性”で受け止めるような歌詞です。
その歌詞をシンプルに、そして、ほぼピアノの演奏だけで唄っています。

このピアノの弾き語りスタイルが伝える「空気感」がとても良いのです。
夢の世界を当てもなく歩くように、そして薄暗く霞んでいるような雰囲気が伝わってくるような印象が残ります。


Date: 2017.08.11 Category: 谷山浩子   

No,172 【谷山浩子:今日の1曲】  「草の仮面」 ①



アルバム 1987年9月5日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:吉川忠英   (4:13)

【ポイント】
 ・ 泣きのギターがとても切ない、とても淋しく悲しい歌


初めて聴いた時、「なんて重たく悲しい歌詞だろう」と思った曲。
ギター1本の伴奏でプロの歌手が唄う歌、まさにそんな作品です。

どこかの場末の呑み屋みたいな雰囲気を漂わせながら、でもフラメンコが流れるヨーロッパの下町的な霞んだ雰囲気をも漂わせている。そんな印象が残ります。

歌に自信のある女性はカラオケでチャレンジしてみては?
これが唄いこなせたら、相当カッコいいですよ。


Date: 2017.08.10 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:Album】  『透明なサーカス』



アルバム 1987年9月5日発売

このアルバムが発売された1987年9月の前に、この年は企画モノのベストアルバムが2枚出ていました。2月に出た「スーパーベスト」と7月に出た「ベスト ア・ラ・カルト」です。これはオフィシャルなディスコグラフィーに入っていないので、このコーナーでは割愛しますね。


さて、この頃、浩子さんは作家としての才能も発揮されていました。
1980年代中盤から90年代中盤の10数年に多くの著作が発表されています。童話・ファンタジー小説・エッセイなどなど、いろいろな本が出ています。好評だったものの中にはラジオドラマになった作品もあります。

このアルバムもそんな繋がりを持った作品です。
浩子さんが執筆した小説:「猫森集会」(1986年)を原作に、NHK-FMで『不思議の国のヒロコのふしぎ』というラジオドラマが制作されました。その主役の「ヒロコ」は、オールナイトニッポンにデビュー直後にゲストで来た三田寛子さんでした。このアルバムはそのドラマの挿入歌がいくつも含まれています。

この時代らしくシンセサイザーが前面に出たサウンドで、その音の作り出すイメージが物語の世界に引き込こんでいき、その独特な世界感を味わうことが出来るアルバムです。聴いていて穏やかな気持ちになっていくアルバムです。

ちなみに、ジャケット写真は当時大好きだったという「日本信販」の5才の男の子のCMを参考に撮られたものだそうです。




そして、現在の「猫森集会」に続く「101人コンサート」が始まったのもこの年からでした。「オールナイトニッポン」の終了後のファンとの新たな交流のスタイルが始まった転換点になったような年でもありました。


Date: 2017.08.09 Category: 谷山浩子   

No,171 【谷山浩子:今日の1曲】  「Pyun Pyun」 ①

MAY

シングル (B面) 1986年11月19日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:大村雅朗  (3:49)

【ポイント】
 ・ B面曲っぽい雰囲気はなく、アイドルソングのような感じ


A面の「片想い」と変わって、B面の作品は「失恋ソング」です。
歌詞は冒頭からグッサリ刺す“残酷物語”的な内容ですが、それをコミカルに唄っています。昔なら“暗い歌”になってしまうようなテーマですが、こんな曲の当て方・まとめ方もあるんですね。

元々は若い女性歌手向けに書かれた作品だそうです。聴くだけでもそれを感じさせる“華やかさ”がある作品で、タイミング的にたまたまB面に収まったのではないでしょうか。シンセサイザーの伴奏にパーカッションが味付けしているようなアレンジですが、シンセサイザー1つで様々な音が入っているので、薄かったり淋しく感じるような印象はありません。

ちなみに、これもベストアルバムの“'80s”へ収録されています。


Date: 2017.08.08 Category: 谷山浩子   

No,170 【谷山浩子:今日の1曲】  「MAY」 ①

MAY

シングル (A面) 1986年11月19日発売
作詞:谷山浩子・作曲・MAYUMI、編曲:大村雅朗  (4:37)

