【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編!  『谷山浩子・放課後の音楽室 ~tico moon 音楽部~』 @東京文化会館 小ホール

4月29日にデビュー45周年の記念コンサートを終えた浩子さん。
5月にはポプコンエイジのコンサートにも参加、そして9月の新譜の準備と、現在も精力的に記念イヤーを過ごしています。そして、この6月には『放課後の音楽室』というゲストを迎えるコンサートが設定されましたが、今年は“tico moon”というハープとギターのユニットを迎えての「tico moon 音楽部」というサブタイトルが付いています。
昨日、その“部活”に参加してきました。
今回もメモと記憶頼みではありますが、その模様をレポートしますね。

昨日の東京はとてもお天気がよく、初夏を感じさせる爽やかで日差しも厳しい、お出掛けするには暑さやUVへの対策が必須の1日でした。場所は上野の東京文化会館ということで、地下鉄を乗り継いで向かいました。
到着したのは、17時開場のわずか数分前。
東京文化会館の前は、行楽で来ている人もいて、かなり混雑していました。
そそくさと中に入ります。

東京文化会館_玄関2017 放課後の音楽室2017_コンサート案内

小ホールの開催案内を見ながらホール入口へのスロープを上がって入場します。

今日のホールは約650人収容の大き目の箱。
私の席は中央から少し右手、階段席ではないアリーナ席の後方です。
客先に入ってすぐに気づいたのは、ステージにピアノがないこと。
ハープとピアノの音域がダブるのと、ハープの繊細な音がピアノに消されてしまうからなのでしょうか、浩子さんは歌に専念する風に見て取れます。

席でいつものようにアンケートの支度などをしていると、まだ暗いステージに人が出てきて準備をし始めました。楽器のチューニングをしています。「開始直前に珍しいな」と思って様子を見ていると、tico moonのお二人のように見えます。ギターを触る男性は白い長シャツ、女性は黒い服をまとっています。およそ10分ほど、17:20くらいまで作業をしていました。

東京文化会館の開始5分前を知らすチャイムは独特で、鐘の妖しいメロディーが流れます。
ロビーでくつろいでいたり、ショップでグッズを購入していたお客さんも戻ってきました。このところ、大き目の会場で行なうコンサートが続いていますが、今回も大部分にお客さんが入っていて席はほぼ埋まったように見えました。

ステージ後方にある音の反射板の左手から浩子さん、そしてtico moonが登場です。
浩子さんは「45周年大収穫祭」の第2部で着ていた黒いワンピース。襟と袖口だけが白くなっていてシックでオシャレなものです。ファンクラブの会報に浩子さんも書かれていましたが、この衣装の評判が良かったそうなので今回も着たのでしょうね。髪型は、大収穫祭がハーフウィッグだとは気付きませんでしたが、今回は普通にロングのストレートです。
そして、tico moonのお二人、やはり先ほどチューニングをしていた方たちでした。ギターの男性:影山敏彦さんは同じ衣装。ハープの女性:吉野友加さんは上半身は白、腰から下は藍色を薄くしたような落ち着いた感じのブルーのドレスです。先ほどの黒い格好は、やはり影武者的に黒い服を羽織っていたんですね。

浩子さんがセンターに置かれた小さなイスに座り、向かって左側にハープ、右側にギターというポジションで今日は進行していくようです。

#1 『月が誘う』

前奏がハープから鳴っただけで、この作品の持つ世界観にグッと入っていくのを感じます。
今回初めてと言ってよいほどハープの演奏というのを間近で見た訳ですが、楽器のイメージと違って演奏者はかなり忙しい楽器なんですね。右手は演奏を、左手は弾きながら細かいチューニングを、それでいて優雅に弾かないといけないという難しいことをやられています。

1曲目が終わったところで、浩子さんからご挨拶。
今回の共演は昨年発表した栗コーダーカルテットとのコラボアルバム:「ひろコーダー☆栗コーダー」がキッカケだそうです。収録曲だったこの「月が誘う」にハープの吉野友加さんが参加したのですが、その折に頂いたCDを浩子さんが聴いて、その美しさに
『何かの形で一緒にやりたいな。・・・・そうだ、「放課後の音楽室」があるじゃん!』
で、今回のステージになったのだそうです。
『本日の選曲ですが、たぶん今までで初めてだと思います。全曲、tico moonの選曲です。』
客先から感嘆の声が上がります。
『選んでもらったら20曲くらい選曲してきたんです。それなら、この中から演れば良いかな、と思って、そうしてみました。前半は「tico moonと一緒にやるなら、というそれらしい曲」。後半は「えっ?!」っていう感じです。』

