【鉄旅日記】 高野山へ行ってきました!
忙しさにかまけて更新がまだご無沙汰になってしまいました。
年末年始は少し時間を取ることが出来るので、溜まった話題をUPしていきたいと思います。
10月末のことでしたが、家族旅行で和歌山県にある高野山へ行ってきました。
もちろん新幹線+大阪市営地下鉄+南海電車で。
そんな訳で鉄分少な目の2泊3日の旅日記です。
高野山を訪ねた感想ですが、“大人の旅行”には実に向いているところでした。
時間の流れ方や生活リズムが世俗と全く違うんですね。それが肌で感じられて。
予備知識なしに訪問しましたが、予想していたよりもずーっと良かったです。
木曜日の朝7時過ぎの新幹線で新大阪に向かい、新大阪で地下鉄御堂筋線に乗り換えて、南海のなんば駅まで。久しぶりに東海道新幹線に乗ったのですが、N700A系には些か呆れました。明らかに以前よりスピードが上がっているのに、バラスト敷きの軌道なのに全然揺れないということに感心しました。
なんば駅から霊場:高野山の入口である極楽橋駅へ南海電気鉄道で向かいます。
改札口を通って高野線ホームに向かうと既にこうや号は入線していました。
〔30000系〕

途中から山岳路線になるので、短めの17m級の車両の4両編成です。
乗車すると、すぐの発車です。大阪の下町風情が感じられるエリアをゆっくり走ります。
『皆さま、○○に着きます。』
という関東では聴かないちょっとユニークな車内放送にも面白さを感じつつ、特急と言いながら全然速くないスピードで大阪平野の景色を見ながら進み、近鉄との接続駅の河内長野駅までは大阪のベッドタウンのような光景が続きます。
河内長野に近づくにつれて土地の起伏が出てきます。1つ前の千代田駅には南海の車両工場がありますが、河内長野駅よりも一段高い場所にあるようですね。
河内長野駅からは“峠越え路線”に変化します。
山肌が新興住宅街になっているような車窓ですが、右に左にカーブを取りながらも電車は軽やかに駆け上っていきます。そして紀見峠をトンネルで越えて奈良県に入ると橋本駅に向かって一気の下り。途中の御幸辻駅でもう1つの高野線の車庫がありました。橋本駅までは通常サイズの20m級の電車が走っています。ここまでなんば駅からわずか40kmくらいでしょうか。景色の変化が激しいので車窓を眺めていても全然飽きません。
橋本駅からは「まさに登山電車」というのにふさわしい、急勾配・急カーブが続く山岳路線に性格が一変します。
時期的に柿の木が実を着けていて、その色のおかげで沿線に柿の木が多いことがわかります。奈良県産・和歌山県産の表示が付いた柿をスーパーで見掛けることが多いのもよくわかりました。
九度山駅を過ぎると谷間の斜面を走るようになります。ものすごく深い谷と川面を下に、そして緑の木々が山の上まで続くすばらしい景色を見ながら、という景色が続いていきます。
時速20~30kmくらいで車輪のきしむ音を聴きながら谷の奥へ奥へと進み、橋本からの距離の割に大変長い時間を掛けて終点の極楽橋駅に到着しました。
この駅は、昔から秘境駅のような扱いで取り上げられることも多かったようで、とにかく高野山へのケーブルカーへの乗換え以外で降りるお客さんがほとんどいない駅です。今回初めて降りてみて一番の驚きだったのは、そのわずかな方しか利用しないであろう外への改札口が自動改札機だったこと。それを除けば、実に鄙びた感じの良い駅です。


〔30000系と31000系〕


ここからはケーブルカーで一気に山へ上がります。
しかし、これがとんでもない傾斜のケーブルカー!
写真ではなかなか角度がわかりにくいと思いますが、往路・復路で撮影した写真を全部並べるとこんな感じです。




