【本紹介】  『鉄道ファン生態学』 著:日下部みどり子 (絶版)

今回はこのブログに関連するテーマでご紹介します。
ちょっと古い本ですが、まだ中古市場で流通しているので手に入れることが出来ます。

タイトルは、『鉄道ファン生態学』。
「時刻表」の発行元であるJTBパブリッシングの出版で、2002年10月1日の発売です。

著者は、マルチクリエイターの日下部みどり子さん。
大変残念なことに、2008年4月にわずか47才で早逝された方です。
ライター・カメラマン・編集・デザイナーなどを1人でこなし、アウトドア情報誌を手掛けるなどを経て、「るるぶ情報版」などの旅行情報誌に記事を書いていました。また、今では珍しくなくなりましたが、女装子の特質を活かしたエッセイや趣味の鉄道に関する記事も執筆しており、そのHPの内容でも好評を得ていた方です。



タイトルはさておき、鉄道ファンでない人へ鉄道の魅力を伝えることができる本です。
現在は鉄道ファンのことを「鉄」という名称で呼びますが、これは2000年に入ってから広く使用されるようになりました。その「鉄」の嗜好に目を向けて分類化を行ない、それぞれのタイプの“生態”を紹介しています。「乗り鉄」・「撮り鉄」などの分類化を早い段階で試みた初期の作品と言ってよいかと思います。

分類の名称が現在とは若干違いますが、「撮影」・「実踏」・「駅舎」・「時刻表」・「模型」など13に分類してあり、「女流」というジャンルをしっかり据えているところは趣味の裾野の広がりを世に知らしめています。そして、ジャンルごとに造形が深く魅力ある人々がいることを紹介した作品です。非常に温かく等しい眼で見ようとしているところが感じられます。その趣味人たちのHPの紹介もしているというところもユニークです。
また、この本は、上記のような視点・構成だけではなく、鉄道ファンへ敬意を払いつつも第三者の視線を忘れずにマナーある行動をするように記しています。昨今の鉄道イベントでの様子を見る限り、心や視野が狭い愛好者が増えてきているように感じるので、こういう本を少しは読んでほしいと思います。

最新の生態の分類は36種類にまで分化されているようですね。 (こちら
先日、大阪の模型店の前で写真を撮っている時に、後ろを通った20代前半と思しき女性が一緒に歩く女性に「一度入ってみたいんだよね。楽しそうだし。」と話していました。若くして亡くなった筆者は、性別が関係なくなるところまで鉄道趣味が広がった現在をどう感じるのでしょうか。

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実は、私は著者:日下部みどり子さんとは交流がありました。
と言っても、ネットで接点が出来たのをきっかけにメールでやり取りしていたという間柄。
このブログでも写真を自分で撮っていますが、こういったネットにUPする写真の機材の選び方や撮影について、プロの視点でアドバイスを頂いたりしていました。特にコンパクトカメラの使い方については大変参考になっています。教えて頂いたレベルにはまだ程遠いのですが。。。

私は当時は地方にいたので、実際にお会いしたことはありません。
いや、正確にいえば、「街で一度だけすれ違った」ことがあります。
たまたま東京に出張で来た折に卒業証明を取りに大学へ行った時のこと。大学の最寄駅ですれ違った小柄な人がHP上のみどり子さんの写真に似ていました。確信が持てなかったのですが自宅に戻ってその夜にその話をメールしたら、まさにその時間その場所を歩いていたと返信が来て、直接お話しする機会を逸して大変残念に思ったことがありました。
この本はお知り合いになってから発行された著書でもあり、鉄道趣味の話でしたので楽しく読ませて頂きました。

みどり子さんが大病を得た後はメールの頻度も減ってしまい、結果的に残念なことになってしまいました。現在はもうアクセスすることが出来ませんが、当時のみどり子さんのHPを見ていた方なら、今こそマルチクリエイターとしての活躍を見てみたいと思うのは私だけではないと思います。
亡くなってまもなく8年。「今だからこそ」という思いで、今回紹介させて頂きました。





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Date: 2016.01.05 Category: 本の紹介   
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FX&鉄(fxrailways)

Author:FX&鉄(fxrailways)
気がつけば転職7回! 「人生への投資」で出費がかさんだうえ、わずかな資産もリーマンショックで大きな痛手。景気回復に期待しつつも『まずはお小遣いの安定確保!』を目標に、わずかな軍資金で2013年9月から再びトレードに参入です。
トレードだけでなく、あちこちの趣味に話が飛んでいきますので、たぶんグダグダなブログになるかも、です。

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