次の作品紹介で浩子さんが
『ハギワラキンイチさんの番組の“たみちゃん”に描いた・・・・』
萩本欽一さんの名前を言い間違えるとは予期せぬことでしたが、それが逆に私の中では「今日のコンサートは、いろいろあるかも。」という予感になりました。

#2 『うさぎ』

この演奏がイメージを超えて良くて、「あらっ、素敵!」という印象でした。実にハープも合いますね。ハープの演奏ができるスピードに合わせて唄うので少しテンポはゆっくり目になりますが、それがまた心地よさに繋がっています。

ここでtico moonさんのご紹介。
今年の7月で結成16年になるというお二人。
浩子さんが結成のキッカケについて尋ねると、影山さんが朴訥とした感じで話し始めます。
そもそも同じライブハウスでやっていた人が4人一緒になって始めたバンドだったそうなのですが、その中でも2人で演奏する機会を作っていたのが影山さんと吉野さんだったそうです。
ところが・・・・
影山さん: 「バンドの維持というのは難しく、メンバー間の不和で・・・・」
浩子さん: 『“音楽性の違い”ってことで?』
吉野さん: 「頑固な方がひとりいて・・・」 (と影山さんを見る。)
影山さん: 「いや、不和ではないんですが。」
浩子さん: 『じゃぁ、人間性で?』
浩子さんが生々しいところにツッコんでいきます。
浩子さん: 『実は腹黒いところがあるんですね。』
影山さん: 「だから、いつもボーダーを着て邪ま(ヨコシマ)な・・・・」
と、オチがついたところで、次の作品に入ります。

#3 『恋するニワトリ』
#4 『さよならのかわりに』


ふんわり・ゆったりとした空間と時間が漂います。
気持ちよくなってきたところで、ここから第1部の終わりまではtico moonだけのステージになります。
演奏を始めようと吉野さんと呼吸を合わせようとした影山さんでしたが、その時にセンターにあった浩子さんのイスや譜面台を片づけにスタッフがステージに入りました。段取りを忘れるほど、おそらく緊張していたんですね。そして、改めて演奏に入ります。

#5 『predawn』
#6 『Beautiful Days』


ハープとギターという2つの弦楽器だけなのですが、音の持つ透明感だけでなく、なんとも柔らかく温かい印象の響きに実に癒されます。聴いていて何とも気持ちが良く、寝落ちしそうになってきます。

影山さん: 「暑くなってきましたが、ここで冬の作品をやります。」
この方、どこか人を喰ったようなコメントが独特です。

#7 『snowflake』
#8 『Driving・・・』


このパートの3曲目で、本当に一瞬寝落ちしてしまった。。。。

#9 『エレミの恋』

ここで第1部が終了。
本当に心地の良い空間を満喫しましたが、実は開演からまだ45分しか経っていません。
休憩時間に席にいたら、少しするとステージ上に2人が出てきてチューニングを始めます。今回は4分くらいで済ませていきましたが、ハープって実に細かい作業が必要な楽器であることに感心しました。

再び妖しい鐘の音が鳴って、後半:第2部のスタートです。
3人がステージに戻ります。

#10 『神様』
#11 『意味なしアリス』


浩子さんが前触れしたように、これは意外な2曲が冒頭から来ました。
ハープで演るのは難しそうなチャレンジングな作品です。やはりチョコチョコとエラーが出てしまったようです。
浩子さん: 『いっぱい間違えたね。』
・・・・あ、いじっちゃいました。

ここで影山さんの漂わせる雰囲気に話が及びます。
浩子さん: 『影山さんって、表情が少ないよね? 私も少ないと言われるけれど、影山さんほどじゃないです。』
影山さん: 「自分は盛り上がっているんだけど、顔に出ないんです。意識してやると、作った表情になってしまう。」
浩子さん: 『以前、フランス人とイタリア人にアレンジをしてもらった時、ふたりから「本当に気に入っている?」としつこく尋ねられた。気に入っているって何度も言ったんだけど、向こうの人は大きく伝えないとダメみたい。最後まで猜疑心を持って見られたみたいです。』

今度は、ほとんどお話をしないハープの吉野さんへ話題を移します。
浩子さん: 『チューニングが忙しい、ということでお話は影山さんが担当するんですね。』
小型のハープを操る吉野さん。クラシックのコンサートで見る大型とは違って、かわいらしい音を響かせてくれるハープです。
浩子さん: 『そのハープって、弦は何本あるの?』
吉野さん: 「34本です。ギター5本とベース1本分です。」
なかなか面白い例えです。このあと、影山さんが何やら別の“計算”をしたのですが、私の耳には計算が合わないように感じたのですが、空耳でしたか。。。。