〔ホームの屋根の隙間から見えるケーブルカー〕
乗車してみると、その勾配のすごさに改めて驚きます。
出発してすぐの沢に『標高634m 東京スカイツリー』の高さを表示するポイントがあったりして、870mほどの終点まで300m以上を上がることを実感させてくれるような趣向もあって面白いです。
終点の高野山駅は街へ入るバスへの乗換駅です。
駅前のロータリーにはバスが多く並んでいて街へのピストン運行をしています。
この駅前からバス専用道で高野山の町へは10分弱の道のりでした。
今回の高野山での宿泊には「宿坊」を利用しています。
この町には観光ホテルはないので、お参りに来られた方々を受け入れる為にお寺が宿を提供しています。いろいろなタイプのものがありますから、もしいらっしゃる方はしっかり下調べをした方が良いと思いますが、いずれにしてもお寺に泊まる訳ですから、朝はしっかり6時半から“お勤め”があります。食べ物はもちろん精進料理ですから、肉や魚は出てきません。大変ヘルシーなお食事が頂けます。観光バスのツアーで来られた方は近くの龍神温泉や、もう少し足を延ばして南紀白浜あたりに宿を取られていたようですね。
季節はちょうど紅葉が始まって、ほどほど色づいた頃。あと10日も遅いと紅葉見物の観光客で大変な混雑になるそうで、訪ねた時期は良かったようです。到着したのがちょうどお昼時だったので、宿坊に荷物を置き、お坊さんの町の中の生活について情報を教えてもらってこの寺町の見学に出掛けました。お寺を出ると飲食店はどこも混雑していたので、後回しにして壇上伽藍の見学に行きました。
〔壇上伽藍〕




ひと通り見終わって3時過ぎくらいだったので、遅いお昼にしようと思ったら、飲食店はどこも既にクローズ! ランチタイムしか営業しない飲食店ばかりで、この町の経済がどんな成り立ちになっているか実感します。それと木曜日に定休日を置いているお店も多いようですね。
そんな訳でお昼を食べ損ねて、お土産屋さんで売っていたお饅頭でお腹を持たせたうえで、今度は高野山の中心である金剛峰寺の見学に行きました。
〔金剛峰寺〕


中のお庭はちょうど木々が色付き始めた感じで風情があってよかったです。


この金剛峰寺を見終わったのが午後5時くらいだったのですが、寺を出てくると町内のお店がどんどん閉店しています。
多くのお寺が拝観は5時半で終了となっているのですが、周囲の町自体も同じリズムで夜になっていきます。街にはコンビニもない(国道から来る入口近くにあるファミマくらい)ので、後は宿坊に戻って晩ご飯を頂くしか過ごし方がなくなるようです。これもまた大変健康的な生活に繋がっていきます。
翌日は弘法大師(空海)が永遠の修行中である奥之院へ。
午前中の半日をかけて見学です。
奥之院といっても高野山の町はフラットです。標高900m弱のところに縦:約5km、幅:約1kmの平地があって、そこに大小50以上のお寺が広がっています。
奥之院へ続く参道は戦国武将の供養塔がたくさん並んでいることで有名ですが、江戸時代の大名のお墓がどれも大変大きくて重厚感がたっぷりでした。この参道には日本の有名企業の従業員供養塔も数多くあり、それを見ながら歩くのも面白かったです。やはり大阪に本社のある企業が多いですが、自分の以前の勤め先のものがあるとは知らなかったので、それには驚きました。また、阪神・淡路、東日本の震災供養塔はいずれも立派なものでした。
〔奥之院〕

前日の反省もあって、お昼少し前に宿坊に戻る途中で食事を摂りました。
宿坊に一旦戻ってから、午後は博物館見学に出ました。
国宝・重要文化財などがたくさん並んでいましたが、「何故、これが国宝で、あれが重文か?」というのが伝わってくるものはありますね。
最終日は、高野山を下って、奈良:法隆寺と京都:平等院を巡って帰路に着く工程。
路線バス・ケーブルカーと乗り継いで極楽橋駅に着くと、往路と違う観光電車がいました。


〔極楽橋駅はこんな山奥の突き当たり。右上に標高が300m上がった先が高野山〕

こんな形で極楽橋駅を離れ、特急こうや号で大阪環状線と乗り換えられる新今宮駅へ。そこからは大和路快速に乗って関西本線の法隆寺駅に向かいました。法隆寺駅からは路線バスで向かいます。
中学の修学旅行で来て以来の奈良・法隆寺、そして京都・平等院ですが、既に30年を経過し、またどちら寺院も世界遺産に登録されているので、大人の眼で見ると感じ方にどんな変化があるか興味もありました。
〔法隆寺〕




