#309 【谷山浩子:今日の1曲】  「LADY DAISY」 ②

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子   (4:17)

【ポイント】
 ・ ピアノがメインとなって、温かさが増した感じに
 ・ 岡崎倫典さんのアコースティックギターによる別Ver.


こちらは80年代のアルバムからの選曲。やはり“暗さ”から抜け出してきた感がありますね。
1983年のアルバム:「たんぽぽサラダ」に収録されていた作品ですが、元々は浩子さんのお友達の結婚のお祝いで作られたものです。
オリジナルアルバムではアコースティックギターの演奏がメインで大変美しいメロディーで、それはキラキラとした花嫁さんがイメージされるようなアレンジでしたが、こちらのライブVer.はピアノがメインなので、温かさが増したような印象です。演奏にはオリジナルアルバム同様に、岡崎倫典さんがアコースティックギターを弾いているので、その差も興味深いところです。

これは是非聴き比べをしてみて頂きたいと思います。


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Date: 2014.10.31 Category: 谷山浩子   

【ラジオ】 #30 谷山浩子のオールナイトニッポン 1983/9/29   〔病欠で代打:上柳昌彦〕

2週分の音源が確認できないので、今日は先週ご紹介分から3週間後の第78回、1983年(昭和58年)9月29日の放送分です。
ところが、冒頭から

 『俺だぁ。俺だぞぅ。誰かわかるか。上柳だぁ。消すな。ラジオ消すな!』

と、何故かニッポン放送の上柳昌彦アナウンサーの声でスタートします。
なんと、浩子さんが風邪で喉をやられてしまった為、この日は急きょお休み!
そのピンチヒッターで上柳さんが出て来た訳です。
前半で症状や経緯を電話で直接インタビューしていますが、39℃の発熱で声もガラガラという浩子さんのハスキーボイスが聴けるという、これはこれで貴重な「記録」です。
 『“風になれ”って曲を出して、自分が風邪になったらシャレにならないですから』
というウィットに飛んだコメントなんかは、当時若手アナウンサーの中で人気急上昇になってきていた上柳さんらしい面もよく出ています。
前半30分くらいには当時この番組のお手伝いをしていた「うさぎ」ちゃんとの掛け合いもありますが、彼女が後に上柳さんの奥さん(最初の)になっていくので、この機会がキューピットになった訳ですね。

いつも通りのコーナーをちゃんと行なってアナウンサーらしくこなしていく上柳さんも聴きものですよ!
そんな流れでしたが、さすがにこの日の「真夜中のお客様」のコーナーはありませんでした。

では、アナログ・モノラル放送のAMラジオの時代へ参りましょう。
今回の音源は比較的クリアです。
今回分は以下の青字のタイトルリンクからニコ動の中へ入ってくださいね。
(ウP主さん、ありがとうございます!)

谷山浩子のオールナイトニッポン 1983年09月29日

ちなみに、次週のハガキの宛先は、こんな経緯もあり
 『谷山浩子のオールナイトニッポン・・・より大きく書こう上柳昌彦のオールナイトニッポン』
でした。



Date: 2014.10.30 Category: オールナイトニッポン〔谷山〕   

#308 【谷山浩子:今日の1曲】  「あたしの恋人」 ②

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子  【花谷山】  (3:14)

【ポイント】
 ・ ライブVer.でも、この「絶対的な暗さ」は健在
 ・ 思いきり落ち込みたい方への推奨曲です


これも1978年のアルバム:「鏡の中のあなたへ」に収録された作品で、21年目にして今回初めてベストアルバムに収録されました。
とにかく「暗い」と言われた頃の代表的な作品です。そして、様々な解釈を生んだ作品でもあります。ファンの間にそんな話題を提供した作品なので、もちろんライフでのベストアルバム:「花とゆめ」にも収録されています。

このライブVer.は弾き語りVer.なので基本的にピアノ1本に近いアレンジになっていますが、「救いがない」暗さはオリジナルアルバムの時とイメージは変わらずです。「この際、思いっきり落ち込みたい!」という風に思っている方にはもってこいの作品です。


Date: 2014.10.30 Category: 谷山浩子   

#307 【谷山浩子:今日の1曲】  「アリス」 (フルコーラスVer.)

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子   (4:07)

【ポイント】
 ・ これまで収録されていなかった2番が入ったフルコーラス
 ・ 泣かせるアレンジの弾き語りVer.


1978年3月発売のアルバム:『もうひとりのアリス』に収録されていた「アリス」
その時は「プロローグ」(1番)と「エピローグ」(3番)として収録されていましたが、21年経ってここに全編Ver.が収録されました。そういう意味では新録音とも言える作品です。このアルバムで「2番」の部分が入ったことにより、3番までの完全版になった訳です。

ピアノとシンセサイザーだけの演奏ですが、ピアノのメロディーが物悲しい感じなので、大変しっとりとした感じがします。題名通り、「不思議の国のアリス」がモチーフの作品ですが、メルヘン感が前面に出るのではなく、涙を誘うようなアレンジになっています。


Date: 2014.10.29 Category: 谷山浩子   

#306 【谷山浩子:今日の1曲】  「ガラスの巨人」 ③

 (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞:谷山浩子、作曲:崎谷健次郎  【黒谷山】  (6:12)

【ポイント】
 ・ 都会の光景を映像的にイメージさせるようなライブアレンジと音づかい
 ・ 後奏のギターでアコースティック感を強く残す


冒頭部に会場のノイズもそのまま入っているライブVer.です。
アルバムVer.とは違う前奏で始まりますが、演奏は浩子さん・石井AQさんに加え、ここでは岡崎倫典さんがアコースティックギターで参加しています。後奏の部分で“泣きのギター”を聴かせてくれています。