次の作品に向かう前に、影山さんが足元で鈴を付けるような音が聴こえてきます。

#12 『楽園のリンゴ売り』
#13 『僕は帰る きっと帰る』


ここが本日のハプニングポイントになりました。
「僕は帰る きっと帰る」の1番が終わってからの間奏で“妙な雰囲気”が突然訪れます。ハープの音が停まり、ブレイクしたような形でギターだけが鳴っています。“んっ?”と思って影山さんを見ると、吉野さんを見て息を合わそうとしています。そして、再び間奏から入っていったのですが、吉野さんが一瞬微笑んだように見えました。

唄い終わったところで
浩子さん: 『何が起こったかわからなかったんだけど、1番の間奏のところで・・・・』
影山さん: (手を挙げて) 「間違えました。」
浩子さん: 『その後の歌詞が 「なんだかあやふやで 頼りない気分さ」 だったから・・・・』
客席は爆笑! さすが、偶然の産物です。

浩子さん: 『でも、初めての場所で間違ったね。今まで間違えたことないのに。 ・・・・人の失敗をほじくり返すな、と。』
影山さん: 「あとで反省会をやらせてください!」
そこから失敗した時に取る“態度”のお話に。
影山さん: 「自分が失敗しているのに、人を睨んじゃったりする時もある。」
浩子さん: 『“睨んじゃったもの勝ち”みたいの、あるものね。』
人間味あふれるエピソード(?)です。

ハプニングをきっかけに盛り上がったところで、「これ?」という選曲が続きます。

#14 『ドッペル玄関』

浩子さん: 『これを選ぶかって感じですが。』
影山さん: 「友加さんの選曲です。先ほどの「楽園のリンゴ売り」も友加さんの選曲です。」
客席から驚きの反応がありました。
浩子さん: 『意外に黒いんだ。 ヒトは見掛けで判断してはいけない。』
客席は爆笑でした。

演奏は、なんとボサノバ調にアレンジしたギターに乗せてハープがメロディーを奏でます。
これが何とも心地よい!
上品な感じなんだけど、作品の奇妙な世界も伝わってきて、聴いていて楽しい仕上がり。
しかもtico moonの2人も弾きながらコーラスにも参加しています。
この演奏が多くのお客さんの心を捉えたようで、この日一番の大拍手でした!!
(確かに、これはアリ!です。)

浩子さん: 『美しいホステスさんがパーって空を飛んで行った、みたいなのが見えたでしょ?』
浩子さん: 『今度は全く違うタイプの曲になります。』
それは、第1部のような「tico moonと一緒に演るなら」にピッタリの選曲でした

#15 『ピエレット』

ハープの音色が実に合う作品です。実に美しい世界が広がります。
歌詞の心苦しい心情も一緒に昇華していくような感じでとても良かったです。
この日の中で一番美しくてきれいな世界が広がっていたように感じました。

第2部の盛り上がりも最高潮になったところで、「次が最後」という時間に。
浩子さん: 『あっという間の時間でしたね。』
影山さん: 「記憶がないくらい、あっという間でした。」
浩子さん: 『皆さんに伝えることは、大丈夫ですか。言い残したことは?』
影山さん: 「言いたかったことも忘れてしまったので、大丈夫です。」
・・・・最後まで人を喰ったようなところがある影山さんです。

ふと思いついたように浩子さんが質問します。
浩子さん: 『好きな食べ物は?』
吉野さん: (少し考えて) 「トーモロコシ。 と、お肉。」
影山さん: 「ソーメン。カレー。」
・・・・子供に尋ねているみたいな雰囲気が漂います。

浩子さん: 『ラジオ深夜便に提供したこの作品が現時点の最新シングルです。45周年のシングルコレクションを発売したので、買ってくださいね!』

#16 『同じ月を見ている』

この作品は深夜の透明感のある世界が謡われているので、ハープの音はすごく合いますね。とても美しい空間が広がっていました。

大拍手の中、3人が舞台袖に下がります。もちろんアンコールの拍手に変わります。

しばらくして3人で登場します。

マイクを持つと、お礼方々、舞台裏でのお話を始めます。
浩子さん: 『いま下がった時に2人から「スミマセ~ン!」って謝られてしまって。 失敗をイジリ過ぎたか、と。。。 でも、皆さん、今は癒されて“血液サラサラ”になったと思います。後ほど2人がサインするということで売り場に出ますので、CDを売っていますので是非買っていってください。』
その時に客先から声が飛びます。
浩子さん: 『えっ! 売り切れた? では、お買い求め頂いた方には、それにサインをするということで2人が行きますので。 私のはなくてスミマセン。』

