【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編!  『谷山浩子・猫森集会2017』 Bプログラム ~ギターに恋する日曜日~ @新宿 全労済ホール/スペース・ゼロ

台風が着実に接近していて、前日よりも天候が悪化してきた日曜日。
新宿を歩く足も傘が風に少し煽られながらの道行です。

今日も開場時間くらいに全労済ホールに着きましたが、やはり雨による安全上の配慮の為か、既に開場していて列にほとんど並ぶことなく入場できました。

本日の座席は正面のブロック。前方の列の中央付近だったので、ゲストのブースや石井AQさんのポジションにもほど近い席。今回の猫森集会2017で最も期待していたBプログラムなので、場所的には大変満足な位置取りです。

そのBプログラムは、超絶技巧でおなじみのギタリスト:押尾コータローさんがゲスト。
開演時間に周囲を見渡しましたが、この日も客席は98%は埋まっていたと思います。

このコンサート、「猫森集会の“伝説”の回」になったのではないでしょうか。
(この日のアンケートにも書きました。)
異例なことも多かったのですが、それが浩子さんの“また違う一面”が存分に引き出された素晴らしいコンサートになりました。そして、笑いも満ちてリラックスした楽しい非日常の空間が広がっていたように思います。そういう意味でも、45周年という記念yearらしいプログラムになったのではないかとも思います。とても楽しかった!

そんなコンサートの模様です。
(いつもの通り、メモと記憶が頼りなので、抜け漏れ&誤解はご容赦。。。)


今日は最初から、中央ステージに浩子さんとAQさんが登場。

この日の浩子さんは、「猫森集会2017」のパンフレットの冒頭のロングインタビューで着ていたワンピースを着ています。濃いグレー地の小さい黒色の水玉が全体に入っているので、見かけは黒いワンピースに見えます。それにチャコールグレーのタイツ、紐付きパンプスというのが、今日の衣装です。

#1 『ひとりでお帰り』

終わったところで正面を向いてご挨拶。
・・・・を始めたところで、遅れて到着したお客様が係員に誘導されて目の前を通過。
浩子さん: 『いらっしゃいませ~♪』
場が和みます。
浩子さん: 『最初の曲は「ひとりでお帰り」でした。昨日の最初の曲紹介を忘れたとアンケートに書いてあったので、昨日の1曲目は「旅立ちの歌」でした!』
客席は爆笑!

AQさんの紹介をしたところで、今日もAQさんの衣装の話に。
この日は文字入りTシャツにCAPを被っているAQさん。
浩子さん: 『今日のは甲子園にいるオジサンみたいだね。』
AQさん: 「文字が“龍”だから、名古屋ですかね。」
浩子さん: 『そう、“龍”なんだよね。』
AQさん: 「でも、これ、スペインの美術館に行った時に買ってきたものなんです。これも有名な方ので・・・・」
浩子さん: 『昨日も「スペインの美術館で買ってきた」って言ってなかったっけ?」
AQさん: 「そうですが、昨日のはバスク。今日のはカタロニアです。」
・・・・お土産の選択方法としては面白いですね。見習わないと。

浩子さん: 『今日は押尾コータローさんをゲストに迎える回なので、“爽やかめ”なものを選びました。何を以って爽やかかというのはありますが・・・・“当社比”です。』

#2 『冷たい水の中をきみと歩いていく』
#3 『鳥籠姫』
#4 『ポプラ・ポプラ』


今回はこのパートで6年ぶりのオリジナルアルバム:『月に聞いた11の物語』のお話をするようです。
浩子さん: 『毎年何らかの形で出してはきたのですが、オリジナルアルバムはなかなか出させてもらえず、皆さんからは「まだか、まだか」と言われて辛い思いをしてきました。(笑)』
浩子さん: 『その中から2曲。「押尾さんが来てくれたので爽やかなものを」と言った舌の根が乾かぬうちに・・・・』
選曲を聞いて客席は更に爆笑!

#5 『無限マトリョーシカ』
#6 『螺旋人形』


この2曲はAQさんが間奏でハリキッテいる感じが。特に、ご自分が作曲した「螺旋人形」の間奏は環境音楽的な要素も入っているようで、いかにもAQアレンジな感じです。アルバムでは他の方がアレンジしているので、この辺りの差は面白かったですね。

浩子さん: 『新アルバムの“問題作”の2つ、割とDEEPな2つをお送りしたところで、今日のゲストをお呼びしたいと思います。押尾コータローさん、ですっ!!』

今日のゲストの押尾コータローさんが登場。
四方の客席へご挨拶して、まずは浩子さん、そしてAQさんと握手。スマートな応対です。

センターで改めてご紹介です。
浩子さん: 『今日は大阪から来てくださいました!』
押尾さん: 「台風が近づいてきてましてね。新幹線が停まるんじゃいないかと。広島は停まっているようです。」
ここからひとしきり「お天気」のお話に。
共通の話題から入るという“大人の会話”ですが、浩子さんが気づきます。
浩子さん: 『“近所のお兄さん”みたいな感じになっていますが・・・・』