この歌では珍しく他の人(崎谷健次郎さん)の作曲したものを唄っていますが、やはり浩子さんの歌詞の「悲しみが攻めてくるよ」のフレーズがとても印象的です。この作品のような“高層ビル”を擬人化して表現した歌を聴いたことがないと思いますが、折に触れて『首都高速を走っている時に出来た』と言われているほど、その歌詞がイメージされた環境が印象深かったんでしょうね。


※P.S
 先週にフォーム修正作業などを行なった後、このコーナー分がUPされていませんでした。
 毎日遊びに来てくれていた方、ゴメンナサイ。21日分からの順番で改めてUPしました。



Date: 2014.10.28 Category: 谷山浩子   

#305 【谷山浩子:今日の1曲】  「銀の記憶」 ②

  (どちらからも試聴できます)


アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子   (5:10)

【ポイント】
 ・ アルバムのアレンジを“スリム化”したような印象


80年代にコミックのイメージアルバムをいくつかプロデュースした作品がありましたが、これもそんな中に収められた作品の浩子さんVer.。元は、水沢めぐみさんの作品をモチーフに書いたものですね。ただ、自分で唄うにあたって歌詞を変更しているので、「浩子オリジナル」です。
浩子さんの作品には、こういった形で自分が唄う時に歌詞を変更するものが時々ありますね。以前、ライブレポートでもご紹介した「渚のライムソーダ」(河合奈保子さんへの提供曲)などもその例になります。

さて、このライブ盤ですが、シンセサイザーの音から入っていくのはアルバムVer.と同様ですが、そこからはピアノの弾き語りになっていて、シンセサイザーがありながらアルバムのような細かい音をつけていくような形にはなっていないという点も、ひとつの特徴と言えるかもしれません。その割にアルバムVer.のイメージもしっかり出ているので、「スリムに削ぎ落としてみた結果」とも言えるでしょうか。

尚、この作品は栃木県の野木にあるホールで録音されたものが使われています。


Date: 2014.10.27 Category: 谷山浩子   

#304 【谷山浩子:今日の1曲】  「草の仮面」 ②

  (どちらからも試聴できます)


アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子   (5:11)

【ポイント】
 ・ 岡崎倫典さんのアコースティックギターのうまさが光る
 ・ 秋深い、そして冬が始まるこの季節にマッチする、切なさいっぱいの作品


浩子さんの著作がNHKでラジオドラマになった時の挿入歌として使われた作品ですが、ここではピアノは使わず、アコースティックギターの演奏にあわせて浩子さんは歌唱のみです。石井AQさんのシンセサイザーがふんわりバックに入っていますが、「環境音楽」に近い感じの淡い感じの音づくりにしてあって、バランスは良い印象が残ります。

それにしても、倫典さんのアコースティックギターはアルバム録音も、こういうライブもどちらも良いですね。この曲の前奏部分のギターソロなどは聴き手を“泣かせ”に入っているとしか思えないほど、切なさが強く感じられる演奏です。まさに今からの時期:秋が深まり冬に入ろうとする頃にピッタリな作品です。録音されたのは初冬なので、そんな季節感も反映しているかもしれません。

アルバムVer.とは全く違う演奏のこの作品も、是非比較して聴いてみて頂きたい一品です。


Date: 2014.10.25 Category: 谷山浩子   

#303 【谷山浩子:今日の1曲】  「再会」 ②

  (どちらからも試聴できます)


アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子   (5:02)

【ポイント】
 ・ 「小編成」を超えるスケール感を感じさせる演奏
 ・ そして、ピアノという楽器の豊かさも感じられる


アルバム:「空飛ぶ日曜日」(1985年)に収録された時のアレンジは「まさに、大河ドラマ」的なフルオーケストラが後ろで分厚い音をつけていた作品ですが、ここではピアノ・シンセサイザーに加えてウッドベースだけが入っている3人Ver.です。ベースを弾いているのはバカボン鈴木さんですね。
歌詞の中身が百年・二百年の単位で思いを馳せるというものなので、このような小編成であってもそのスケール感の大きさが演奏の力強さとなって自然と前面に出てくるような印象です。

ピアノの弾き方という点でも、この楽器の豊かさも感じられるようなライブ演奏になっているような作品なので、元のアルバムと比較して是非聴いてみて頂きたいと思います。


Date: 2014.10.24 Category: 谷山浩子   

【ラジオ】 #29 谷山浩子のオールナイトニッポン 1983/9/8

今日の音源は、第75回、1983年(昭和58年)9月8日の放送分です。

この日は「オールナイターズ」による深夜の生スタジオライブの2回目でした。
そんな訳で、いつものスタジオではなく、「銀河スタジオ」からの放送です。
この日は、浩子さんと同じく、月曜日の2部(つまり中島みゆきさんの後)を担当しているニッポン放送の上柳昌彦アナウンサーも登場しています。まだ入社3年目の若かりし頃。(そんな上ちゃんもあと3年で定年です。)

でも、いつものように冒頭はハガキで、これまで数週間に渡って「ブラジャーの枚数や色」の話題で盛り上がっていましたが、今回で完結しています。

さて、今夜の生ライブですが、バンドメンバーに浩子さんのプロデューサーである元:甲斐バンドの長岡さんだけでなく、元:世良正則&ツイストの太刀川さんがエレキギターで今回は加わっています。

“即席バンド”とはいえ、練習を相当行なったらしく、慣れた分うまくなった感が確かにある「オールナイターズ」ですが、そこは生放送ですから、いろいろな間違いもあるのが会話で随所に出てきます。

では、アナログ・モノラル放送のAMラジオの時代へ参りましょう。
今回の音源は、音量が不安定で聴きにくかったり、一部切れるところもありました。
今回分は以下の青字のタイトルリンクからニコ動の中へ入ってくださいね。
(ウP主さん、ありがとうございます!)