ハッキリ言って、法隆寺はつまらなかったです。
なんの営業努力も感じられませんでした。放っておいてもお客さんは来る場所らしさが出ていた感じ。お土産コーナーの写真は既に色褪せ、長いこと更新・改訂していないと言っているも同じようなものでした。
確かに宝物殿の国宝の数々は素晴らしいものでしたが、観光地として見た場合には些かガッカリでした。
唯一の救いは、正門前にあるお食事処の方々が大変親切で、食事をしたお客さんが大きな荷物を持っていると、見学している間は預かってくれることでした。お寺は努力せず、周りは努力しているという感じがしました。
法隆寺駅に戻り、今度は奈良を経由して奈良線の宇治へと向かいます。
土曜日の午後でしたが、電車は比較的空いていて移動はしやすかったです。
宇治駅から歩いて平等院までは数分で行ける距離です。ちょうどイベントをやっていて露店が出ていて賑やかな町の景色でした。駅からお寺までの参道も賑やかで、場所柄もあって宇治茶を前面に出したものが多かったです。
〔平等院〕

・・・逆光でスマホのカメラでは、これが限界・・・

・・・鳳凰堂をこんな感じで・・・

・・・これはお約束。一対の鳳凰・・・
観光という観点でいえば、平等院の圧勝です!
「とにかく、鳳凰堂しかない」というのを逆手に取って、見学コースからお土産に至るまでの一連の流れが入門する前からしっかり出来上がっている感じです。スイーツを食べながらの参道のそぞろ歩きもセットで考えると、「観光地」らしい町づくり・雰囲気づくりがされていて、規模が小さく短時間で見学できる割に充実感は高めでした。ここはまた来ても良いかな、と思える楽しさがありました。
そんな訳で夕暮れ時に宇治から京都駅に向かいます。
奈良線の電車は、関東では既に走っていない103系。
高校生の時に山手線で通っていたので、この色は久しぶりで懐かしいですね。
〔@京都駅〕

・・・大混雑の駅で撮ったので、ブレてしまった・・・
家族旅行だったので旅程を自分で組んでいないので趣味性はあまり強くないですが、久しぶりの鉄旅でした。
年末年始は少し時間を取ることが出来るので、溜まった話題をUPしていきたいと思います。
10月末のことでしたが、家族旅行で和歌山県にある高野山へ行ってきました。
もちろん新幹線+大阪市営地下鉄+南海電車で。
そんな訳で鉄分少な目の2泊3日の旅日記です。
高野山を訪ねた感想ですが、“大人の旅行”には実に向いているところでした。
時間の流れ方や生活リズムが世俗と全く違うんですね。それが肌で感じられて。
予備知識なしに訪問しましたが、予想していたよりもずーっと良かったです。
木曜日の朝7時過ぎの新幹線で新大阪に向かい、新大阪で地下鉄御堂筋線に乗り換えて、南海のなんば駅まで。久しぶりに東海道新幹線に乗ったのですが、N700A系には些か呆れました。明らかに以前よりスピードが上がっているのに、バラスト敷きの軌道なのに全然揺れないということに感心しました。
なんば駅から霊場:高野山の入口である極楽橋駅へ南海電気鉄道で向かいます。
改札口を通って高野線ホームに向かうと既にこうや号は入線していました。
〔30000系〕