そもそも何でキャスティングできたのか?というキッカケについて浩子さんがお話を始めます。
浩子さん: 『押尾さんのことはもちろん知っていたんですが、今回初めてお会いしたんです。これまで仕事でもプライベートでも初めてです。押尾さんの師匠は、岡崎倫典さんです。』
押尾さん: 「“しっぽ”のヤツでしたっけ? 倫典さんから“今日は谷山浩子さんのレコーディングしてきた。重ねたんだよ~”とか聞いて、“すごいですね~”とか言ってたんですよ。」
その後も押尾さんがドンドン持ち上げます。
ふと、浩子さんが気づきます。
浩子さん: 『すごい有名な人と演るスタンスになってます?』
押尾さん: 「有名じゃないですか! 皆さんもよく知っている。ちがいます?」
浩子さん: 『ちょっとは知られているとは思いますが・・・・』
浩子さん: 『でも、押尾さんは“1人で世界を作れる人”・・・・ベースもドラムもギターで出来てしまうから、一緒に演るのは難しいかな、と思っていました。』

そして、この日のキッカケとなったツイッターのお話に。
浩子さん: 『それが、私の45周年のツイートを押尾さんがリツイートしてくれて、「あれ? これならお願いしても大丈夫かな?」と思ってお声掛けしました。』
押尾さん: 「あの谷山浩子さんが45周年なんだ。リツイート、ポチッ、と。」
・・・・というところで、ようやく音楽に戻ります。

浩子さん: 『押尾さんのギターを聴きたいと思います。すごいギターですっ! ・・・・あっ、ゴメン! ハードル上げたかも?!』
押尾さん: 「では、谷山さんとAQさんの3人で化学反応したらどうなるか?」
押尾さん: 「中学生の時に大島渚監督の、坂本龍一さんや北野武さん、亡くなったデヴィット・ボウイが出演していた“戦場のメリークリスマス”のテーマ曲が好きで。あのシンセサイザーの音をいつかギターでやりたいと思っていたんです。」

#7 『Merry Christmas, Mr. Lawrence』 (インスツルメンタル) 

期待していた通りのすごい演奏が展開していきます。
ギターから重低音、シンセのような音、パーカッションやドラムの音がしてきます。
目と鼻の先で見て聴いてをしていても、その指の動きはよくわかりません。
とにかく出てくる音がすごい。師匠の倫典さんのギターのすごさともまた違うすごさがありました。
演奏しながら押尾さんは四方の客席に順に正対していきます。お客さんへのサービス精神にも富んでいる方ですね。
ふと見ると、すっかり聴き入っていた浩子さんとAQさんでした。

浩子さん: 『陶酔していました。押尾さん、動きもきれいですね。』

次は、CM提供曲からの選曲。
押尾さん: 「三菱電機の“DIATONE SOUND. NAVI ”というカーナビのCMの為に作った曲です。」
実は、私の車に搭載しているのがこのシリーズ。(モデルは数年前のものですが。)
とにかくカーナビというよりは“高級オーディオ”というのが相応しい製品です。最近はカーオーディオが後付けできない車も多くなっていますが、是非試聴してみてください。付けてみたくなりますから! (試聴場所は製品のHPを参照)

#8 『Together!!!』 (インスツルメンタル) 

AQさんが手拍子を取り始めると、お客さんもそれに合わせて。
浩子さんも聴きながら足でリズムを取っていましたが、次第に全身の動きになっていましたね。
演奏を聴いていて気付いたのですが、押尾さんの演奏はうまく“裏拍”を音にしているような感じがします。“裏拍”と言えばJAZZですが、これでリズムを取ることで“JAZZの気持ち良い成分”も入ってきて、より楽しくなってくるのかもしれませんね。

この作品は、押尾さんの公式YouTubeで一部が公開されているので、ご参考。


浩子さん: 『ギターから出るリズムがシャープですよね。これだとドラムも入れないんじゃないかな。その上で、あれだけ手数が多いのにちゃんと弾いている。』
押尾さん: 「汗かいてますけどね。あっ、ティッシュ!」
・・・・といいつつ、新アルバムの会場購入特典になっているBOXティッシュを取って、
押尾さん: 「これは何ですか?」
浩子さん: 『新アルバムの会場購入の特典で。』
押尾さん: 「CDを買うともらえるんですね。今日だけですね! あ、違うんですか?」
軽いボケをかましながらCD購入促進の宣伝をしてくれます。
浩子さん: 『通販番組、出てましたぁ?』
AQさん: 「ジャパネット・オシオですねぇ。。。」

次の曲は3人で。
押尾さん: 「バンドの人って他の人が弾いている時は休めるじゃないですか。私はいつも1人なので、ギターが止まると無音。4秒も止まるとザワザワする。」
浩子さん: 『お邪魔しないようにしながら・・・・あぁ、ものすごい緊張してる。』

押尾さん: 「タイトルは“Mother”・・・・オカンですよ。」
ここでオカントークへ。AQさんは早くにお母さんを亡くされたというエピソードを話したと思ったら、、
AQさん: 「お燗つけて!」 (とダジャレ)
押尾さん: 「???」
浩子さん: 『放っておいてください。。。』 (詫び)
押尾さんは母子家庭だったそうで
押尾さん: 「27才の時に弟に言われるまで、ウチが貧乏だってわからなかった。それを思わせなかったオカンがすごいと思った。」