谷山浩子のオールナイトニッポン 1983年09月08日


ちなみに、次週のハガキの宛先は、ライブのために「なし」でした。


Date: 2014.10.23 Category: オールナイトニッポン〔谷山〕   

#302 【谷山浩子:今日の1曲】  「静かに」 ②

  (どちらからも試聴できます)


アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子   (5:02)

【ポイント】
 ・ 淋しい心持ちの歌を切々と、それをピアノの弾き語りで温かく


浩子さんが「自分に向けて書いた」という歌。
こういう心持ち・・・どこか淋しいや孤独を強く感じている作品が時々出てくるのは、深層心理的に感じているところがあって、セルフセラピー的に歌で解消しているところがあるのかもしれません。でも、その吐き出し方が「歌」という形になることで人々の共感を得られるというのが、解消法としてとても良いのかもしれませんね。歌からも温かい感じがよく伝わってきて、大人に向けた子守歌になっています。

この録音はシンセサイザーに石井AQさんが入っているだけ。しかも薄目に音をかぶせているだけなので、ピアノの弾き語りにほぼ近い仕立てです。


Date: 2014.10.23 Category: 谷山浩子   

#301 【谷山浩子:今日の1曲】  「鳥は鳥に」 ②

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞:谷山浩子・大島弓子、作曲:谷山浩子   (3:29)

【ポイント】
 ・ ライブ盤らしいゆったりとした温かなアレンジが短い歌詞を豊かに


この録音では前奏に会場のノイズが聞こえるというライブ感が感じられます。
この作品はアコースティックギターで岡崎倫典さんが入って、石井AQさんのシンセサイザー、浩子さんのピアノという3人編成です。ここではアコースティックギターの音は控えめに入っている感じですね。

元々は大島弓子さんの「綿の国星」のアニメ版の挿入歌として書かれたこの作品ですが、1984年のアルバム:「水の中のライオン」に収録されたものです。短い歌詞ながらスローテンポで間奏もしっかりあるので、ライブでゆったりと聴くとアルバムとはまた違った温かさ・気持ち良さがあります。

作品自体はアルバム版が、この後に出る年代別ベストアルバムの「80'S」へ収録されますが、ライブアレンジのものはここでしか聴けません。


Date: 2014.10.22 Category: 谷山浩子   

#300 【谷山浩子:今日の1曲】  「ひとりでお帰り」 ②

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子  【白谷山】  (5:27)

【ポイント】
 ・ ふたりで演奏しているとは思えないほど「豊かさ」を感じられるアレンジ
 ・ アレンジの効果で歌詞の内容が聴き手にも染みわたってくるよう


延べで300作品目になりましたね。現時点の半分までもう少しです。

さて、今日の「ひとりでお帰り」は淋しさから自分を救うための「励ましソング」。
コンサートでもよく唄われる作品です。もちろんこの録音もその際のものですから、浩子さんのピアノに石井AQさんのシンセサイザーという組合せで演奏されています。

アルバムVer.とも違う、シンセサイザーからの音が“たゆたう”ような音世界を作り出し、ピアノの豊かな響きと相まって、ふたりで演奏しているとは思えないほど豊かな空間を作ってくれています。歌詞にもあるような深い夜、そして月明かりの中がイメージされるアレンジになっています。

コンサート用のアレンジになるとオリジナルVer.とイメージが変わってしまうこともありがちですが、異なるものでありつつも、その「世界観」がしっかりしていることで“より広く深いもの”に進化させているような印象が残ります。


Date: 2014.10.21 Category: 谷山浩子   

#299 【谷山浩子:今日の1曲】  「ピエレット」 ②

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子  【花谷山】  (5:00)

【ポイント】
 ・ ピアノだけの弾き語り作品
 ・ この作品の持つ悲しさ・温かさがピアノだけで美しく表現されています


浩子さんが初期のスランプ期の1980年に書いた作品ですから、この時点で既に17年経過したところで、この作品も初めての再録となりました。『スランプでもこんな曲が書けたんだから大丈夫』と思われたというこの作品ですが、元は高校生の時に読んだ小説の印象を歌にまとめたものなのだそうです。

歌詞はとても悲しいものなのですが、しかし、そのピアノの演奏の美しさが静かに励ます道化師のような“寄り沿い感”を作り出してくれている作品です。ピアノの弾き語りに大変合っている作品です。


Date: 2014.10.20 Category: 谷山浩子   

#298 【谷山浩子:今日の1曲】  「船」 ②

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1997年9月17日発売
作詞・作曲:谷山浩子   (5:20)

【ポイント】
 ・ 弾き語りVer.なので、シンプルなアレンジ
 ・ しかし、音には厚みがあり、ピアノの旋律も美しい


当時行なっていた「101人コンサート」のスペシャル版での録音。場所は青山円形劇場。
このスペシャル版のコンサートが今の「猫森集会」に繋がっていきます。
このコンサートはいまも同じく石井AQさんと2人で行なっているスタイルなので、この作品も浩子さんのピアノにAQさんのシンセサイザーという構成になっています。

この曲はアルバム:「たんぽぽサラダ」に収録されたものですが、発表して14年が経過して、浩子さんが「その時の自分」を映したかのように再録したのがこの作品になります。
ストリングスが前面に出ていたオリジナルアルバムVer.と違って、このコンサートでの弾き語りVer.は、シンセサイザーの音が包み込むように響き、ピアノの切ないメロディーというシンプルなアレンジになっています。そして、深々と切々と唄われることでその歌詞の良さが染みわたってきます。

「いかにもライブ録音」と感じるのは、エンディング間近になってドルビーらしいホワイトノイズが大きくなるところにも出ています。(ヘッドフォンでないとわかりにくいとは思いますが。)


Date: 2014.10.19 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:Album】  『Memories』



