【谷山浩子:Album】  『鏡の中のあなたへ』



アルバム 1978年12月5日発売

ここから数枚、70年代に作った作品を発表していくことになる80年発表のアルバムまでは、とにかく総じて「暗い」という印象が残るアルバムが続いていきます。これはレコード会社やディレクターが「やってもらいたいこと」と、浩子さんが「やりたいこと」がなかなかマッチしなかったんでしょう。「才能」の世界では、いつの時代でもよくある話ですね。
このアルバムの収録作品には歌詞カードに作品番号と作った日が書かれています。いずれも19才~21才あたりに作ったものなので、いま改めて聞くと、要請や時代に合わせようとどこか無理をしているような感覚も残ります。

さて、このアルバムですが、浩子さん曰く・・・
『メルヘンや組曲じゃない「普通の大人の女性の恋の歌」のアルバムを作って!と事務所スタッフに言われて作った』
そうなのですが、冒頭の「あたしの恋人」から猛烈に『暗さ』を放ちます。この曲以外でも、盟友:中島みゆきさんにも引けを取らないドロドロした“情念”の世界が展開します。内向的な人の思いつめた世界が多いので、聴いていると確かに「怖っ!」という感じも受ける方もいると思います。

ただ、このアルバムの歌詞の全般から感じられるのは、ここで描かれている「暗さ」や「冷たさ」というものが、文字の意味を超えて「純粋」、あまりにもPUREな感じのものであることでしょうか。あまりにも純粋すぎて、その透明感に吸い込まれる怖さを感じてしまうのかもしれません。

音楽面では、アレンジャーを曲ごとに変えていて、今回新たな方も参加しています。
後奏に津軽三味線を使った「遠い夏」はかなり実験的要素が強い作品ですし、方向性はわかりにくいものの、音づくりの面ではいろいろとチャレンジした作品という印象は聴き手にも残ります。

そんな訳で『落ち込む時は、とことんまで落ち込みたい』という女性にはお勧めです。
ここまで暗くなれれば逆に元気が出る(というか出すしかない)と思いますよ。



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Date: 2017.02.27 Category: 谷山浩子   
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FX&鉄(fxrailways)

Author:FX&鉄(fxrailways)
気がつけば転職7回! 「人生への投資」で出費がかさんだうえ、わずかな資産もリーマンショックで大きな痛手。景気回復に期待しつつも『まずはお小遣いの安定確保!』を目標に、わずかな軍資金で2013年9月から再びトレードに参入です。
トレードだけでなく、あちこちの趣味に話が飛んでいきますので、たぶんグダグダなブログになるかも、です。

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