#9 『Mother』 (インスツルメンタル)
#10 『桜・咲くころ』 (インスツルメンタル) 


浩子さんのピアノ、AQさんのシンセも入って豊かな広がりを見せた2作品でした。
浩子さん: 『あぁ、キンチョーした。』
押尾さん: 「今回はおふたりがいたので単音で弾けました。おかげで周囲のお客さんを見ることができました。」
浩子さん: 『演歌歌手みたい。』(笑)

ここからは押尾さんの選曲で、浩子さんの曲を一緒にやっていきます。
浩子さん: 『すごい意外な・・・・これ、やるんですよね?』
・・・・と浩子さんも確認しています。

#11 『銀河系はやっぱりまわってる』
#12 『てんぷら★さんらいず』


まさかのデビュー曲!
浩子さん: 『理科の時間に宇宙の話を聞いてものすごく感動して、それで作りました。』
押尾さん: 「15才の時のですか。もうその年で悟ってますよね。“どうせ人間ってこの程度のものだ”って。(笑)」

この「銀河系はやっぱりまわってる」が、実は意外にグルービー! バンドっぽいアレンジにすると、かなりカッコいいんです。浩子さんもJAZZっぽい唄い方をしていたのですが、これがまた良いんです。ちょっと“目から鱗”みたいな瞬間でした。

一方の“てんぷら★さんらいず”は、AQさんの見せ場でしたね!
押尾さんと1対1で対決しているような間奏は、お客さんをしっかり引き込んでいましたね。
浩子さん: 『この曲を(シンセの)打込みなしでやったの、初めて!』
・・・・と、ライブ感を楽しんでいる浩子さんでありました。

浩子さん: 『次が、懸案の・・・・』
押尾さん: 「伊勢正三さんの甥っ子が私のファンだそうで、私の曲に“詞を書いた”と言って頂いたものです。」
押尾さん: 「普段はインストでやっています。押尾の歌を聴きたいという人もあまりいないでしょうし・・・・」
押尾さん: 「この歌、爽やかじゃない。(笑) “大人の女の唄”です。 そこで、今回は谷山さんに唄ってもらいたいと。」
・・・・客席からも大拍手!
浩子さん: 『これ、難しい。。。』
押尾さん: 「正三さん、インスト・ソロの部分にも歌詞を付けています。」
浩子さん: 『どこだか、わかった! そこだけ唄いにくいと思った。』
押尾さん: 「わかるでしょ!」
浩子さん: 『くそっ!』
・・・・客席は爆笑です。

演奏の準備に入っていて、押尾さんがAQさんのアコーディオンに気づきます。
押尾さん: 「何で、(鍵盤とか)光るんですか?」
AQさん: 「作ってもらったんです。わかるように。」
押尾さん: 「まさか、次の音は・・・・みたいなんじゃないですよね?」
AQさん: 「さすがにそれは。。。。」
浩子さん: 『AQさんは、隙あらば、これを弾こうとしますから。』
・・・・客席には笑いがこぼれます。

#13 『誰そ彼』(たそがれ)
#14 『Christmas Rose』


浩子さん: 『この“Christmas Rose”のオリジナルの歌手の方は・・・・』
押尾さん: 「JAZZシンガーですね。megさんという。」
浩子さん: 『やっぱり。』
押尾さん: 「谷山さんは、前の“誰そ彼”は大人の女、“Christmas Rose”では少女になっていましたよ。」
浩子さん: 『いま1歳です! 還暦で消えたので。(笑)』
押尾さん: 「1歳だと、また違うような・・・・」

次の曲に行く間に、この日のギターについて。
押尾さん: 「1曲ごとにギターを変えているのは、ギターを自慢している訳ではないですよ!」
浩子さん: 『同じギターを使っているんですよね?』
押尾さん: 「ギターにはコードがありますが、1曲ごとにそれをチューニングしているんです。裏でそれをやっていて、その曲に合ったチューニングにしています。」

浩子さん: 『爽やかな曲ということで、青い曲を2曲。』
#15 『Big Blue Ocean』 (インスツルメンタル)
浩子さん: 『爽やかで、ここまで爽やかなのないなぁ。私ので爽やかなので・・・・』
#16 『BLUE BLUE BLUE』

押尾さん: 「コードがDだったので同じギターで行けます。Dフラットだったらどーしよ、って思った。」(笑)
浩子さん: 『Dフラットだったら、私も困ります。』(笑)
押尾さん: 「Waveやりたいですねぇ。」
浩子さん: 『ここでWaveやる?! 初めて!』
ここから押尾さんとAQさんのWave指導が入りました。
AQさんからの提案で、演奏では正面・左ブロック・向正面・右ブロックの時計回りでWaveをやっていくことに。
浩子さん: 『それぞれの端の人が“責任者”ね!』
押尾さん: 「円形ならでは、ですよね。」
浩子さん: 『押尾さんが、ここからって言ったらね。ENDも。』