途中から山岳路線になるので、短めの17m級の車両の4両編成です。
乗車すると、すぐの発車です。大阪の下町風情が感じられるエリアをゆっくり走ります。
『皆さま、○○に着きます。』
という関東では聴かないちょっとユニークな車内放送にも面白さを感じつつ、特急と言いながら全然速くないスピードで大阪平野の景色を見ながら進み、近鉄との接続駅の河内長野駅までは大阪のベッドタウンのような光景が続きます。
河内長野に近づくにつれて土地の起伏が出てきます。1つ前の千代田駅には南海の車両工場がありますが、河内長野駅よりも一段高い場所にあるようですね。
河内長野駅からは“峠越え路線”に変化します。
山肌が新興住宅街になっているような車窓ですが、右に左にカーブを取りながらも電車は軽やかに駆け上っていきます。そして紀見峠をトンネルで越えて奈良県に入ると橋本駅に向かって一気の下り。途中の御幸辻駅でもう1つの高野線の車庫がありました。橋本駅までは通常サイズの20m級の電車が走っています。ここまでなんば駅からわずか40kmくらいでしょうか。景色の変化が激しいので車窓を眺めていても全然飽きません。
橋本駅からは「まさに登山電車」というのにふさわしい、急勾配・急カーブが続く山岳路線に性格が一変します。
時期的に柿の木が実を着けていて、その色のおかげで沿線に柿の木が多いことがわかります。奈良県産・和歌山県産の表示が付いた柿をスーパーで見掛けることが多いのもよくわかりました。
九度山駅を過ぎると谷間の斜面を走るようになります。ものすごく深い谷と川面を下に、そして緑の木々が山の上まで続くすばらしい景色を見ながら、という景色が続いていきます。
時速20~30kmくらいで車輪のきしむ音を聴きながら谷の奥へ奥へと進み、橋本からの距離の割に大変長い時間を掛けて終点の極楽橋駅に到着しました。
この駅は、昔から秘境駅のような扱いで取り上げられることも多かったようで、とにかく高野山へのケーブルカーへの乗換え以外で降りるお客さんがほとんどいない駅です。今回初めて降りてみて一番の驚きだったのは、そのわずかな方しか利用しないであろう外への改札口が自動改札機だったこと。それを除けば、実に鄙びた感じの良い駅です。


〔30000系と31000系〕


ここからはケーブルカーで一気に山へ上がります。
しかし、これがとんでもない傾斜のケーブルカー!
写真ではなかなか角度がわかりにくいと思いますが、往路・復路で撮影した写真を全部並べるとこんな感じです。




〔ホームの屋根の隙間から見えるケーブルカー〕
乗車してみると、その勾配のすごさに改めて驚きます。
出発してすぐの沢に『標高634m 東京スカイツリー』の高さを表示するポイントがあったりして、870mほどの終点まで300m以上を上がることを実感させてくれるような趣向もあって面白いです。
終点の高野山駅は街へ入るバスへの乗換駅です。
駅前のロータリーにはバスが多く並んでいて街へのピストン運行をしています。
この駅前からバス専用道で高野山の町へは10分弱の道のりでした。
今回の高野山での宿泊には「宿坊」を利用しています。
この町には観光ホテルはないので、お参りに来られた方々を受け入れる為にお寺が宿を提供しています。いろいろなタイプのものがありますから、もしいらっしゃる方はしっかり下調べをした方が良いと思いますが、いずれにしてもお寺に泊まる訳ですから、朝はしっかり6時半から“お勤め”があります。食べ物はもちろん精進料理ですから、肉や魚は出てきません。大変ヘルシーなお食事が頂けます。観光バスのツアーで来られた方は近くの龍神温泉や、もう少し足を延ばして南紀白浜あたりに宿を取られていたようですね。
季節はちょうど紅葉が始まって、ほどほど色づいた頃。あと10日も遅いと紅葉見物の観光客で大変な混雑になるそうで、訪ねた時期は良かったようです。到着したのがちょうどお昼時だったので、宿坊に荷物を置き、お坊さんの町の中の生活について情報を教えてもらってこの寺町の見学に出掛けました。お寺を出ると飲食店はどこも混雑していたので、後回しにして壇上伽藍の見学に行きました。
〔壇上伽藍〕




ひと通り見終わって3時過ぎくらいだったので、遅いお昼にしようと思ったら、飲食店はどこも既にクローズ! ランチタイムしか営業しない飲食店ばかりで、この町の経済がどんな成り立ちになっているか実感します。それと木曜日に定休日を置いているお店も多いようですね。
そんな訳でお昼を食べ損ねて、お土産屋さんで売っていたお饅頭でお腹を持たせたうえで、今度は高野山の中心である金剛峰寺の見学に行きました。
〔金剛峰寺〕