【ポイント】
 ・ アイドルへの提供曲らしく、かわいらしくてナイーブな歌詞


このEP盤が、いわゆる“ドーナツ盤”で出た最後のシングルになります。これ以降のシングルは「CDシングル」(8cm盤)に変わります。

この歌詞は、当時はアイドル女優だった斉藤由貴さんへ提供したもの。彼女が主演した映画:「恋する女たち」(1986年)の主題歌として彼女が唄っていたので、TVで聴かれたことのある方も多いかと思います。浩子さんは斉藤由貴さんのアルバムへ作品の提供を数多く行なっていますが、デビュー前からの浩子ファンということもあり、オールナイトニッポンへの出演に始まり、いまも浩子さんのコンサートにゲスト参加することもある良い関係が続いていますね。

さて、この浩子さんVer.ですが、“80年代ポップス”らしいアレンジです。
ピアノとシンセサイザーの華やかな明るい音づくりになっていて、淡く秘めた気持ちを唄う歌詞の世界観がきれいに表現されていて、浩子さんの声にも合ってとてもかわいらしいものです。シングルらしい華やかなアレンジです。

この後のアルバムではアレンジを変えたアルバムVer.が収録されていますが、このシングルVer.はベストアルバムの“'80s”へも収録されています。


Date: 2017.08.07 Category: 谷山浩子   

No,169 【谷山浩子:今日の1曲】  「まっくら森の歌」 ①



アルバム 1986年10月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:倉田信雄  【白谷山】  (3:43)

【ポイント】
 ・ 怪しく不可思議な谷山ワールドが多くの子供に広まった曲ですね。


この作品はNHKの「みんなのうた」への提供曲で、1985年8月~9月に放映されました。
好評で話題にもなったので、おそらく30代後半の方々は「この曲なら知ってる!」という方は多いかもしれません。

(当時の画像はNHK:「みんなのうた」のサイトで。)
 「みんなのうた」 まっくら森の歌

以前にもここで触れましたが、「みんなのうた」は当時の放送枠が“5分で2曲”という関係もあり、「みんなのうた」Ver.はイントロがショートVer.になっています。編曲も乾裕樹さんが担当されています。

そして、こちらがそのアルバムVer.になります。
前奏や間奏によって世界観が大きく、そして深まる形になり、「谷山ワールド」の怪しく不可思議な世界が更に広がります。当時の「みんなのうた」のアニメの影響も大きかったようで、ショートVer.に馴染んだ人にも受け入れやすい形になっていたようですね。

浩子さんの「みんなのうた」への力の入れっぷりが伝わってくる、そんな良い唱歌になっています。

そして、怪しいままにこの作品でアルバム:「水玉時間」は静かに終わっていきます。


Date: 2017.08.05 Category: 谷山浩子   

No,168 【谷山浩子:今日の1曲】  「土曜日のタマネギ」



アルバム 1986年10月21日発売
作詞:谷山浩子、作曲:亀井登志夫、編曲:石井AQ・谷山浩子  (3:44)

【ポイント】
 ・ 家庭的な温かさが伝わる曲でいて、失恋ソングだったりします。


この作品は、1985年に斉藤由貴さんへ歌詞を提供したもののセルフカバーです。
斉藤由貴さんの唄ったものは彼女が出演するCMで使われたので、聞き覚えがある皆さんも多いのではないでしょうか。テレビで唄う時などは、彼女本来の“天然”(ふんわり)な感じも手伝って、当時はアイドル女優のかわいらしさがいっぱい出ていましたね。



浩子さんVer.は、効果音がいろいろな形で演出に使われ、曲もドラムがわずかに入るものの、ほとんどがア・カペラです。その為でしょうか、後奏でわずかに入るシンセサイザーはAQさんではなくて浩子さんが演奏していますね。


Date: 2017.08.04 Category: 谷山浩子   

No,167 【谷山浩子:今日の1曲】  「月のかたち」



アルバム 1986年10月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:吉川忠英  (3:55)

【ポイント】
 ・ 音楽的なチャレンジに成功しています!


浩子さんが弾くトイピアノの前奏で始まりますが、曲はボサノバ調ですね。
とにかくメロディーだけでなく、間奏・後奏のどこをとってもかっこよくて「音楽やってる!」感が満点の曲ですね。
歌詞は、怪しく、そして少し怖さもある世界が描かれたもの。
どこか退廃的な感じも漂い、月の夜の怪しい雰囲気とともに、突き詰めたような暗い心情が唄われているようです。

音楽的には新しいことにチャレンジした感じがあって、大変好感が持てる1曲です。
コンサートでバンドで演奏したり出来ると相当カッコいい曲だと思います。
是非聴いてみてください。



Date: 2017.08.03 Category: 谷山浩子   

No,166 【谷山浩子:今日の1曲】  「粉雪の日」



アルバム 1986年10月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:谷山浩子・石井AQ  (4:39)