演奏では、Waveは3周まわりました。
浩子さん: 『3周目、速かったよね! あっという間に周ってきた。』(笑)

浩子さん: 『そろそろ終わりの時間に・・・・といっても、実はいつもより曲数が多いんです。最後の曲も押尾さんの選曲です。』
押尾さん: 「テレビを見ながらCMでやってたヤツで、何のCMでしたかね。この透明感が谷山浩子さんだなぁって思った。」
浩子さん: 『胃薬です。「緑の胃薬、新サクロン」。 あれ、倫典さんのギターですよ。師匠を超えるんだよ~』(笑)
押尾さん: 「わぁ~~~」

#17 『風になれ~みどりのために~』

大きな拍手で3人が下がります。
そして、アンコールに応えて再登場。

お礼のご挨拶の後、
浩子さん: 『宣伝タイム♪』
押尾さん: 「じゃ、僕から。」
浩子さん: 『そちらから行きます?』
ちょっと面食らった感じの浩子さん。
押尾さん: 「このBOXティッシュが、本日ここでCDを買うと付いてきます。2つ使うと2個付いてきます! 是非お買い求めいただいて・・・・」
AQさん: 「ジャパネット・オシオ!」
・・・・客席は大爆笑!

真面目に戻って、12月に行なう押尾さんのデビュー15周年コンサートの告知。
12/14が東京)オーチャードホール、12/24が大阪)フェスティバルホール、という大きな会場でのコンサートのお知らせでした。
浩子さん: 『他には誰か出る?』
押尾さん: 「ひとりで・・・・」
浩子さん: 『でも、その時期って・・・・すごく早く(予約を)取った?』
・・・・と浩子さんが素っ頓狂な質問をして、自分でウケてました。

猫森集会グッズの紹介のパートでは
押尾さん: 「アシスタントしますっ!」
すかさず押尾さんが登場!
モバイルバッテリーやUSBケーブルを持ちながら
押尾さん: 「見えないかもしれないけど、ここにかわいらしいイラストが入っているんですよ!」
などなど、各商品にチョットしたコメントを添えて紹介していきます。本当にサービス精神が旺盛な人です。

そんな訳で、最後の「お礼の歌」も一緒にやるということで、AQさん作曲の作品を。

#En 『ドッペル玄関』

大拍手でステージを下がる御三方でした。

最後の最後まですごいギターの演奏と、ピアノ&シンセの音がコラボる展開に楽しませてもらった一夜でした。本当に良いものを見せてもらったという充実感に満ちています。
(・・・・ということで、ものすごい長文レポートになりました。)

この押尾コータローさんとのコラボアルバムを作っても良いのではないでしょうか。
からくり人形楽団、栗コーダーとも違う“雰囲気”がそこに生まれるようで、聴いてみたいですね。


猫森集会2017_Bプロ セトリ


Date: 2017.09.19 Category: 谷山浩子   

No,204 【谷山浩子:今日の1曲】  「天の貝殻」



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:山川恵津子   (3:42)

【ポイント】
 ・ 和をイメージするようなサウンド


アジアンな曲調の作品です。
そのメロディーラインがそう聴かせるのか、前半はあたかも浩子さんの歌がア・カペラのようにも感じられるような印象が残ります。

アジアンと言っても、この作品はかなり「和」のイメージでしょうか。
前奏と伴奏はシンセサイザーが後ろでわずか流れているという程度で、間奏・後奏は笙のような音色でアジアのイメージを膨らませてくれます。



Date: 2017.09.19 Category: 谷山浩子   

【今日は何の日?】 9月19日は 『フリーズドライのミイラが見つかった日』

【今日が記念日】
 ・9.19 いけんの日(平和への思いを忘れない日)
 ・クイックルの日
 ・遺品整理の日

こんな記念日である本日ですが、今日の話題はこちらです。

アルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷の氷河で1991年(平成3年)のこの日、あるミイラが見つかりました。海抜3000メートルを超えるこの場所で発見されたミイラを「アイスマン」と呼んでいます。

1991年(平成3年)のこの日、登山ルートから外れた場所を歩いていた観光客は雪の下からミイラを発見します。当初は遭難者の遺体として扱われましたが、周囲にあった所持品が見慣れない物だったために考古学者に見せたところ、所持品がヨーロッパの青銅器時代の前期の物であることが判明します。約5300年前の人だった訳です。

その後、詳しい調査を行なった結果、発見された場所がわずかに国境を越えていたことが判明。イタリアに引き渡され、現在もイタリアの南チロル考古学研究所で調査が続けられているそうです。普段は冷凍庫の中に保管されていて、ミイラに水分を補給する為に2ヶ月に1度だけ庫外に出されるのだそうですよ。

現代科学を使って行なった様々な調査で面白い結果が出てきます。
2012年(平成24年)に初めて実施された解凍調査の結果、彼は茶色の瞳と髪、白色の肌を持ち、身長は160cm、体重が50kg、筋肉質な体型を持つ死亡時は47歳程度、という特徴が解明されました。
しかも、2013年(平成25年)には、彼の性染色体の中に特異な塩基配列が発見されたのを元に、アイスマンの子孫が現存するか調査が行なわれます。その結果、同様の染色体を持っている15名のオーストリア人が発見され、アイスマンの子孫である確率が高いということまでわかりました。