ベストアルバム 1997年9月17日発売

デビュー25周年記念で企画されたオリジナルベストアルバムがこの『Memories』です。
ベストアルバムとしては3枚目になりますが、2枚組の構成になったのは初めてです。
1996年に行なったライブの本番/リハで機材評価用に録音して溜まった音源を、そのまま使ってライブアルバム出そうという“思いつき”で発売が決まったという、“結果的な”弾き語りライブアルバムです。
そんなせいか、ライブアルバムでありながら客席の音が全くしないアルバムというのも興味深いところです。ちなみに、その音源は、「青山円形劇場」を中心に1996年9月末~12月初めに行なわれた会場のものが使われています。

今回の選曲は、これまでのオリジナルベストアルバムの2作:『眠れない夜のために』・『カントリーガール』には収録されなかった曲が中心になっています。その結果、提供曲のセルフカバー、アルバム未収録曲、諸事情で変更を加えていたものの“原版”や“集約版”などが楽しめる貴重な作品に仕上がっています。


Date: 2014.10.17 Category: 谷山浩子   

【ラジオ】 #28 谷山浩子のオールナイトニッポン 1983/9/1

今日の音源は、第74回、1983年(昭和58年)9月1日の放送分です。

お誕生日を過ぎて「換算年令:17才」になった浩子さんの最初の放送です。
この1ヶ月ほど続いた「ブラジャー」のネタでこの日も始まります。

この日の「真夜中のお客様」は、歌手の「伊藤俊博さん」でした。
「サヨナラ模様」でポプコンのグランプリを獲得して一躍“全国区”となった伊藤さんですが、この時はまだ「本職」をお持ちでした。ご記憶の方もいるかと思いますが、この当時は日本国有鉄道〔国鉄〕(現JR)の現役の車掌さんでした。
この放送の中でも語っていますが、「富山車掌区」に所属しており、この日も乗務を終えてから東京に出て来たそうです。

この日は生放送でした。
この前日に発生したオホーツク海で起きた大きな事件:「大韓航空機撃墜事件」に触れていることで、収録ではないことがわかります。

では、アナログ・モノラル放送のAMラジオの時代へ参りましょう。
今回の音源も比較的クリアです。
今回分は以下の青字のタイトルリンクからニコ動の中へ入ってくださいね。
(ウP主さん、ありがとうございます!)

谷山浩子のオールナイトニッポン 1983年09月01日

ちなみに、次週のハガキの宛先は、 『三十路は駆け足でやってくる』 でした。


Date: 2014.10.16 Category: オールナイトニッポン〔谷山〕   

#297 【谷山浩子:今日の1曲】  「はじまりの丘」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (4:33)

【ポイント】
 ・ アルバムの終曲らしく、余韻がいっぱいに感じられる悠久なイメージの歌詞
 ・ シンセサイザーの良さが全体に出たアレンジ


「鳥籠姫」から一転、明るい曲調で、いかにも「はじまり」を感じさせるような歌です。
しかしながら、この作品がこのアルバムの終曲になります。

歌詞は悠久さを感じさせるスケールの大きなもの。それでいて、とてもメルヘン。
歌詞の中には光や風の自然や、明るさ・暗さがいろいろな形で表現されているようです。

浩子さんと石井AQさんの2人編成で演奏していますが、シンセサイザーが前面に出る形で、温かく包容力のある音づくりになっています。そんな効果もあって、余韻が心地よい終曲になっています。


Date: 2014.10.16 Category: 谷山浩子   

#296 【谷山浩子:今日の1曲】  「鳥籠姫」 ①

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子  【ゆめ谷山】  (4:30)

【ポイント】
 ・ 重厚で荘厳でドラマチックなアレンジが良い


「人間がいかに思い込みでものを見ているか」ということを、まず思いさせられる作品です。
このタイトルを最初に見て、多くの方・・・いや、ほとんどの方が

 『ウーロン姫』

と読んだのではないでしょうか?
さすがは、サントリー!
『この字は“ウーロン”と読む』と、我々の頭の中へ刷り込みことに完全に成功していますね。

(そういえば、10月からの朝ドラもサントリーは少なからず関係がありますね。)
ただ、何で日本語どおりに読まずに中国語を混ぜて読んでしまうのでしょうね?
・・・よ~く見てくださいね。「1本多い」ですから!!(笑)

こんな形でタイトルでひと盛り上がりできるのが、この『とりかごひめ』です。

コンサートでもよく唄われる作品ですが、実はこの作品もこの年に岩男潤子さんに提供された歌で、浩子さんがセルフカバーしたものです。提供曲ながら浩子さんの揺るがぬ代表曲に数えられていて、ベストアルバムの『花とゆめ』このVer.が収録されています。

この曲はピアノとシンセサイザーだけの2人編成とは思えないほど、豊かな音を重厚で荘厳な感じを醸しています。「靴音」で始まり、その足音がリズムを刻み続けるというアレンジはドラマ的で、まさに浩子ワールドです。そのイメージとしては以前ご紹介した『王国』の世界感と近いでしょうか。その「女性版」というのがぴったりかもしれません。こんな雰囲気の曲ですから、歌詞の内容はとても悲しく淋しいものになっています。


さて、そんな「鳥籠姫」ですが、気付いておられる方はどれだけいるのかなぁ???
CDをWindows Media Playerで再生した時に表示される「曲名と時間が書かれている画面」のタイトル表示の文字が
 『烏龍』
になってしまっているんですよね。
まさか、レコード会社がこんなオチをつけているとは・・・


Date: 2014.10.15 Category: 谷山浩子   

#295 【谷山浩子:今日の1曲】  「ハーブガーデン」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲・編曲:谷山浩子   (2:39)