【ポイント】
 ・ 「地球滅亡三部作」の“その3”は、じっくり聴くと実はかなり怖い歌です。


この曲ではハープがメインの伴奏をしています。
ハープは、ピアノと同じくらいの音域をカバーする楽器ですね。
人の動きがなくなっていく世界を表現するのをハープの音が引き立ててくれているようです。それに重なるフルートのソロも美しい管楽器の響きを聴かせてくれていて、恐ろしい世界を静かに幻想的に、そして美しく描き出している印象になっています。

また、この曲ではチェレスタが使われていますが、浩子さんの曲で使われたのは久しぶりですね。


Date: 2017.08.02 Category: 谷山浩子   

No,165 【谷山浩子:今日の1曲】  「ガラスの巨人」 ②



アルバム 1986年10月21日発売
作詞:谷山浩子、作曲:崎谷健次郎、編曲:谷山浩子・石井AQ  【黒谷山】  (4:10)

【ポイント】
 ・ ピアノとサックスだけのセッションがかっこいいですね。


先行シングルを収録していますが、アルバムVer.は前奏なし、ア・カペラ的に入ります。
演奏もピアノだけで前半は進みます。もちろん浩子さんの演奏です。
途中の間奏からサックスが入ってくるのですが、Jazzyなアレンジになっていて、プレイヤー自体が「音楽してる!」って感じが伝わってくるようなアルバム曲らしい仕立てになっています。いつもの“透明感”とは違う、リスナーを音楽的に楽しくさせる気持ち良さがある演奏になっています。

このアルバムに収録された「地球滅亡三部作」の“その2”でもある作品ですが、このアルバムVer.がライフベストアルバム:「白と黒」に収録されています。

この歌詞をどんな瞬間に思いついたのかについては、浩子さんが明らかにしてくれていますので、その紹介は再録で紹介する時に。


〔これまでの収録は〕
 No,158 【谷山浩子:今日の1曲】  「ガラスの巨人」 ①


Date: 2017.08.01 Category: 谷山浩子   

No,164 【谷山浩子:今日の1曲】  「穀物の雨が降る」 ①



アルバム 1986年10月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子  【黒谷山】  (3:18)

【ポイント】
 ・ 「地球滅亡三部作」の“その1”です。


このアルバムの中では一番短いものになりますが、世界観が面白い作品でもあります。
まずもってタイトルからして不思議ですが、歌詞にも中途半端に大雑把なところがあり、またそれが良さになっているようです。何しろ「穀物」と漠然と言っていて、その種類が全く不明瞭なんですね。歌詞の内容からどうやら米とライ麦は入っていそうなんですが・・・それにしても、どこでこんな歌詞を思いついたのでしょうか。

マリンバとドラムの使い方が面白く、音楽的な楽しさもある作品です。
が、「地球滅亡ソング」ですから、そこは“黒い”です。ライフベストアルバムの「白と黒」でも黒セレクトされていて、このVer.が収録されています。

浩子さんの作品には「合唱隊」が大人・子供、専門・素人集団を問わずに編成される歌が度々出てきますが、この作品はちゃんとした合唱団、「森の木児童合唱団」がコーラスで参加しています。


Date: 2017.07.31 Category: 谷山浩子   

No,163 【谷山浩子:今日の1曲】  「絵はがきの町」



アルバム 1986年10月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:吉川忠英  (4:13)

【ポイント】
 ・ 半音が多く、唄うのに腕が求められそうですね。


アコースティックギターだけで奏でられる伴奏に仕立てられた曲です。
ギターの良い音が楽しめるアレンジがとてもよく、編曲者でもある吉川さんの弾くギターの音色がとても美しいです。

フォークソングとは違う、またニューミュージックとも違う、独特の気持ちよさを持った曲で、聴いていて大変リラックスできる作品です。そういう意味では「絵はがきの町」というタイトルから来るイメージも裏切らない曲になっていると思います。

文学的な表現が美しい2番の歌詞が、また違った良さを感じさせてもくれます。


Date: 2017.07.29 Category: 谷山浩子   
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Author:FX&鉄(fxrailways)
気がつけば転職7回! 「人生への投資」で出費がかさんだうえ、わずかな資産もリーマンショックで大きな痛手。景気回復に期待しつつも『まずはお小遣いの安定確保!』を目標に、わずかな軍資金で2013年9月から再びトレードに参入です。
トレードだけでなく、あちこちの趣味に話が飛んでいきますので、たぶんグダグダなブログになるかも、です。

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