太古のロマンを現代科学で解析するという、この壮大な研究。
まだまだ面白いことがわかってきそうで、期待せずにはいられませんね。


Date: 2017.09.19 Category: 歳時記   

【谷山浩子:今日の1曲】 ・・・番外編!  『谷山浩子・猫森集会2017』 Aプログラム(1日目) ~魔女のいる風景~ @新宿 全労済ホール/スペース・ゼロ

今年も恒例の浩子さんの「猫森集会」が、いつもの新宿全労済ホール/スペース・ゼロで始まりました。

今年も昨年と同じ変則スタイルです。Aプログラムが飛び石で、その間にBプログラムが1日だけ入って、Cプログラムの2日間は演者違いでオールリクエスト。そして、Dプログラムが2日間というスケジュールになっています。
ネタバレしないように日曜にはレポートしませんでしたが、Aプログラムの終了にあわせて、スタッフブログで実況されなかった初日の模様をお知らせしたいと思います。

9/16(土)は大型の台風が接近してくるという良からぬ天気。
まだ台風までの距離があるので、昼間から小雨程度でシトシトと降っています。
コンサートの様子を記録していたメモ帳を前回のFCイベントで1冊使い切ったので、今回のコンサートにあわせて新調すべく買い物です。新宿駅に着いたところで小田急デパートの10Fに入っている文具の伊東屋さんへ向かいます。そして、同じタイプの色違いを今回は購入。近所の文具店で取扱いを止めたようなものも伊東屋さんに来れば大概見つかりますから、本当に助かります。
買い物が終わると時刻は18時。この日はブランチで10時半頃に食べたきりだったので、コンサート会場に向かう前にマクドナルドで少しお腹に入れておきます。

会場の全労済ホールに着いたのは開場時間の数分前でしたが、雨降りながら大勢の方が列をなしたせいでしょうか、既に開場されて入場が始まっていました。

猫森集会2017_初日

今回の座席は左のブロック。後方の列ですが、ピアノに座った浩子さんと5mほどの距離なので、普段は見られない歌詞カードの中が遠目にも見える席なので、比較的満足度は高い場所です。

Aプログラムは、80年代前半から浩子さんの作品を聴き始めた人には馴染み深い、橋本一子さんがゲスト。
客席を見渡すと既にびっしり入っていて、開演時には座席は99%以上埋まっていました。

コンサート全体の感想を先に言えば、「ジャズピアニストの凄さを見せつけられた」という印象が強く残るコンサートでした。とにかくダイナミックでアヴァンギャルドな演奏を堪能したという感じです。昨年の渡辺等さんのAプロでもそうでしたが、高い技巧の中に「驚きと感動」があるんですよね。これがとても興味深く、そして楽しかった。
そんなコンサートの模様です。
(いつもの通り、メモと記憶が頼りなので、抜け漏れ&誤解はご容赦。。。)


中央ステージに浩子さんがひとりで登場。

この日の浩子さんは、黒地のAラインのワンピース。小さめのグレー&白系の柄が入っています。袖の折返しに当たる部分と、左右のポケットのところには赤く光るラインストーンを配して明るい感じに見える工夫も入っています。そして、黒タイツに黒の紐付きパンプス。髪はパンフレットに映るものと同じで、ロングで髪を編み込んだような形のカチューシャをしているというのが、本日の姿です。
このワンピースの柄ですが、おそらく「スカル(しゃれこうべ)」がデザインされたものではないでしょうか。線状に繋ぐような形に見えたのですが、実際はどうだったのでしょう。この日のサブタイトルの「魔女のいる風景」、そして、新アルバムに収録された「サンタクロースを待っていた」の一節にもつながるデザインですし。

簡単なご挨拶からピアノに向かいます。

#1 『旅立ちの歌』

終わったところで曲名の紹介がないまま、石井AQさんを呼び込みます。
AQさんのこの日の衣装を見て
浩子さん: 『そのTシャツ、いいよね。スタバっぽい。』
AQさん: 「ありがとうございます。これ、スペインの美術館に行った時に買ってきたものです。でも、有名な人のものなんですよ。」
・・・・いつものように軽妙なトークもスタートしていきます。

浩子さん: 『次は、最近の曲の中から・・・・といっても、最近とは90年代以降ですが・・・・自分が好きな歌から3曲。』

#2 『パラソル天動説』
#3 『さよならDINO』
#4 『空からマリカが』


ここで3日前に発売された6年ぶりの新アルバム:『月に聞いた11の物語』のお話に。
浩子さん: 『エゴサーチとかして、皆さんがいろいろ言ってくださるのを見て喜んでいます。』

そこで、新アルバムから新曲を2曲。
#5 『きつね』
#6 『白雪姫と七人のダイジョーブ』


「きつね」では間奏部の浩子さんのピアノも美しく、客席の雰囲気も幻想的なものに変わっていったのが大変よかったです。今回の新アルバムはコンピューター(DTM)で音源のほとんどを作ったそうなのですが、ここではAQさんはシンセ使いだけでなく、アコーディオンを弾いての演奏でした。