中のお庭はちょうど木々が色付き始めた感じで風情があってよかったです。


この金剛峰寺を見終わったのが午後5時くらいだったのですが、寺を出てくると町内のお店がどんどん閉店しています。
多くのお寺が拝観は5時半で終了となっているのですが、周囲の町自体も同じリズムで夜になっていきます。街にはコンビニもない(国道から来る入口近くにあるファミマくらい)ので、後は宿坊に戻って晩ご飯を頂くしか過ごし方がなくなるようです。これもまた大変健康的な生活に繋がっていきます。
翌日は弘法大師(空海)が永遠の修行中である奥之院へ。
午前中の半日をかけて見学です。
奥之院といっても高野山の町はフラットです。標高900m弱のところに縦:約5km、幅:約1kmの平地があって、そこに大小50以上のお寺が広がっています。
奥之院へ続く参道は戦国武将の供養塔がたくさん並んでいることで有名ですが、江戸時代の大名のお墓がどれも大変大きくて重厚感がたっぷりでした。この参道には日本の有名企業の従業員供養塔も数多くあり、それを見ながら歩くのも面白かったです。やはり大阪に本社のある企業が多いですが、自分の以前の勤め先のものがあるとは知らなかったので、それには驚きました。また、阪神・淡路、東日本の震災供養塔はいずれも立派なものでした。
〔奥之院〕

前日の反省もあって、お昼少し前に宿坊に戻る途中で食事を摂りました。
宿坊に一旦戻ってから、午後は博物館見学に出ました。
国宝・重要文化財などがたくさん並んでいましたが、「何故、これが国宝で、あれが重文か?」というのが伝わってくるものはありますね。
最終日は、高野山を下って、奈良:法隆寺と京都:平等院を巡って帰路に着く工程。
路線バス・ケーブルカーと乗り継いで極楽橋駅に着くと、往路と違う観光電車がいました。


〔極楽橋駅はこんな山奥の突き当たり。右上に標高が300m上がった先が高野山〕

こんな形で極楽橋駅を離れ、特急こうや号で大阪環状線と乗り換えられる新今宮駅へ。そこからは大和路快速に乗って関西本線の法隆寺駅に向かいました。法隆寺駅からは路線バスで向かいます。
中学の修学旅行で来て以来の奈良・法隆寺、そして京都・平等院ですが、既に30年を経過し、またどちら寺院も世界遺産に登録されているので、大人の眼で見ると感じ方にどんな変化があるか興味もありました。
〔法隆寺〕




ハッキリ言って、法隆寺はつまらなかったです。
なんの営業努力も感じられませんでした。放っておいてもお客さんは来る場所らしさが出ていた感じ。お土産コーナーの写真は既に色褪せ、長いこと更新・改訂していないと言っているも同じようなものでした。
確かに宝物殿の国宝の数々は素晴らしいものでしたが、観光地として見た場合には些かガッカリでした。
唯一の救いは、正門前にあるお食事処の方々が大変親切で、食事をしたお客さんが大きな荷物を持っていると、見学している間は預かってくれることでした。お寺は努力せず、周りは努力しているという感じがしました。
法隆寺駅に戻り、今度は奈良を経由して奈良線の宇治へと向かいます。
土曜日の午後でしたが、電車は比較的空いていて移動はしやすかったです。
宇治駅から歩いて平等院までは数分で行ける距離です。ちょうどイベントをやっていて露店が出ていて賑やかな町の景色でした。駅からお寺までの参道も賑やかで、場所柄もあって宇治茶を前面に出したものが多かったです。
〔平等院〕

・・・逆光でスマホのカメラでは、これが限界・・・

・・・鳳凰堂をこんな感じで・・・

・・・これはお約束。一対の鳳凰・・・
観光という観点でいえば、平等院の圧勝です!
「とにかく、鳳凰堂しかない」というのを逆手に取って、見学コースからお土産に至るまでの一連の流れが入門する前からしっかり出来上がっている感じです。スイーツを食べながらの参道のそぞろ歩きもセットで考えると、「観光地」らしい町づくり・雰囲気づくりがされていて、規模が小さく短時間で見学できる割に充実感は高めでした。ここはまた来ても良いかな、と思える楽しさがありました。
そんな訳で夕暮れ時に宇治から京都駅に向かいます。
奈良線の電車は、関東では既に走っていない103系。
高校生の時に山手線で通っていたので、この色は久しぶりで懐かしいですね。
〔@京都駅〕

・・・大混雑の駅で撮ったので、ブレてしまった・・・
家族旅行だったので旅程を自分で組んでいないので趣味性はあまり強くないですが、久しぶりの鉄旅でした。
スポンサーサイト
Date: 2015.12.28 Category: 鉄道ネタ