【ポイント】
 ・ かわいらしいメロディーで、風邪ひきさんの心を癒す
 ・ ハーブの効能にも気づかされる歌詞


この曲もこの年に岩男潤子さんに提供された作品のセルフカバーです。このアルバムには合計4曲の岩男さんへの提供曲が収録されています。

浩子さんVer.は、斎藤ネコさんが弾くヴァイオリンと浩子さんのピアノという2人編成。
この作品は、とにかく歌詞がかわいらしいんですよね。
この歌の主人公は中学生か高校生か・・・言っていることは「子供に言い聞かせる」ようでありながらも、ハーブの話をするという「子供ではない」微妙な年頃も歌詞から伝わってくるようです。

しかし、風邪に効くハーブって、こんなにもいろいろとあるんですね。
比較的よく聞く名前ばかりの割にその効能を理解している訳でもないことに気づかされるとともに、風邪の諸症状に効くという自然のちからにも驚かされます。

風邪をひいて弱っている時に、こんな声と語り口で女性に説かれたら、それだけで好きになってしまいそうですよ。男性って、こんなところが結構チョロかったりしますから・・・


Date: 2014.10.14 Category: 谷山浩子   

#294 【谷山浩子:今日の1曲】  「空のオカリナ」 ①

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲・編曲:谷山浩子   (3:08)

【ポイント】
 ・ 「みんなのうた」への提供曲 (歌は岩男潤子さん)
 ・ ほぼピアノの弾き語り


この前の「ねこ曜日」から後半の5曲は全て「演奏者が2人」というアレンジで構成されていきます。

この作品は、この年の2月~3月に渡って放送された「みんなのうた」で声優でもある岩男潤子さんが唄った歌のセルフカバーになります。浩子さんVer.は、タイトルにもあるオカリナが一部だけ出てきますが、ほぼピアノの弾き語りと言ってよい作りになっています。この前の「ねこ曜日」のほのぼの感から一転して、秋風が吹いているような、どこかうら寂しく“ひんやり感”があるメロディーです。

それでいて、「励ましソング」というよりも「見守りソング」の色彩の方が強く感じられ、温かさを感じるメルヘンタッチの言葉選びをしていますね。その歌詞からは藤城清治さんのあのカラーの影絵が画に浮かぶようです。

このアルバムが発売されたのも晩秋ですが、秋が深まるこの時期に聴くとしみじみしてくる、そんな作品ではないでしょうか。


Date: 2014.10.13 Category: 谷山浩子   

#293 【谷山浩子:今日の1曲】  「ねこ曜日」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲・編曲:谷山浩子   (4:51)

【ポイント】
 ・ ピアノの弾き語りに、チェロがアクセントをつけているアレンジ
 ・ やすらげる場所を持つことの大切さをシンプルに表現した歌詞


弾き語りコンサートの構成に入れやすい曲です。
ピアノにチェロ、わずか2人でやっている作品になります。
ネコが明るい陽だまりの中でゴロゴロしている感じが目に見えるような、穏やかで光に満ちた感じがたった2つの楽器でありながらとてもよく出ています。

・・・と言いつつ、ネコを唄った歌ではありません。
どちらかといえば「励ましソング」の要素を持った歌詞という感じでしょうか。

「ややこしい仕事のこと」を忘れることが出来る場所。
どんな人にも必要なやすらげる場所。
それを見つけることの大切さを伝えてくれる、そんな作品です。


Date: 2014.10.11 Category: 谷山浩子   

#292 【谷山浩子:今日の1曲】  「しまうま」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:斎藤ネコ   (3:42)

【ポイント】
 ・ とても比喩的な表現で書かれた歌詞。解釈がいろいろと出来る。
 ・ アコースティックな編成で、生音中心のアレンジ


このアルバムのタイトル曲ですが、いささか難解な歌詞の歌です。
どんなシチュエーションにいる人を「しまうま」に例えているのでしょうか。
ホームレスの方? それとも・・・・
いろいろな解釈が出来そうな歌詞です。

音の方は、ストリングスにウッドベースを加えたアコースティックな編成です。もちろん若干のシンセサイザーは入っていますが。「しまうま」というタイトル通りに「のんきな感じ」も出しつつも、歌詞の内容でもある“不可解さ”も感じられるアレンジになっています。

それにしても、なぜ、この曲をアルバムタイトルに持っていったのでしょう?
興味深いところでもあります。是非、聴いてみてください。


Date: 2014.10.10 Category: 谷山浩子   

【ラジオ】 #27 谷山浩子のオールナイトニッポン 1983/8/25

今日の音源は、第73回、1983年(昭和58年)8月25日の放送分です。

この日の冒頭は、29日にお誕生日を迎える浩子さんが『あと3日で18才とお別れして、“17才”に突入する』というお話から始まります。浩子さんの「この頃」の年齢の数え方は『16才~23才で折返す』というものでした。ちなみに、現在は「8才」だそうで、また違う計算の仕方になっています。(今は“計算”ではないか・・・)

そして、冒頭のハガキのコーナーでは、先々週から続く展開で「ブラジャーを何枚持っているか?」というデータに関する話題からスタートしています。

この日の「真夜中のお客様」のコーナーはなく、その代わりに「オールナイトニッポンコミックフォーラム825」というイベントをニッポン放送のスタジオ銀河でこの当日に公開録音した模様を“録って出し”で放送しました。
この公開放送の中で浩子さんが数曲弾き語りをするのですが、その曲目が興味深いです。
この時点で未発表だった曲が2曲唄われています。
1つは、この放送の1年後、1984年11月発売のシングルのB面へ収録される『銀河通信』。
A面は「DESERT MOON」だったシングルですが、この時の弾き語りはまだ作品が“出来たてホヤホヤ感”がタップリの演奏になっています。これはなかなかの聴きどころです。

そして、もう1つは、『二人目の人類』です。
この放送から実に11年後の1994年のアルバム:「銀の記憶」に収録された作品ですが、発表時が浩子さんのご結婚後だったので、「実生活をモチーフにしたのでは?」というファンの声がありましたが、ここで唄われていることでそれが違うことであることがわかります。その作られたいきさつにも触れられていますので、ここも聴きどころです。

この回では、オールナイトニッポンでタイトル名を募集した「みどりのために」が、シングル発売の準備が整ったとのことで、『風になれ~みどりのために~』のシングル音源を初めて流しています。

では、アナログ・モノラル放送のAMラジオの時代へ参りましょう。
今回の音源も比較的クリアです。
今回分は以下の青字のタイトルリンクからニコ動の中へ入ってくださいね。
(ウP主さん、ありがとうございます!)