そして、ここで本日のゲスト、橋本一子さんのが登場です。

一子さんを今回初めて見たのですが、まず 『身体がすっごく細い!』 ことに驚き。
(このあと演奏を聴いて更に驚くことになるのですが。。。)
そのお姿は、ショート丈のワンピース、網タイツ、そして高いヒールのパンプス・・・・これが全部“黒”。それに茶髪でした。

80年代前半の経緯を知らないお客様の為に、まずは“馴れ初め話”から。
浩子さん: 『(ジャズの)坂田明さんツアーで仕事しているのは知っていた。』
そして、初対面なのにアレンジを依頼したというタクシー車中のエピソードを紹介。

浩子さん: 『「まず、曲を聴かせて」と言われて、“それもそうだな”と思って、持っていたデモテープを十何曲かまとめて送った。』
一子さん: 「なんか日本のフォークとかあまり聴かないんだけど、聴きはじめたら自分と何か合うんだよね。ソファーに浅く腰掛けて聴いていたら“何だ、これは?”とだんだんなってきて、ずり落ちたのよ。だから、よく言うこの“ずり落ちた話”って本当のことなのよ。」
浩子さん: 『でも、それですべり落ちるって、「バナナの皮で滑る」くらいにすごいね。(笑)』

このあたりから、完全に“女子トーク”のモードに入って2人でしゃべる、しゃべる。
AQさん: 「(あぁ、始まっちゃったぁ。。。)」
という感じで、客席を観たり、汗を拭いたりと、自由な時間を過ごしています。

ひとしきり“女子トーク”が済んだところで浩子さんが軌道修正。
ここで、橋本一子さんのナンバーから一緒にやるコーナーになりました。
ピアノには一子さんが座り、浩子さんはコーラス席に移動します。

一子さんから観客の皆さんにリクエスト。
一子さん: 「私のライブではよくやるんですが、皆さんに声を出して参加してもらいたいと思います。これから2つやりますが、1曲はちゃんと唄います。」
一子さん: 「1つめは好きに声を出してください。出来るだけ長く。音の高さとか関係ないです。息が切れたら、また続けるでも止めるでも良いです。好きな音を声に出してください。」
浩子さん: 『出入り自由!』
一子さん: 「これだけのお客さんがいると“不協和音”に必ずなるので、その“気持ちよさ”を感じてほしいんです。」
浩子さん: 『呪文がかけられるみたい・・・・サブタイトルが「魔女のいる風景」だからね。(笑)』

#7 『Planet』
#8 『すこしときどき』


これが大変美しい。しかもライブ感がハンパないんです。
歌というか囁き、ピアノも人を吸い寄せ引き込むような音色に満ちていて、皆さんが聴き入ってしまう世界が広がっていきました。

浩子さん: 『今のも、リハーサルの時のと違うんだよね。』
一子さん: 「リハーサルって嫌いなのよ。同じことをやっていると飽きるのよ。」
浩子さん: 『貴女に紹介してもらった“斎藤ネコさん”という方が全く同じで・・・・』
客席から笑いが。
一子さん: 「ネコと一緒にしないでぇ~~~」
客席は爆笑!

ここからは一子さんのピアノ、浩子さんはヴォーカルという分担で進行します。

#9 『街』
#10 『ポンピイ・クラウンの片想い』


この「ポンピイ・クラウンの片想い」のピアノ演奏が実にダイナミックで、そのメリハリの効かせ方にも感心してしまいます。演奏がおわると、
浩子さん: 『うまいねぇ。』
一子さん: 「今回やることになって、当時はシンセや他の楽器でやったことをピアノで演ることを選曲の時に考えてきました。」
客席から拍手!!
浩子さん: 『たぶん、この2曲を自分がピアノを演奏しないで唄ったの、初めてだと思う。』
・・・・今日のお客さんは、この日、35年にして初めてのことに立ち会ったという訳ですね。

ここで、浩子さんがピアノに戻ります。

浩子さん: 『次の曲も、コンサートではほとんどやらないものなんだよね。』
AQさん: 「確かに、そうですねぇ。」
浩子さん: 『たまにリクエストをもらっても、「しばらく聴いていないので」とか、そんな感じだよね。』
一子さん: 「あの時は浩子ちゃんにチェンバロを弾いてもらったんだよね。デモテープをもらって聴いた時に“これはタブラとチェンバロだ”って思ったんだよね。今日は、一子が子馬を走らせます。」
・・・・と、ボンゴを鳴らし始める一子さんです。

#11 『ガラスの子馬』

なるほど、一子さんは打楽器もこなす才女だったんですね。
再び、一子さんがピアノに移動します。

#12 『パセリ パセリ』
#13 『SEAGULL』


この「SEAGULL」の終わりには謎の“囁き”があるのですが、ここでも一子さんが“呪文”のように囁きました。

浩子さん: 『客席の60人くらいが“石”になっていると思う。結構、コワイ系の呪文だよね。』
一子さん: 「呪おうと思っている訳じゃないよ。」
一子さん: 「浩子ちゃんも他人のこと言えないじゃない。~魔女のいる風景~って、“魔女”って誰のこと?」
浩子さん: 『ゲストに決まってるじゃないっ!』
・・・・このやりとりに客席は爆笑!!