そして、浩子さんからの告知。
待望のニューアルバムの詳細について発表です。
浩子さん: 『9/13に6年ぶりのオリジナルアルバムを出します。タイトルは「月に聞いた11の物語」です。この時期にタイトルが決まっているのは珍しいです。普通は歌入れやミックスダウンの時に「曲順をどうしようか?」と言いながら決めるのですが。』

浩子さん: 『11曲入っています。タイトルがこれで10曲しか入っていなかったら怒られるよね。一度やってみたいという気持ちになるのですが。マネージャーのユカリンの“小出し戦略”でちょっとずつ発表していきます。今回は新曲が7つで、新曲が5曲、ライブでのみ演ったのが2曲。提供曲が4曲です。ライブ発表の2曲は、『螺旋人形』と、新居昭乃さんと作った『秘密の花園』。提供曲では、上坂すみれさんの『無限マトリョーシカ』と、MEGさんの『旅立ちの歌』が入ります。残りは提供曲が2つ、未発表が5つですね。』

浩子さん、発表がうれしそうです。 (この詳細は既にヤマハのHPに掲載されています。)

コンサート当日から予約も始まるそうで、今回もシングルコレクションと同様に購入特典が「TOWER RECORDS」と「Amazon」で購入すると付いてくるそうです。 TOWER RECORDSは、このブログの右上のバナーから、Amazonは下記のリンク先からどうぞ!!

【Amazon.co.jp限定】月に聞いた11の物語 (45周年記念オリジナル・コースター第2弾(2枚1セット)付)

今回のアルバムの編曲者は多彩とのことなので、そのあたりの発表も含めて、次の7月の2回の弾き語りコンサートでまた小出しに出てくるのでしょうね。(笑)

浩子さん: 『自分ばかりしゃべってスミマセン。何か告知はありますか?』
影山さん: (少し考えて) 『ホームページが出来ました。』
浩子さん: 『それだけで良いですか?』
影山さん: 『精一杯の情報を提供しました。』
・・・・ここにきても“らしさ”をトークで発揮しています。

と、いうことで長めの告知が終わり、アンコールの作品に移ります。
これも実にハープとの相性がピッタリの作品ということで選曲されたようです。
始める準備で影山さんがギターにマイクをぶつけて「ゴンっ!」という音を出してしまい、またまたキャラを発揮しています。

#En-1 『お昼寝宮・お散歩宮』

ハープとギターの音に乗せて身体をゆらゆら揺らしながら唄う浩子さん。
そして、吉野さんも弾きながらコーラスに参加しています。
まさに浩子ワールド! これぞ、真骨頂!という感じがたっぷり出ていました。

そして、拍手の中、3人がステージを後にします。
しかし、今日はダブルアンコールの拍手が続いています。
皆さん、よほど満足度が高かったのでしょうね。欲張りです。(笑)
すると、早々と3人でステージに戻ってきてくれました。

浩子さんが裏話を明かしてくれました。
浩子さん: 『実は、演奏する曲を厳選したら1曲多かったんです。もしダブルアンコールをもらえたら演ろうということで、拍手が止まないうちに出てきてしまいました! だからといって、「選に漏れた曲」とか思わないで聴いてくださいね。』
客席は笑いに包まれます。

浩子さん: 『昔、山口百恵さんの唄に「絶体絶命」という歌がありましたが、これは三角関係の歌なんですけど、この設定を都会から田舎に変えてですね・・・・ウソです。』

#En-2 『夕焼けリンゴ』

前奏がピアノの作品なのでハープに置き換えてもとてもきれいなイメージが残りますね。この作品も演奏してみたいと思ったのは理解できるような気がしました。

そんなこんなで、いろいろな失敗も楽しさにかわり、白と黒のコントラストも鮮やかだった約2時間のコンサートは無事に終了したのでした。



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Date: 2017.06.04 Category: コンサート   
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FX&鉄(fxrailways)

Author:FX&鉄(fxrailways)
気がつけば転職7回! 「人生への投資」で出費がかさんだうえ、わずかな資産もリーマンショックで大きな痛手。景気回復に期待しつつも『まずはお小遣いの安定確保!』を目標に、わずかな軍資金で2013年9月から再びトレードに参入です。
トレードだけでなく、あちこちの趣味に話が飛んでいきますので、たぶんグダグダなブログになるかも、です。

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