谷山浩子のオールナイトニッポン 1983年08月25日

ちなみに、次週のハガキの宛先は、 『こんにちわ17才』 でした。


Date: 2014.10.09 Category: オールナイトニッポン〔谷山〕   

#291 【谷山浩子:今日の1曲】  「月が誘う」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:斎藤ネコ   (3:38)

【ポイント】
 ・ 室内楽のようなアコースティックな作品
 ・ 内容の黒っぽさも含めて「童謡」のような作品


浩子さんがよく扱われるテーマの1つが「月」。
そんな数ある「月」の歌の中で、この作品は弦楽四重奏:カルテットとピアノという、まさに室内楽のような小編成で演奏される作品です。少人数・低予算でもこういう生音の豊かな作品が作れるというお手本のような作品にも思えます。

歌詞の内容は「一歩踏み出してみよう」ということを月を借りた表現で伝えてきているように感じます。「同じところに留まっていないで、自由に走り出してみよう」という割に、最後半でどうも“黒っぽい”感じが入ってきてスパイスを利かせています。ここがいかにも谷山ワールド的なのですが。

アレンジは斎藤ネコさんなので、彼が弾く第1ヴァイオリン以下、安心して聴いていられる弦楽器、そして浩子さんのピアノが、かわいらしく月夜の静かで明るい雰囲気を奏でていますよ。

そんな要素が集まったこの作品、歌そのものはその“黒っぽさ”も含めて「童謡」の感がたっぷり入っています。


Date: 2014.10.09 Category: 谷山浩子   

#290 【谷山浩子:今日の1曲】  「きみが壊れた」 ①

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:56)

【ポイント】
 ・ 歌詞の内容は心理的に重たい内容だが、その不条理さを曲で表現
 ・ 浩子さんと石井AQさんの2人だけで全てが作業された作品


歌詞は、ある出来事がきっかけで破たんした恋愛関係で、本当の離別が迫った時の心持ちが歌われているという内容。身勝手なことをしたであろう男性の方も悪いのですが、こういうことばかりする女性にも困ってしまうなと思わずにはいられない・・・そう思うのは男性だからかもしれませんが。

アレンジはピアノにシンセサイザーというシンプルな組み合わせながら、ほぼ全編に渡ってパルス音とがリズム楽器代わりとなってテンポをとり、それをシンセサイザーで豊かな広がりのある音で包むようになっており、最終盤になってピアノがメインになっていくという音づくりです。でも、このパルス音が心拍のようでもあり、それが淡々と平然と続いていくところにその不条理さが表現されているように感じられます。

ちなみに、このVer.が年代別ベストの「90'S」へ収録されています。


Date: 2014.10.08 Category: 谷山浩子   

#289 【谷山浩子:今日の1曲】  「夜の一品」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (4:59)

【ポイント】
 ・ とても妖しげで、思わせぶりな歌詞
 ・ 西アジアをイメージさせるアレンジ


そのタイトルだけでなく、歌詞の内容が「夜」をイメージさせる言葉が特徴的に使われていることもあって、ちょっとHな解釈をするファンも出た作品です。
個人的には、あえてそういった歌詞を深読みせずに“浩子ワールド”的な解釈をすれば、『「皿」にいくつかの食材を並べ、それを電子レンジで調理している光景』を“ある食材”(私)を通してデフォルメした、という感じの曲なのではないかと思っています。このあたりの擬人化や表現の「面白さ」が浩子ワールドの1つの特色だったりしますね。前作のアルバム:『漂流楽団』で紹介した「SAKANA-GIRL」と同じような作風と言ってもよいのかもしれません。

アレンジがちょっとインド~中東がかった感じも手伝って、そのメロディーが作り出す世界をより妖しいものにしています。


Date: 2014.10.07 Category: 谷山浩子   

#288 【谷山浩子:今日の1曲】  「裸足のきみを僕が知ってる」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1996年11月7日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:32)

【ポイント】
 ・ メロディーの美しい「見守りソング」
 ・ 少人数編成ながら、充実した音づくり


前奏・後奏がピアノソロでメロディーを奏でるタイプのアレンジです。
タイトルが長いですが、その歌詞の内容は「別れ別れになった2人が遠く離れてもその絆は生き続け、そしていつでも戻っておいで」ということを伝えているもの。歌詞の構成が大変シンプルなうえ、そのメロディーが大変美しいので、すぐに覚えられる歌の作りでもあります。

アルバム紹介でも触れたように、緊縮財政化でのアルバム作りの為に参加するミュージシャンの数も絞ってきているようですが、シンセサイザーの使い方がうまいこともあって、わずか4人で演奏しているとは思えないほど充実した音になっているのはアレンジの妙と言ってよいのかもしれません。


Date: 2014.10.06 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:Album】  『しまうま』



アルバム 1996年11月7日発売

この年の1月に浩子さんはご結婚されたので、これが結婚後の初アルバムになります。
結婚したからといって浩子さんの作風に変化が出る訳ではなく、あえて言うならば、所属のYAMAHAも不況の波に飲まれてしまい、音楽ソフトの制作予算が厳しく抑え込まれたことによって出た「変化」の方が顕在化しているように思います。