一子さん: 「最近、こんなにしゃべる面白いひとだったんだ、とよく言われる。」
浩子さん: 『何かやっているの?』
一子さん: 「ハイキングじゃないけど、“森”を歩くようにしている。それから。」
浩子さん: 『それでしゃべるように? ・・・・何か“連れてきた”んじゃないの?!』
再び笑いに包まれます。

次は、35周年記念で作ったアルバム:「フィンランドはどこですか?」で、再び浩子さんが一子さんと組んだ作品から2曲ということで、
#14 『放課後』
#15 『タイタニア 恋をしよう』


この「タイタニア 恋をしよう」では、一子さんのピアノ技巧が炸裂したような演奏でした。
まさにダイナミズムを感じさせる、迫ってくる音の響きが聴き手の心を突き動かすようです。
そして、ここでも最後に“呪文”が・・・・
浩子さん: 『今ので、230人くらいが“石”になったと思う。』

時間が経つのはあっという間で、もう終わりの時間が。
浩子さん: 『次が最後の曲です。元のコードと全く変わってしまった曲なのですが・・・・』
一子さん: 「あれは同じなのよ。私がシンセで1つ押すと、4つ音が出るっていう設定をやってみたくて・・・・」
浩子さん: 『結局、変わっている、と。』
一子さん: 「うん。」

浩子さんはステージのセンターに立って唄います。
#16 『地上の星座』

大きな拍手に送られてステージを去る3人です。
・・・・しかし、退場するや否や、スタッフがセッティングをアンコール用に直し始めたので、セッティング終了と同時にステージに皆さんが戻ってきました。

浩子さん: 『今日は代表曲がほとんどなかったね。』
AQさん: 「そうでしたね。あっ、“DINO”がありました!」
浩子さん: 『ファンの皆さんが言う代表曲は、それとはちょっと違うような・・・・“妙な歌”ばかりでゴメンナサイ。』
一子さん: 「私のせい?」
浩子さん: 『若干。。。。(笑)』

今年の猫森集会にあわせて新たに制作したグッズの紹介がありました。
今回はモバイルバッテリー(4,000mAh)&充電用USBケーブルが加わったのが特徴です。
浩子さん: 『充電は在宅時にするようにしてくださいね。』
防火安全の啓蒙活動もちゃんとする浩子さん、さすがです。

そして、アンコール曲の話題に。
浩子さん: 『やはり新アルバムからということで、2人でやるなら、これしかない。』
昨年の猫森集会2016~Seazon15~で初披露された時は共作者(ゲスト)である新井昭乃さんとのデュエットでしたが、今回は“魔女”である一子さんとの歌になりました。一子さんが昭乃さんのパートを唄います。

浩子さん: 『そういえば、中島みゆきさんの新アルバムの1曲目も「秘密の花園」なんだって?! 間違える人とか出ちゃうんじゃない?』
AQさん: 「i-Tuneなんか、特に間違えそうですね。まとめて全部買って頂いてもありがたいです。」

#En 『秘密の花園』

とても美しい幻想的な空間を作り出していて、気持ちの良い余韻を残しての終演でした。

今回はダブルアンコールなしだったので、これでお開き。
雨が止んでいた新宿の街を歩いて帰途につきました。


猫森集会2017_初日セトリ

Date: 2017.09.18 Category: 谷山浩子   

No,203 【谷山浩子:今日の1曲】  「ただ風のために」



アルバム 1989年1月21日発売
作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子   (3:58)

【ポイント】
 ・ 穏やかな心象風景を聴き手に描かせます。


この作品はフォークソングのテイストです。
舞台向きなアレンジになっていて、ピアノとSAXのアコースティックな楽器がメインですが、シンセサイザーなどは控えめに“景色を作っている”感じですね。

歌詞は文学的な表現が散りばめられていて、難しい言葉は全然ないのに、不思議と広く深く穏やかな心象風景を聴き手に描かせてくれます。

素敵な作品です。


Date: 2017.09.18 Category: 谷山浩子   

【今日は何の日?】 9月18日は 『“世界のカップ麺”が生まれた日』

【今日が記念日】
 ・かいわれ大根の日

こんな記念日である本日ですが、今日の話題はこちらです。

現代の生活に深く浸透したインスタント食品。
その中でも説明を必要としないほど世界的に有名なのは、「カップヌードル」ですね。
そのカップヌードルが日清食品から発売されたのは、1971年(昭和46年)のこの日のこと。
「世界初のカップ麺」であるロングセラー商品です。
既に世界80カ国以上で発売され、発売以降の累計販売数は300億食を軽く突破しているそうです。国内の累積販売数がそのうちの200億食以上を占めているようですね。

その誕生は、1966年(昭和41年)にチキンラーメンの海外進出を目指してアメリカに売り込んだ際、バイヤーたちがチキンラーメンを砕いて紙コップに入れてフォークで食べていた事がヒントになって開発されたそうです。
ただ、袋入りインスタントラーメンの3倍程度の価格設定が元で、発売当初は関係者の反応が悪く、新スタイルの商品として市場調査も兼ねて野球場・遊園地・警察署・消防署といった夜勤の多い職場などで試験的に販売されたそうです。そんな活動の結果、「簡便性」・「完全調理済食品」という点に目を付けた自衛隊が最初の大口顧客として購入することになったのだそうです。
発売2ヶ月後の11月には、銀座の歩行者天国で大々的な宣伝販売を行なって周知を図りました。販売初期の頃はよくパッケージにプラスチック製フォークが添えてありましたよね。

そんな中、ある“偶然”からカップヌードルの認知度は飛躍的に高まります。
翌年の1972年(昭和47年)2月、「あさま山荘事件」が起きた際、現場は山間部の極寒で弁当も凍るため、熱湯を注ぐだけのカップヌードルが配給食として導入されました。そして、機動隊員たちが食べる場面が全国に生中継され、これが思わぬ大宣伝に。その後、各地域から販売希望が多数寄せられて、これが全国発売へと繋がっていきました。

そんなカップヌードルですが、発売初期から自動販売機が存在しましたね。
今もサービスエリア、観光地、多くの人が集まる施設、あるいはホテルの軽食コーナーなど様々な場所に設置されていますが、日本経済新聞の東京本社に設置されたのが第1号機だそうです。

このカップヌードルの特徴をもう1つあらわしているのが、CM戦略ですね。
そのCMの内容には、皮肉あり、イメージ戦略あり、と実に様々な印象を残してくれる秀逸なものが多いですね。



Date: 2017.09.18 Category: 歳時記   

【今日は何の日?】 9月17日は 『空港へのモノレールが開業した日』

【今日が記念日】
 ・イタリア料理の日
 ・キュートナーの日

こんな記念日である本日ですが、今日の話題はこちらです。

昨日は東京オリンピックの開会式直前に開業した国鉄美幸線の話題でしたが、今日は同じ東京オリンピックの直前に、そのオリンピックの来客を運ぶために開業した乗り物のお話です。

羽田空港と浜松町を結んでいる東京モノレールは、1964年(昭和39年)のこの日に開業しました。
「跨座式」と言われる「軌道を車体の間に挟み込むタイプ」のこのモノレールは、名古屋鉄道や日立製作所などが出資した「大和観光」によって建設されました。その為、開業以来、日立製作所製造の車両を使用しています。
当初は新橋駅を起点として計画され、大和観光から改称した「日本高架電鉄」は1961年(昭和36年)12月に羽田~新橋間の事業免許を取得しましたが、用地の問題から浜松町駅をターミナルとしています。

1964年(昭和39年)の開業当初は、羽田空港(現在の天空橋駅)まで途中駅が全くありませんでした。今ではその間に5駅ありますが、当時は直行する運行形態だった為、空港利用客以外の乗客がいませんでした。運賃が他の輸送機関に比べて高額だったこともあり、乗車率は20%台と低迷します。1966年(昭和41年)には運賃の40%引き下げを行ったほか、大井競馬場などへのアクセスのための「大井競馬場前」、空港関係者のための「羽田整備場」と新駅を次々と設けたものの、乗客は充分には増えませんでした。

その為、名古屋鉄道は資本を引き上げて撤退してしまい、倒産の危機に瀕したこの鉄道は日立製作所グループが再建にあたる形になりました。その後の経済成長とともに空港利用客も増加して次第に乗客数は伸び、70年代中盤には羽田空港へのアクセス路線として定着。1981年(昭和56年)には日立運輸の100%出資となり、社名も「東京モノレール株式会社」になりました。

長らく続いた「羽田空港にアクセスする唯一の鉄道」という立場が変わったのは、1998年(平成10年)のこと。京浜急行電鉄が空港内に乗り入れてくるようになり、一転して激しい競争にさらされるようになりました。
なかなか手が打てない東京モノレールでしたが、2001年(平成13年)にJR東日本が運営会社の日立物流から東京モノレールの経営権を譲り受け、翌年には子会社に組み入れます。ワンマン運転も開始し、2004年(平成16年)8月からは終日の「快速運転」を開始するなど、積極的な改革を行なっていきました。更に2007年(平成19年)3月には昭和島駅の待避線が完成し、ここに追い越し運転も可能となり、空港アクセスの強化が図られています。

開業して半世紀を超えた東京モノレール。
2020年の東京オリンピックでも観光客のアクセスの主役であることは間違いないです。
公式サイトにはこんな映像が公開されていますね。



モノレールのポイントの切り替わる映像も入った10000系の映像です。




Date: 2017.09.17 Category: 歳時記   
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FX&鉄(fxrailways)

Author:FX&鉄(fxrailways)
気がつけば転職7回! 「人生への投資」で出費がかさんだうえ、わずかな資産もリーマンショックで大きな痛手。景気回復に期待しつつも『まずはお小遣いの安定確保!』を目標に、わずかな軍資金で2013年9月から再びトレードに参入です。
トレードだけでなく、あちこちの趣味に話が飛んでいきますので、たぶんグダグダなブログになるかも、です。

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