・・・というのも、とにかく『予算がない!』という環境だったそうで、「スタジオ使用も効率的に」というバブル期とは全く逆の緊縮財政の中で作られたようです。その為、前半は「スタジオ録音」、後半は「借りたホールでのピアノ&歌の一発録音」という作り方になっていて、低予算で良いものを作り出そうという熱意と工夫が垣間見える作品です。(その経緯を聞くと、運営改善が大きいような感じがしますが。)

その「借りたホール」というのは、埼玉県松伏町にある「田園ホール・エローラ」。
ここはゴルファーの石川遼選手の出身地。埼玉県越谷市と千葉県野田市に挟まれる松伏町ですが、結構遠くのホールで行なったものですね。しかも、浩子さんは東武線に乗って出掛けて行ったのだとか。
・・・でも、利用料は確かにお安めです。(※リンク先を参照。)
これまでのコンサートでは『YAMAHA』(当然)か『Steinway & Sons』のピアノしか見たことがないですが、このレコーディングでは、ここの『ベーゼンドルファ』(Bösendorfer)のピアノを使って録音したそうです。

このアルバムは提供曲のセルフカバーが多めに入っていることも特徴でしょうか。
そのエローラ・ホールで一発録音をした4曲:『ねこ曜日』・『空のオカリナ』・『ハーブガーデン』・『鳥籠姫』は、いずれも声優&歌手の岩男潤子さんへの提供曲です。

この不況下での活動で厳しい刺激を受けたことが、浩子さんの作品が少人数編成で出来る作風へと変化させていくきっかけになったと言ってもよいのかもしれません。
そういう意味では、前作とまた違う形での「エポックメイキングな作品」ということも出来ますね。


Date: 2014.10.05 Category: 谷山浩子   

【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編! 『浩子さんのご結婚のお話』

昨日分でアルバム:『漂流楽団』の紹介が終わりましたが、この『漂流楽団』の発売の約4ヶ月後に浩子さんはご結婚されます。お相手はこのアルバムにも協力された「中西さん」です。

この方、実は浩子さんの中学校(お茶の水女子大学付属中学校)の2つ先輩です。
そして、「浩子さんの初恋の人」として、浩子ファンの中では知られています。
もちろん、ずっとお付き合いしていた訳ではなく、それどころか、浩子さんが中学1年生の時に自分からラブレターを書いたけどフラれたお方なのです。(この辺りの顛末はよくラジオでも話されていました。)

そんなお相手と再会することになったキッカケが「パソコン通信」。(時代がわかりますね。)
ファンの方がその方と思しき方をパソコン通信上で見つけて教えてくれたのだとか。
このコーナーでも度々触れて来たとおり、パソコンを早くから使っていた“電脳少女”の一面を持つ浩子さんですから、そういう環境下で再会をするというのも「劇的」・「運命的」な感じがしますよね。(しかもお互いが独身だったという偶然もすごい。)


結婚後は浩子さんの「プライベートHP」にも、浩子さんのサポートの元、「お抱えエンジニアN氏の部屋」というサイトが開設されていて、中西さん自身が浩子さんとの結婚生活(音楽家サポート生活?)の微笑ましいエピソードを綴っておられます。(このプライベートHPはオフィシャルHPとは異なるので、こちらから入ってみてください。)
私の趣味嗜好が中西さんと合っていそうなので、これを読んでなかなか面白かったです。(全くUPDATEされていないので、そろそろ続きを書いてみて頂くのも期待したいところですが・・・)

現在は企業経営者として大手製造業向けのビジネスを展開されていらっしゃる中西さん。
中西さんは、「お抱えエンジニアN氏」そのままに、その後「技術者のMBA」と言われるMOTも修められたらしく、そのビジネスの顧客には私が以前勤務していた企業も入っているようです。最近も講演でそのお名前をお見掛けすることもあり、ますますのご活躍です。


そんな訳で、1996年(平成8年)の結婚後、既に18年以上経っています。
現在は「社長夫人」という違う大変さを持って生活されている浩子さん。
先日の週刊文春の記事では『結婚後はなかなかまとまった時間が取れなくなった』というお話をされていますが、“奥様業”も「社長夫人」とあってはお付き合い等もあって大変そうなのは何となくイメージされますね。でも、そういう時間を上手に使って、毎年定例のコンサートを行なってくれているのは大変ありがたいことです。これからも同じペースで続くことを切に願っております。

・・・ということで、今日は浩子さんの創作生活の節目にもなっている「ご結婚」について『番外編』でお送りしました。明日からは「結婚後、初のアルバム」である『しまうま』のご紹介をしていきますね。


Date: 2014.10.04 Category: 谷山浩子   

#287 【谷山浩子:今日の1曲】  「七角錐の少女」

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1995年9月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (8:58)

【ポイント】
 ・ 谷山作品の中で最長の約9分
 ・ 後半の重たいドラム、熱いギターの音と、繰り返しの歌詞の描く独特の世界


妖しいシンセサイザーの冷たく透き通ったような、それでいてどこかパステル調の温かさも混じるような不思議な前奏から始まります。そこから世界が9分に渡って広がっていきます。

浩子さんの歌声には前半・中盤はエコーもかけず、盛り上がる訳でもなく、淡々と・淡々と歌の世界を表現していきます。後半に入ってくる窪田晴男さんのエレキギターの熱めの演奏ともギャップを作り出し、主人公の“内なる熱さ”が逆に沸き立ってくるようです。

昨年この作品のドラムを担当した青山純さんが亡くなった折に、浩子さんも追悼ツイートをしていましたが、この作品の録音は珍しく東京に雪が降った日に行なわれたそうです。雪が深々と降る中、こういう演奏を聴いていたら、全ての心の垢が落されるような気がします。

名ドラマーと言われた青山純さんのドラムプレイとしても必聴です。
9分というほどの長さは全く感じさせません。
ちなみに、この作品がこのアルバムの終曲になっています。


Date: 2014.10.03 Category: 谷山浩子   

【ラジオ】 #26 谷山浩子のオールナイトニッポン 1983/8/18

今日の音源は、第72回、1983年(昭和58年)8月18日の放送分です。
この日は
 『ご存知無いかもしれませんが、谷山浩子は歌手なんです。』
という第一声から放送が始まります。
前月:7月16日に行なった新宿厚生年金会館でのコンサートの模様を放送しています。お盆休みだったからでしょうかね。

浩子さんにとって、この日が「初めての大ホールでのコンサート」という貴重な音源です。
但し、ラインから録ったテープの為、入りづらい拍手の音はクラシックのコンサートのもので盛っているらしいです。「完全版」ではないものの、アナログ・モノラルでもコンサートの雰囲気はよく伝わってきますよ。

先月10日に「40周年記念コンサート」の模様が初めての浩子さんの「公式ライブ盤」として発売されましたが、オールナイトニッポンの中ではコンサートの模様を数回放送したようです。この回を聴くと、現在のコンサートスタイルとは違っている部分、変化・進化がよくわかるような気がします。唄っている曲数はほぼ同じようですが、特に「会場リクエスト」のくだりはこの後の「お客様寄り」に更に変化させる前の雰囲気がよく現れていますよ。

収録曲は・・・
<第1部> 弾き語り
  ① 「地上の星座」
  ② 「朝の扉をひらく時」
  ③ 「すずかけ通り三丁目」
  ④ 「みどりのために」

 【会場リクエスト】 (2曲)
  ⑤ 「真夜中の太陽」
  ⑥ 「六月の花嫁」
 
  ⑦ 「O YA SU MI」
  ⑧ 「カントリーガール」 (4番までの完結編バージョン)


<第2部> バンド形式
 【たんぽぽサラダ組曲】
  ⑨ 「たんぽぽ食べて」
  ⑩ 「パセリパセリ」
  ⑪ 「船」
  ⑫ 「LADY DAISY」
  ⑬ 「悪魔の絵本の歌」

 【代表作シリーズ】
  ⑭ 「てんぷら☆さんらいず」
  ⑮ 「河のほとりに」
  ⑯ 「ねこの森には帰れない」
  ⑰ 「テングサの歌」

 【エンディング】
  ⑱ 「たんぽぽ」

では、アナログ・モノラル放送のAMラジオの時代へ参りましょう。
今回の音源も比較的クリアです。
今回分は以下の青字のタイトルリンクからニコ動の中へ入ってくださいね。
(ウP主さん、ありがとうございます!)

谷山浩子のオールナイトニッポン 1983年08月18日


ちなみに、次週のハガキの宛先は、「コンサート放送だったので無し」でした。


さて、冒頭に触れた「40周年記念コンサート」のアルバムも大変良い内容です。
トークの面白さ、歌声が裏返ったり、トチリそうになったり、と「無修正ライブ」はいろんな聴きどころがあります。浩子さんが「絵本としても買うかも」というほど、かわいらしい本のような装丁になっていますので、この1枚はお手元に是非置いて頂きたいアルバムです。お奨めですよ!




Date: 2014.10.02 Category: オールナイトニッポン〔谷山〕   

#286 【谷山浩子:今日の1曲】  「ふたり」 ①

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1995年9月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:37)

【ポイント】
 ・ 一転して静かな思い出ソング
 ・ 少人数でもしっとりした世界観が演出されている作品


しっとりとした失恋ソングです。
作品の長さは短めですが、そこに描かれる世界は抒情的なもの。
イメージソング:コミック「ネコじゃないモン!」(1983年)に収録されたもののセルフカバーになります。
離ればなれになった主人公が、それまでの生活を邂逅して切々と語る歌詞の内容です。
恋愛ドタバタ系のイメージを持ってしまいがちなコミックでしたが、こういった心の変遷もしっかり描いていた作品でしたね。

間奏のリコーダー以外、歌全編はピアノとシンセサイザーで演奏される少人数でプレイ出来る作品にアレンジされています。スッと心に入ってくるところは、アルバム構成の良さも貢献大の印象がありますね。

尚、歌の再録ではないのですが、後にインストゥルメンタル作品として「Mezzo Piano」にピアノソロのアレンジ版が収録されます。


Date: 2014.10.02 Category: 谷山浩子   

#285 【谷山浩子:今日の1曲】  「見えない小鳥」 ①

  (どちらからも試聴できます)

アルバム 1995年9月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:山川恵津子   (4:30)

【ポイント】
 ・ いかにも、「ニューミュージック!」
 ・ 合唱したくなるような「唱歌」的な一面も


昨日紹介したJAZZナンバーと比べると歌詞の分量はほぼ倍ほどある作品ですが、こちらは王道のニューミュージック路線の作品ですね。アレンジャーとして長く携わっている山川恵津子さんらしい感じは良く出ていると思います。浩子さんの良さをよくわかっている方ならではの「安心感」を持って楽しく聴ける作品です。フォークソング的な「皆で唄う」・・・唱歌のような良さも一面として持っているように思います。

歌詞の内容は「ナイーブな男の子の片想い」というものですが、どこかで経験したことのあるような身近さがその良さだったりします。

この作品は年代別ベストの「90'S」にも再録されています。
尚、この作品では演奏にも山川恵津子さんが参加されていてシンセサイザーを担当しています。


Date: 2014.10.01 Category: 谷山浩子   
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FX&鉄(fxrailways)

Author:FX&鉄(fxrailways)
気がつけば転職7回! 「人生への投資」で出費がかさんだうえ、わずかな資産もリーマンショックで大きな痛手。景気回復に期待しつつも『まずはお小遣いの安定確保!』を目標に、わずかな軍資金で2013年9月から再びトレードに参入です。
トレードだけでなく、あちこちの趣味に話が飛んでいきますので、たぶんグダグダなブログになるかも、です。

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